マツダのクロスオーバーSUVといえばCX-3・CX-5・CX-8に絶版のCX-7。実は世界にはCX-4とCX-9も存在していた?!

     
   

出典元:https://www.suv-freaks.jp/2696

マツダのクロスオーバーSUVといえばCXシリーズが大人気ですね。

多人数の乗車をSUVで可能にした上、その快適な空間には非常に定評があります。

そんなマツダのCXシリーズには「CX-4」と「CX-9」が存在していたことはあまり知られていないかも知れません。

ここでは、マツダのクロスオーバーSUV各車スペックや様々な話題について触れていきたいと思います。

マツダのCXシリーズの国内ラインナップとスペックをおさらい

現在 国内で販売されているマツダのCXシリーズは「CX-3」「CX-5」「CX-8」の3種類です。

この3台のCXシリーズのスペックを以下に記します。

CX-3

・出典元:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/grade/#cx-3

価格 :¥2,127,600~
乗車:定員 5名
全長 :4,275mm
全幅 :1,765mm
全高 :1,550mm
総排気量:1,997cc
最高出力:110kW〈150PS〉/6,000rpm
最大トルク:95N・m〈19.9kgf・m〉/2,800rpm

スタンダードなモデルということで、一番お求めやすい価格になっています。

サイズ的には同じマツダのデミオを一回り大きくしたぐらいで、大人5人が乗っても余裕のある非常にゆったりとした作りになっています。

CX-5

出典元:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/grade/?link_id=lineup-comp#cx-5

価格: ¥2,570,400〜
乗車定員: 5名
全長 :4,545mm
全幅 :1,840mm
全高 :1,690mm
総排気量:2,488cc
最高出力:140kW〈190PS〉/6,000rpm
最大トルク:252N・m〈25.7kgf・m〉/4,000rpm

CX-3より全長27cm、全幅7.5㎝、全高14㎝大きな作りになっています。

特に高さが14㎝アップしていることで、車内での圧迫感がかなり解消されています。

最大出力、最大トルク共にCX-3より上なので更に快適なドライビングが可能です。

関連記事:マツダ・CX-5がマイナーチェンジ!新型ターボエンジン搭載の25T追加、ディーゼルにMT追加、ナッパレザーの特別仕様車発売!!

CX-8

出典元:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/grade/?link_id=lineup-comp#cx-8

価格 ¥2,894,400〜
乗車定員 6~7名
全長 4,900mm
全幅 1,840mm
全高 1,730mm
総排気量:2,488cc
最高出力:169kW〈230PS〉/4,250rpm
最大トルク:420N・m〈42.8kgf・m〉/2,000rpm

CX-5より更に全長が35.5㎝大きくなり全高も4㎝高くなっている為、乗車定員が6~7名と1~2名多く乗車できるのが大きな特徴です。

最高出力、最大トルク共にシリーズで一番大きく、最大7人乗りでもパワフルな走りが可能となっています。

関連記事:マツダ・CX-8にガソリンモデル追加!新型2.5リッターエンジンは2WDが2.5リッターNA、4WDはターボ付きで気になる燃費・価格は?

絶版となったCX-7の後継モデルが中国市場専売のCX-4

出典元:http://kakaku.com/item/70100510596/

タイトルで記したCX-7は、2006年から2011年まで日本で製造されていました。

2012年には国内外での製造を中止したのですが、2014年に中国で再びCX-7の製造を開始。

その後CX-4の開発、製造開始に伴い2016年に完全に絶版となりました。

即ちCX-4は絶版となったCX-7の後継モデルなのです。

CX-7はどんな車だった?

CX-7は2.3L4気筒ターボ MZRエンジンを積んでおり、非常にパワーが強いのが印象的です。

また全高を「CX-3」「CX-5」の中間である1,645mmに抑えることによってハンドリングも安定し、SUVの名に恥じないスポーティーなドライビングができるグレードでした。

そんなCX-7ですが、先の通り2011年に日本のファンに惜しまれながら製造中止となったのです。

その後継車であるCX-4は、中国のみならず日本国内でも注目を浴びた存在でした。

CX-5のプラットフォームをベースにしたクーペスタイルSUV

CX-4は「エクスプローリング・クーペ」というコンセプトを基に作られました。

CX-5のプラットフォームをベースにして、全高を低く全長を長くすることでクーペのようなスポーティーな外観になっています。

SUVとクーペが混ざり合う(クロスオーバーする)車、それがCX-4だったのです。

CX-5・CX-7とボディサイズを比較すると?

そんなCX-4と既存のCX-5、それと絶版となったCX-7の3グレードのボディサイズはどのようになっているのか、表にして比較してみましょう。

  CX-4 CX-5 CX-7
全長 4,633mm 4,545mm 4,695mm
全幅 1,840mm 1,840mm 1,870mm
全高 1,535mm 1,690mm 1,645mm

まず全長は大きい順に①CX-7 ②CX-4 ③CX-5という順番になりました。

CX-5をベースにしているCX-4が、全長を6㎝ほどですが小さくしているのが分かります。

全幅は大きい順に①CX-7 ②CX-4、CX-5という順番になりました。

全幅に大きな変更はないようです。

そして一番違いが出るのが全高。

高い順に①CX-5 ②CX-7 ③CX-4という順番になりました。

CX-4はCX-5と比べて15.5cm、CX-7と比べても11㎝低いのが分かり、CX-4がクーペを意識して作られているのが一目瞭然です。

中国カーデザインオブイヤー受賞、ブルースカイスポーツ追加

SUVとクーペのクロスオーバー車として中国で一躍人気になったCX-4ですが、2017年に「中国カーデザインオブザイヤー」を受賞しました。

これはマツダの自動車では初めてのことだそうです。

このような賞がもらえるほど中国ではCX-4が大人気で、販売台数も非常に好調です。

また2018年には新しいグレードである「ブルースカイスポーツ」が公開となりました。

このグレードは2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力192PSと非常にパワフルなドライビングが期待できます。

また、上のグレードと比較して価格も16万円ほど安くなるなど、お値打ち感も持ち合わせています。

新しいモデルがお手頃に入手できるとなれば、今後もCX-4の販売台数は右肩上がりになっていくでしょう。

CX-8よりさらに大きいボディを持つ北米や豪州で販売されるCX-9

出典元:https://newcarinfosite.com/domesticauto/mazda/cx-9/grade-and-body-color/

一方北米や豪州では「CX-9」というモデルが2007年から発売になっています。

日本でラインナップされているモデルとの違いは、何といっても「ボディの大きさ」

具体的にはどのように違うのでしょうか。

MPVの実質的後継の3列シートSUVとして登場

 マツダのミニバンとして1988年から実績を積んできた「MPV」。

CX-9はその実質的後継車種となる3列シートSUVとなっています。

全長は5,065㎜と日本のラインナップより30cm以上も長くなっており、全幅も1,930mm全高1,728㎜と3辺全てがサイズアップ。

北米や豪州は国土が広く日本以上に車での移動が欠かせない為、居住性の高さが求められているのでしょうか。

サイズアップのお陰で、3列シートになって大人が乗ってもゆとりのある空間を提供できるのがCX-9の特徴でしょう。

現行モデルは2016年にフルモデルチェンジした2代目

CX-9は2007年に発売になってから約10年間、フルモデルチェンジは行っていませんでした。

マイナーチェンジも2009年と2012年に2回だけです。

しかし2016年にフルモデルチェンジを行い、これが現行モデルとなっています。

現行モデルには2.5L直列4気筒ガソリン直噴エンジンを搭載。

アメリカをはじめとする海外でも、フルモデルチェンジの際には非常に注目を浴びたそうです。

CX-8・MPV(LY系)とボディサイズを比較すると?

マツダの中でも非常に大きなボディを有するCX-9。

日本で発売されているCX-8や2016年に販売終了となったMPVと比較して、CX-9のボディサイズはどのようになっているのでしょうか。

分かりやすく表にしてまとめてみました。

  CX-9 CX-8 MPV
全長 5,065mm 4,900mm 4,860mm
全幅 1,930mm 1,840mm 1,850mm
全高 1,728mm 1,730mm 1,685mm

全長は大きい順に①CX-9 ②CX-8 ③MPVという順番になりました。

CX-9とMPVは3列シートですが、CX-9の方が20㎝以上全長があります。

次に全幅ですが、大きい順に①CX-9 ②MPV ③CX-8という順番になりました。

これもCX-9が1番ですが、MPVとCX-8はほぼ変わりません。

最後に全高ですが、大きい順に①CX-8 ②CX-9 ③MPVという順番になりました。

この項目だけCX-9が2番目となっていますが、1番目のCX-8と僅か2㎜差、3番目のMPVとも4㎝しか変わりませんので、全高に関してはどれもほぼ一緒と考えていいでしょう。

総じてCX-9のボディの大きさが際立った印象です。

CX-4、CX-9の日本での発売は?

出典:https://bestcarweb.jp/news/business/2539

CX-4が中国で、CX-9が北米や豪州で発売していますが、それぞれ日本での発売はあるのでしょうか。

CX-4の日本発売

まずはCX-4ですが、マツダは日本での発売を計画しているようです。

発売時期はまだ未定ですが、関係者の予想では2019年後半ではないかということです。

非常に待ち遠しいですね。

CX-9の日本発売

そしてCX-9の方ですが、こちらは残念ながら日本での発売の予定はなさそうです。

日本では軽自動車のような小回りの利く車の方が売れる傾向にあり、駐車スペースや走行距離などの関係上CX-9はあまり実用的ではないという見解のようです。

CX9の日本発売を期待していた方にとっては残念ですが、その声はきっとマツダに届いているはずですから、今後の情報に期待しましょう。

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