世界では、政府関係者から大統領、そして民間の社長などを守るために、いろいろな装甲モデルの車が製造されてます。
そんな、世界の装甲モデルをご紹介!日本とは少し違う、身を守る為の考え方もありそうです。
もはや装甲車レベル Roshel Senator APC
引用:https://roshel.ca/armoured-vehicles/special-purpose-vehicles/senator-apc/
Rochel(ロシェル)は、装甲モデル専門に設計、製造をしている会社です。
カナダのオンタリオを拠点に、いろいろな装甲モデルを製作してます。
その中でもRoshel Senator APCは、同社のフラッグシップモデルで、軍事、法執行、平和維持、さらには民間用途向けに特別設計されてます。
因みにsenatorとは、上院議員という意味です。
全方位の攻撃から乗員を守るための装備が施されており、ウィンチェスター308というライフル弾を防弾可能にしてます。
さらには、地雷などによる攻撃からハッチ内が守られるよう、米国と欧州の研究所(認可のある)でテストされてます。
6,700ccディーゼルエンジンに、20インチランフラットタイヤを装備し、12人乗車可能な乗員を守るだけでなく、銃ポートも設置。必要に応じて攻撃できる仕様です。
こういったモデルは、S.W.A.Tなどにも採用され、海外では公道を普通に走ってます。
また、中東・アフリカなどでも需要が高いモデルです。
引用:https://roshel.ca/armoured-vehicles/special-purpose-vehicles/senator-apc/
ロシェルでは、上記の装甲モデルだけでなく、一般的な防弾モデルも製造しています。
こちらもNGO、政府機関、VIP、警察、司法当局、金融機関など、世界中に供給されているモデルです。
街に溶け込むBMW X5 Protection VR6
引用:https://www.netcarshow.com/bmw/2020-x5_protection_vr6/
BMWでは、40年以上セキュリティビークルを製造しており、その40年の実績において、世界のVIPに支持され続けてます。
同モデルの防弾レベルは、自動小銃AK47(39㎜弾)も貫通しないように作られており、特にガラス部分には、33㎜多層構造が採用されてます。
また、ドローンからのC4爆弾(200gまで)にも耐えられるルーフも用意されており、銃弾や衝撃などで影響の受けやすい接合部などにも、細心の施工が施され、乗員を360度保護できる仕様です。
これらの装備により、かなり重量があるため、重量に負けないサスペンションを採用。
4400ccエンジンとターボの組み合わせで、530psの最高出力が与えられています(最高速度は、210km/hに制限)。
同モデルは、個人、役員、有名人など世界中の多くの方が使用しているモデルです。
街を走っている普通のX5モデルに見える点も、人気が高い重要な要素かもしれません。
通常モデルに近いモデル Volvo XC90 Armoured
引用:https://www.netcarshow.com/volvo/2020-xc90_armoured/
XC90アーマードでは、ヘビーモデルとライトモデルの2種類が用意されてます。
どちらのモデルも、あくまでスカンジナビア感を感じられる車となってます。
①ヘビーモデルでは、VR8レベルの防弾などが提供されており、50mm防弾ガラスに、10mm鋼板を採用。
通常モデルよりも、1400kg重量が増してます。
それでも乗員には、最上級の乗り心地を提供するXC90に仕上がっており、重くなったボディ重量は、適切なサスペンションシステム&ブレーキシステムにアップデートすることで、乗り心地の維持に成功してます。
②ライトモデルは、軽装甲(アメリカNIJ-IIIA規格)を取得しながら、個人、政府、警察などに広く使用できるような価格設定となってます。
通常XC90モデルに対して、250kgの重量が増加。同モデルの販売市場の多くは、南アメリカで、ヨーロッパを中心に販売を拡大する予定です。
まとめ
世界では、いろいろな装甲モデルが製造・販売されてます。
なぜなら、日本とは違い、頻繁に人質事件やテロ活動が行われているからです。
そのため、道中で身を守ることはもちろんのことですが、それだけでは足らず、Roshel Senator APCのように自ら攻撃できる能力を有するモデルまで製造されてます。
近年日本でもテロや個人を標的にした事件などが、増加しており、特に2020年には、国内でオリンピックやパラリンピックなどで、外国の方の流入が急激に増えます。こういったモデルの需要も高まるのではないでしょうか。
日本でもセキュリコというメーカーで防弾モデル等の製造・販売が行われているので、海外モデルだけでなく日本のモデルにも注目したいところです。
日本の防弾カーメーカー
http://www.securico.co.jp/index.html
防弾セキュリティレベルの詳細アドレス
http://www.aurum-security.de/en/standards/protection-levels-b1-b7-and-vpam.html