セダンタイプの4ドア車である日産ヴェルサ。
日産ヴェルサとは日本では販売されていない海外モデルであり、2020年モデルではアメリカおよび21か国が参加する「FIPAベストカーオブザイヤー」を受賞。
革新的なデザインと、最新技術を取り入れ審査員を魅了しました。
今回はそんな海外モデルの日産ヴェルサをご紹介していきます。
日産ヴェルサとは?
日産ヴェルサは日産が販売する輸出専用車です。
日本では「ラティオ」という名前で発売されており、日本ではあまり製造されていない4ドアセダンタイプとなります。
ハッチバック型乗用車である「ディーダ」の派生車種として製造されましたが、ハッチバックのティーダとは違い、日本で人気の落ちつつあるセダンタイプを採用。
セダンタイプの車は海外での人気が高い傾向にあります。
ヴェルサにおいてもハッチバックタイプが作られたのは一度きりで、新しいヴェルサもセダンタイプが採用されています。
ヴェルサは2006年に初代が発売され、3度のモデルチェンジを遂げ2020モデルが誕生しました。
新型のヴェルサはデザインも一新され、最新技術がふんだんに取り入れられており、海外で注目される人気車種です。
日産ヴェルサが「FIPAベストカーオブザイヤー」を受賞!
2020年の「FIPAベストカーオブザイヤー」には、新型のヴェルサが見事受賞を果たし、ヴェルサの性能やデザインが優れていることを証明する形となりました。
日産ヴェルサの評価において、審査員は全ての性能においてヴェルサを称賛するほど。
日本では電気自動車である「リーフ」にて注目を集めることに成功した日産ですが、海外でも今回の受賞によって日産の技術の高さや、デザイン性の良さを広めることができたのではないでしょうか。
日産は前にも受賞経験あり
日産は今回受賞したFIPAベストカーオブザイヤーの他に、2017年にもムラーノというSUV車で「2017SUVオブザイヤー」を受賞しています。
FIPAとはアメリカ、カリブ海諸国やチリを含む、合計21か国の自動車ジャーナリストによって構成されています。
FIPAの賞を獲得したという事は、アメリカ内で日本の車が認められたという表れでもあり、とても名誉ある賞だといえます。
2020ヴェルサの特徴
今回モデルチェンジしたヴェルサは、前回の広い室内を保ちつつ、車高を低くし全周が一周り大きくなりました。
グリル部分もスタイリッシュに変更され、セダンタイプのメジャーな容姿から上質でカッコいい車へと変貌を遂げています。
主なスペック
・ボディスタイル:4ドアセダン
・エンジン形式:1.0L/1.5L/1.6L(直列4気筒エンジン)
・トランスミッション:MT/AT(CVT)
・長さ:4495mm
・幅:1740mm
・高さ:1460mm
海外の車で注目すべき点は、トランスミッション。
日本では珍しいミッション車も海外では当たり前のように製造され、街中を走っています。
ヴェルサも例外ではなく、MT/ATどちらも製造販売がなされ、AT車に関してはギアチェンジのないCVTを採用。
ヴェルサの特徴は以前より一回り大きくなっただけではなく、安全性能や技術性能も大幅に進歩している点です。
セーフティシールド360を搭載
日産の安全対策として「セーフティシールド360」という名称の安全策を取り入れています。
360度、つまり車の回りの安全確認を徹底的に行い、6段階に分け危険を判断。
セーフティシールドには
・歩行者検出付き自動緊急ブレーキ
・死角警告
・ハイビームアシスト
・後部自動ブレーキ
など様々な技術が組み込まれています。
この最新技術を車両全面に搭載することで、車の回りにバリアを張ることができ運転の苦手な方でも、安全な運転を実現可能です。
なかでも緊急自動ブレーキはここ数年で大きな進化を遂げ、今では歩行者も検出できるまでになりました。
その他にも車線逸脱警告は、居眠り運転対策として優秀。
ウインカーをかけずに車線変更すれば、アラートが鳴り危険だと警告してくれます。
この警告は自分だけでなく、周りの車に関しての安全対策としても有効ではないでしょうか。
安全性能だけでなく室内空間や走行性能にもこだわりが
日差ヴェルサは安全性能に関してとても優秀な車ですが、それ以外にもこだわりがあります。
ヴェルサに備わっている「ヒルスタートアシスト」は、急勾配の坂道において車両が独自に判断しブレーキをアシストしてくれます。
このアシストにより、ブレーキから足を離しても数秒間ブレーキを保持してくれるため、後ろへ転がり後方車へぶつかるというトラブルを軽減。
ベテランドライバーならあまり気にならない点かも知れませんが、初心者や運転の苦手な方にはとても嬉しいアシスト機能だといえます。
その他にも「リアドアアラート」という機能があり、後部座席に荷物を忘れて鍵を閉めた際、音により警告してくれるというもの。
まるで車に意思があるかのような機能です。
まとめ
FIPAベストカーオブザイヤーを受賞したヴェルサは、受賞するにふさわしい性能を持ち合わせた車です。
2019年に実施されたモデルチェンジでは、大きな室内をそのままに外装の大きさを一回り大きくし、上質な雰囲気に仕上がっています。
ヴェルサの安全性能はとても優秀で、360度どこから危険が迫ってもスムーズに危険を判断し、ユーザーに教えてくれます。
また室内空間や走行性能においてもユーザーを満足させる機能ばかり。
現在の車は性能面でも優秀であり、乗り物としての車だった時代から、ユーザーの相棒となる車に今後はシフトチェンジしていくかもしれませんね。