ダイハツ ロッキー復活! ~ SUVブームに便乗して復活を果たしたロッキー 懐かしの90年代RVブームを振り返る

ダイハツ ロッキー復活! ~ SUVブームに便乗して復活を果たしたロッキー 懐かしの90年代RVブームを振り返る
     
   

 

ダイハツ主導で開発されたコンパクトSUV。車名はロッキー。平成のバブル期に青春していた若者にはなんとも胸がキュンとくるではありませんか。相原勇が、ロッキーと叫んでいたCMが超懐かし~です。ショートカットが素敵でキュートな勇ちゃんは今どこで何をしているのでしょうか。それはさておき、相原勇の昔のCMを動画サイトで探すのは少々大変でした。ネットではすでに新型ロッキーのことばかりで人気急上昇といったところです。

 

ダイハツ ロッキー復活! ~ ダイハツが開発したロッキー 兄弟車はトヨタ・ライズ

まったく新しく開発されたダイハツ ロッキー。車名こそ往年のダイハツのクロカン四駆のロッキーを復活させたのはこのモデルに対する並々ならぬ思い入れがあるからこそでしょう。先代モデルのビーゴは、2016年に惜しまれつつも生産終了になりました。トヨタでは、ラッシュの車名でダイハツからトヨタへOME供給されていましたね。開発生産はダイハツでおこなわれました。ロッキーの開発生産もダイハツで行われ、先代モデルと同じようにトヨタへOME供給されます。トヨタでの車名はライズで、フロントフェイスが若干異なります。前モデルのビーゴの時は、OME供給先のトヨタのラッシュのほうがビーゴの2倍以上の販売台数でした。さすが国産メーカーナンバーワンの販売拠点が多いトヨタの実力です。まぁ、ロッキーはどうなるのでしょうか。ロッキーとライズはデザインのほかにも若干異なるところがありますが、それは後ほどお話したいと思います。

 

ボディスタイルは、5ドアハッチバックのSUV。コンパクトなボディで車高が高いので運転席からの眺めも良好です。

 

サイズは、ズバリ!コンパクトSUVにふさわしい全長4mを切り1700mmよりも幅が狭い5ナンバーサイズ。サイズは、全長×全幅×全高=3995×1695×1620です。実は全長4mを切り全幅が1700mm以下のコンパクトSUVは、今のところスズキのクロスビーしかありません。

しかし、クロスビーはさらに小さいのでガチンコのライバルとは言えないでしょう。(まぁ、エンジンは1000ccターボとガチンコですが。)C-HRやヴェゼルそしてCX-3は全幅が1700mmをこえ1800mm近くになります。全長も30cmほど長い4.3mとなるので、車格的にはワンランク上になるでしょう。ボディサイズが一回り小さなことから使い勝手は、上のクラスよりもかなり楽ちんになっています。

ロッキーの最小回転半径は5mと軽自動車よりは大きいものの上のクラスよりはかなり小さいので車の取り回しもしやすいので狭い駐車場での取り回しに苦労することはありません。

 

ロッキーのイメージボディカラーはコンパ―ノレッド。ロッキー専用色になっていてライズにはありません。まぁ、ライズ専用色も用意されているのでどうしてもこのボディカラーでなくては。と、拘るユーザーにはお勧めします。

 

メーターは、上級グレードに搭載のアクティブマルチインフォメーションメーター。切り替えで4つのデザインが選べるメーターです。切り替え可能なのでドライブ、通勤やデートなど様々なシチュエーションで雰囲気を変えられて楽しめますね。室内空間は、さすが軽自動車で培ったノウハウを生かされていて広々

としています。

前席はもちろん後席でも180cm以上の高身長の方が乗り込んでも余裕あるスペースが確保されているのは驚きです。後席は、6対4の分割可倒式になっていて長尺物の搭載もOK。荷室のデッキボードを外せば高さ740mmから865mmとなり高さのある物の収納も難なくこなせます。荷室は、最大で449Lとかなりの大きさです。CX-3の荷室が350Lなので、荷室の収容能力の高さはワンランク上以上でしょう。リヤシートは、2段階のリクライニングが付いています。後席は、倒れるもののフラットにはならず助手席もたためないので簡単には車中泊できないのは残念です。しかし、初代ロッキーで車中泊をこなすツワモノもいるので工夫次第で楽しい車中泊が出来るかもしれませんね。

 

室内装備で、特筆すべきなのは前席と後席にそれぞれつけられたUSBポート。なんと4つもあるので4人ともスマホの充電をしても大丈夫な親切装備です。

 

パワーユニットは、トールに使われている1000cc直3ターボエンジンが改良され搭載されました。最高出力は98PSでトルクは14.3kmと、動力性能に不足なくキビキビと走れます。ミッションは、ダイハツ製のD-CVTでステアリングには、もっと加速が欲しい時に重宝するDアシストが備わりボタンを押せばパワーモードで鋭い加速が可能になります。

 

駆動方式は、FFと4WD。4WDは、ダイハツ独自で開発されたもので前後50:50から路面状況に応じて駆動力の配分を変えてゆくものです。カーブでは、左右の回転さを変えて曲がりやすくしています。先代モデルよりも格段に進化しているのが分かりますね。

 

 ロッキーとライズの違い

 

ロッキーとライズはほぼ同じと思って間違いないのですが、ロッキーにあってライズにないもの、またライズにあってロッキーにはないものがあります。先に話したフロントデザインとボディカラーのほかに違いは、ロッキーには全車にダイハツの先進的安全機能「スマートアシスト」は全車に搭載されさらに安全機能が充実した「スマートアシスト+」搭載グレードもあります。ライズには、「スマートアシスト」が省かれた廉価版が設定されています。また、ロッキーには内装に拘ったプレミアが設定されていて軽自動車からスッテプアップしたユーザーのニーズに答えています。

 

価格は、ロッキーが、170万5000円(L FF)~242万2200円(Premium 4WD)。ライズの価格は、167万9000円(X FF)~228万2200円(Z 4WD)になっています。

 

 

90年代 RVブーム ダイハツ ロッキーとハードクロカン四駆達

 

初代ロッキーが登場したのは1990年。現在のSUVに繋がるRV車ブームの頃です。トヨタ・ハイラックスサーフや日産・テラノそして三菱・パジェロやプラドなどが大人気。ちょうどそのころダイハツから登場したのが初代ロッキーです。

スタイルは、武骨なハードクロカン四駆。パートタイム式4WDで、悪路走破は大きなパジェロやプラドに負けないほどでした。ロッキーよりもちいさなサイズは、ジムニーシエラ。ちょうどどこの会社もラインアップしていない大きさのRV車を登場させたのですが、ハードクロカン四駆はパジェロやランクルなど、ちょっと大きめのサイズが人気でロッキーのような小さなサイズはお手頃で扱いやすいことから需要増が見込めたのですがスズキ・エスクードやトヨタ・RAV4など都会的でお洒落なSUVの先駆けモデルに圧倒されてしまい初代ロッキーはあえなく惨敗。

もう少し早く登場していれば、結構な売り上げが出来たのかもしれません。もう、市場は武骨なRV車から都会的でお洒落なSUVに移りだしていたのですね。まぁ、2代目となったロッキーが初代ロッキーの無念を晴らすべくベストセラーとなることを期待しましょう。

 

 

ニュース・コラムカテゴリの最新記事