今回は、知り合いの社長のところで働いている従業員さんの個人カーのお話です。実は、以前にも登場したことのある車でした。
仕事帰りに家まで車を走らせていたら、いきなり前の方からバチンと音がして、突然ハンドル取られて歩道の縁石にフロントが接触、とりあえず停車してサイドエンジンをかけるがかからなくなったようです。
ここでは、整備をきちんとしておいた方が良いということと、突然の故障確率が、下がることになることを含めてお話していきます。
車の状態確認
引用:筆者撮影画像
とにかくベルトが切れたことは、確かなのだけれども切れたベルトがどのような悪さをしているのか全くわからないため、グリルと壊れたバンパーを外して確認します。
クーラー側のベルトは、切れていないのですがかなり緩んでいる状態でした。こちらもいつ切れるか外れるかわからない状況となっています。
周りを見ながら、ベルトの切れ端を全てとり(プーリーなどに絡まっていました)、他のパーツ等を破損させていないか確認して、とりあえず被害拡大はしていないという結論になりました。
手書きでの解説
引用:筆者撮影画像
ワゴンRのエンジンは、横置きエンジンなのでどうにもこうにもうまく写真が撮れませんでした。そのためつたない絵なのですが、筆者が簡単に書いたもので今回の状況などの説明をします。
今回は、内側にあるオルタネーターとウィオーターポンプを回すベルトが切れていました。このベルトが切れるとバッテリーに電気が供給されなくなることと、ウォーターポンプが回らないのでオーバーヒートします。
ベルトが切れて、隣のエアコン側プーリーにベルト破片が絡まり、クランクが回らなくなりエンジンがかからないという状況と推察します。
作業段取りとしては、
- 外側のベルトを外す
- 内側のベルトを新品にする
- 外側のベルトを新品にする
- 適正の張りを行い終了
この手順なのですが、さすが狭い軽自動車です。とにかくやりづらいというのが結果でした。
パーツ交換作業
引用:筆者撮影画像
外側のエアコンベルトを取る時は、エアコンコンプレッサーとエンジンをつないでる2本のボルトを緩め、テンションボルトを緩めればベルトが外れます。
引用:筆者撮影画像
問題は、オルタネーター側のベルトは切れて無くなっているのですが、オルタネーターをフリーにする必要があります。オルタネーター側は、裏側から、エンジンとオルタネーターをつないでいるボルトを緩め、テンションをかけるための2本のボルトを緩めます。
この作業がどうにも狭くてやりづらかったです。
新しいベルトに交換
引用:筆者撮影画像
新しいベルトは、2本購入していました、1500円(税込)×2本くらいであったと思います。
新しいベルトを取り付け、テンションを張っていき、エンジンをかけてみて異音などが無いことを確認して作業は終了です。今回は大事に至らなくすみましたが、コトと次第によっては、事故につながったりエンジン故障につながったりすると考えます。普段から点検や整備することも必要と思います。
壊れたバンパーの交換
引用:筆者撮影画像
ベルトが切れた際に、ハンドルが取られて縁石にぶつけてしまったために、バンパーの左角が割れてしまいました。たまたま同じレッドが解体屋さんにあるとのことで、所有者さんが購入して、ベルト交換作業中に引き取りに行ってくれました。価格は、3300円(税込)とのことです。
ちょうどベルト交換も終了したので、新しく来たバンパーを取り付けてしまいます。グリルも取り付けしてとりあえずベルト交換作業は終了です。
バッテリーを充電していたのですが、どうやらバッテリー寿命も近づいているようです。バッテリーは、後日所有者に交換してもらうこととしました。
なんか気になるヘッドライトの黄ばみ
引用:筆者撮影画像
完成はしたのですが、バンパーが綺麗な分なぜかヘッドライトの黄ばみが目立つことに気づきました。気になり始めると気になり続けてしまう性分です。
ヘッドライト黄ばみ除去
引用:筆者撮影画像
ヘッドライトの黄ばみは、年数や駐車している場所や向き(太陽の影響)によってどんどん酷くなっていきます。この車は、白っぽい黄色に変色し始めていました。
こういうときは、本来は黄ばみ落としとコーティングを行うと6ヶ月くらい持つのですが、あいにくそういった準備はしていませんでした。
そこで、ブルーマジックという色々なものをクリアに綺麗にする練り剤が目の前にあったので、知り合いの社長に利用確認をして作業することにしました。
作業前後の状態を上記の写真にしています。かなり綺麗になったのではないでしょうか!
まとめ
オルタネータ側のベルトが破断!?軽自動車のベルト交換に奮闘をまとめると
- オルタネーターベルトが切れると、事故やエンジントラブルにまで発展するので注意しましょう
- 軽自動車のベルト交換は、狭い状況で行うので以外と大変です
- ヘッドライトの黄ばみを取って視界良好に!
今回は、ベルトが切れてしまい走行不能になった車の修理をしました。走行不能になったため、レッカーで搬送してからの修理となりました。せっかく大事に乗っている車であれば、たまに定期点検をすることをオススメします。