皆さんは、車に搭載されているバッテリーがどのような働きをしているかご存じでしょうか?
一般的にエンジンをかけるときに必要とか、電装品を使うのに必要というような印象があるかと思います。一方で「バッテリーってどこに付いているのかしら?」などと悩む方もいるかもしれません。
筆者はこれまでに純正ブランクスィッチなどにUSB充電+電圧計などの商品を数多く取り付ける機会がありました。そこで、今回はそのUSB充電に付いている電圧計ってどの位役に立つのかなどを検証してみたいと思います。
そもそもバッテリーってどのくらい重要なの?
引用:https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC&sl=ja&qt=&qid=&creator=&ngcreator=&nq=&srt=dlrank&orientation=all&sizesec=all&color=all&model_count=-1&age=all&mdlrlrsec=all
EVモデルを除いて、ガソリンや軽油エンジンのバッテリーは、エンジンをかけるために不可欠なパーツです。セルモーターを回してエンジンをかける際に、バッテリーの電力が最初に必要になります。
そしてエンジンが掛かった後は、エアコン、ヘッドライト、オーディオなど様々な電装品でバッテリーの電力が使用されます。
そしてバッテリーの電力が足りなくなるとオルタネーター(ダイナモ)という発電機で制御しながら発電され、バッテリーに充電されます。
バッテリーが消耗してしまうと、エンジンが掛からなくなったり、走行中にヘッドライトが暗くなったりと不具合が生じてしまいます。
バッテリーの電圧って?
https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E9%9B%BB%E5%9C%A7%E8%A8%88&qt=&qid=&creator=&ngcreator=&nq=&srt=dlrank&orientation=all&sizesec=all&color=all&model_count=-1&age=all&mdlrlrsec=all&sl=ja
バッテリーは、通常6つの部屋に分かれています。そしてその1つをセルと呼びます。車のバッテリーは12Vと皆さんはよく聞く言葉ではあると思いますが、完全充電では1セル当たり2.13Vですので、2.13×6個=12.78Vです。
通常は、12Vよりは多く、新品状態では12.8V前後あるのが良い状態といえます。
電圧は、バッテリーテスターをバッテリーにつなぐことで計測することができます。その方法が一番バッテリーに近いので、近似値の値が出るということです。
一度計ってみると良いでしょう。ただ普段乗っていながらこのテスターを持ち歩き、都度計るというのはナンセンスでもあると考えます。
そこで登場なのが、USB充電などに付いている電圧計になります。では、この電圧計は後の位役に立っているのでしょうか?
エンジン始動前の表示
引用:筆者撮影画像
このUSB充電+電圧計は、筆者車両に取り付けしたものです。エンジンをかける前のACC状態での電圧表示になっています。いまさらですが、少し低いかなとも思います。
ただ、バッテリーを直接テスターで計るよりも、低い値が出るのは仕方のない事ともいえます。ACCにした段階で、オーディオ、エアコン、ドライブレコーダーが起動しているからです。
バッテリーで直接計るよりも、ヒューズボックス以降の電圧計の方が若干低く出る可能性は高いといえます(電圧降下分も含め)。ここでは、搭載している電圧計の基準を知っておくことが大事ではないかと思います。
うむうむ、シガーソケット純正撤去して、USBポート+電圧計を取り付け!
結構まとまった気がするんだけど?w pic.twitter.com/wNXAUDvIHv
— 白エボ@たくにゃーん♡ (@Eboebo6Mi) June 13, 2020
皆さんあると便利なようです。USB充電は最近では非常に重宝するアイテムですし、味気なくならないようにするために、電圧計を付いているとオシャレ感も増します。
エンジン始動直後の表示
引用:筆者撮影画像
エンジン始動直後は、12.5Vに上がりました。これは、オルタネーターが働き始めたという印象です。
エンジン始動してから約15秒での表示
引用:筆者撮影画像
約15秒ほどで、13.8Vまで電圧があがっています。オルタネーターがきちんと仕事をしている結果と言えるでしょう。もし電圧が上がってこなかったり、不安定であったりした場合は、オルタネーターの不具合の可能性もあります。
エンジン始動から30秒から45秒の表示
引用:筆者撮影画像
14.3Vで安定しています。オルタネーターからの充電が完了してきたといえます。
この後走行したのですが、表示は13.3V付近から14.3V付近を行き来していました。
これは、例えばガソリン車の場合は、加速をすることでプラグに電気が多く供給され一時的に電圧が下がり、その後オルタネーターで発電され回復しているという印象です。
また信号停止でアイドリングの時も若干電圧が下がったりしていました。エアコン使用とエンジンの低回転など複合的に起きている可能性が高いと考えます。
大した作業じゃなかったのにようやく完了。
要するに光らないスイッチを光るスイッチ(インジケータ付き)にしたかっただけなんですけど。
あとついでに空きスペースに電圧計兼充電用USB電源付けただけ。 pic.twitter.com/QqPUGYwFIs— かい (@kai_twtr) February 18, 2021
車のバッテリー電圧は、12Vが基準と言われていますが、基本的に12Vピッタリでは低いというのが定説です。
12Vを切ってしまうと、エンジン始動が難しくなったりします。また充電していないエンジン停止時に13V超えだとオルタネーターなどの不具合も考えないとならないでしょう。
簡易的に取り付けているUSB充電+電圧計は、日ごろからバッテリーの状態を把握するのには便利な装備であるという結果になりました。
過信するのではなく、基準を把握しておいて何かおかしいと思ったらバッテリーやその他の点検をスムーズに行うことも可能ではないでしょうか。
まとめ
車載している簡易USB充電の電圧計って、どのくらい頼りになるの?をまとめると
- テスターでバッテリを計測よりは、若干低く出るかもしれないがかなり参考になるアイテムです。
- 日頃からバッテリーに気を配るのならば、USB充電+電圧計を利用するのがベターである
筆者は、USB充電+電圧計という組み合わせの商品をいろいろな車に取り付ける機会がありました。その傍らこの電圧計って後の位頼りになるのか気になってもいました。いがいと目安に使うには良い商品と考えます。