タイヤの新作商品発表が、多くのメーカーで行われました。冬に使用するスタッドレスタイヤやマッドテレンタイヤ、そしてエコラジアルタイヤの新作です。
タイヤは、走行距離や経年劣化などの関係で買い替えをする人も多いと思います。もちろん自分の運転や車によりあったタイヤをチョイスしたいですよね。
ここでは、新作タイヤについてお話しします。
ブリヂストン ブリザックVRX3
引用:https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2021071501.html
氷上性能を120%高めたブリザックVRX3が、ブリヂストンより今年9月から販売開始となります。
VRX2モデルよりも発砲素材がフレキシブルになることで排水能力を高め、トレッドパターンをさらに進化させたことで水路を計画的に作り出し路面設置感も高めているようです。
スタッドレスタイヤの決定盤ブリヂストンのブリザックから新商品VRX3誕生。とにかくスゴくて氷の上の性能やドライ路面の性能そしてその性能が長持ち!滑る道は危ないから保険でタイヤにはこだわっておきたいものです #ブリヂストン #タイヤ pic.twitter.com/B9ZnjRCIC3
— ピストン西沢 (@piston2438) July 15, 2021
氷上ブレーキ制動能力をVRX2比で20%向上させた仕様とのことです。かなりの性能アップで登場していることが伺えます。
発砲ゴムの進化が、耐摩耗性能も17%向上させ、タイヤのロングライフ性能も高められて登場することになります。発売サイズが111パターンとなっていて、ブリヂストンの力の入れようが伺えますね。
ダンロップウィンターマックス 03
引用:https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/wintermaxx03/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=area1_pc_all_name&yclid=YSS.1001137946.EAIaIQobChMIk7zB38nm8wIVD5lmAh3RIw-eEAAYASAAEgJICvD_BwE
氷上で滑る原因となる「水膜」≒氷とタイヤの間にできる水分を新開発ナノ凹凸ゴムで素早く排水することで、タイヤと路面の密着時間を短縮させたのが特長です。
これにより従来のウィンターマックス02よりも制動距離が飛躍的に向上しているタイヤになっています。
ママんのクルマは今年からウィンターマックス03でし! pic.twitter.com/wklqQPXSc4
— 赤ヘル・サトーa.k.a デップ (@DK310cub) November 10, 2020
ダンロップのスタッドレスタイヤは、ライフ性能にもこだわっています。他のメーカーよりも長持ちする(走行距離的に)ように作られてもいます。実際に筆者は、ダンロップのタイヤを多くチョイスしていますが、長持ちしていると感じます。
ダンロップウィンターマックス SJ8+
引用:https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2021/sri/2021_047.html
ダンロップは、SUV用スタッドレスタイヤであるSJ8をアップデートさせたSJ8+を2021年8月1日より販売開始しました。従来品よりも16サイズの追加を行い、氷上性能をアップして登場しています。
同タイヤは、ウィンターマックス史上最高の氷上性能を有したWINTER MAXX 03のナノ凹凸ゴムに採用し融合させています。
ダンロップから氷上性能が大幅に向上した新スタッドレス「ウインターマックスSJ8+」登場 https://t.co/7eGlX9QsYl @kakakucomより
実売価格はいくらくらいになるかな🤔— ココミズパパ (@w4RqyOgZkDCvp1p) July 6, 2021
従来品SJ8との違いは?
- 氷上でのブレーキ性能を14%アップさせています
- 氷上コーナリング性能を11%アップさせています
- タイヤの排水性能を約1.5倍から2倍高めています
制動距離を14%アップしたという事は、今まで10mの制動距離が必要であった場合8.6mで済むという事です。これは大きいのではないでしょうか。
トーヨー「オブザーブ GSi-6」と「オブザーブ W/T-R」
引用:https://www.toyotires.co.jp/press/2021/210719.html
トーヨータイヤ株式会社は、新しいスタッドレスタイヤ2種を2021年8月より順次販売開始しています。同社では、タイヤの企画・設計を行う際に日本の気候変動を意識し行ったようです。
日本の降雪期に着目したSUVタイヤに仕上げて登場させています。この2種のタイヤは、先行販売以降のタイヤサイズ追加となっています。
さまざまな路面に対応! TOYO TIREのSUV専用新スタッドレスタイヤ「オブザーブGSi−6」登場 | くるまのニュース
> SUV用の新スタッドレスタイヤ「オブザーブGSi−6」を2021年8月より国内で順次発売
> 合わせて、「オブザーブW/T-R」のサイズラインナップを拡大 https://t.co/6v4ViZxN4a— ▩お(偽) 🐾 ® (@kouya115) July 20, 2021
- オブザーブOBSERVE GSi-6は、オブザーブOBSERVE GSi-5)比で7%良化と比べて、7%の圧雪路面性能アップを果たしています。またウェット路面の性能も11%向上させています。全高販売と合わせ、全17サイズの展開です。
- オブザーブ W/T-Rは、降雪の深い路面でも走行可能なオフロードモデルとして登場しています。先行販売した1サイズに2サイズの追加を行っています。
ミシュラン X-ICE SNOW
引用:https://media.michelin.co.jp/ja/2021/07/20/pr210720/
ミシュランは、昨年販売開始したX-ICE SNOWシリーズを本年8月より大幅にサイズラインアップを増やすことを発表しました。
シリーズは、13インチから20インチまでの51種類となっています。
日本の降雪状況に合わせて開発された同モデルは、思う存分性能を発揮できるようにミシュラン・トータル・パフォーマンス思想で開発されたタイヤです。
これから夏ですが…早めに準備w
【試乗】日本の道から世界へ! ミシュランのスタッドレスタイヤ最新作「X-ICE SNOW」が発売 山本シンヤ https://t.co/T3g6OheExf
— 山本シンヤ (@c_muffly) June 30, 2020
SUV専用サイズも追加されたことで、ユーザーの幅も広がってくると考えます。同タイヤは、昨年販売開始のモデルに追加サイズを大幅に行ったタイヤです。
グッドイヤー ICE NAVI 8
引用:https://www.goodyear.co.jp/press/2021/0721-226657.html
日本グッドイヤーは、2021年8月2日からICE NAVI 7の後継モデルとなるICE NAVI 8を販売開始しました。初の左右非対称パターンを採用し、全69パターンのラインアップです。
同タイヤの特長は、雪上&氷上性能アップだけでなく昨今の日本の道路事情などにもあるように、ライフ性能などもアップさせたバランスの良いタイヤに仕上げたことでしょう。
日本グッドイヤー株式会社、グッドイヤー、 相反する冬性能とライフ性能を高次元で実現、 プレミアムスタッドレスタイヤの シリーズ新商品「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」を発売 https://t.co/gpszJ0aXOJ
— NEWSRELEASE エンタメ (@NEWSRELEASE_ENT) July 21, 2021
旧製品比較では、
- 氷上性能が、8%アップ
- 氷上コーナリング性能は、5%アップ
- 耐摩耗性が、3%以上向上
グッドイヤーでは、ICE NAVI 8のほかに同日付で商用車用のオールシーズンタイヤの販売も開始しました。新ラインアップとなるベクター フォーシーズンズ カーゴは、商用車専用として4サイズがラインアップします。
ミシュラン e·PRIMACY
引用:https://media.michelin.co.jp/ja/2021/06/30/pr210630/
ミシュランは、2021年8月3日よりプレミアムコンフォートタイヤとなるMICHELIN e·PRIMACYを販売開始しました。同モデルは、15インチから20インチまでの計27サイズが順次ラインアップしていくようです。
同モデルは、サステナビリティを追求したタイヤです。昨今求められているCO2排出削減やリサイクルに配慮したものに仕上げています。
日本ミシュランタイヤ、ミシュラン史上最高の低燃費性能を誇るプレミアムコンフォートタイヤ「MICHELIN e·PRIMACY」を新たにラインナップ – Newsroom Japan https://t.co/AtjUcuXmXT
— サトル (@MOTOBE5) June 30, 2021
MICHELIN e·PRIMACYは、PRIMACYシリーズに追加される形でラインアップしています。
静粛性と快適な乗り心地だけでなく、安定したグリップをウェット路面やドライ路面で遂行し、追加して環境性能も高いという事です。
MICHELIN e·PRIMACYの特長
- 低燃費性能:グレーディングシステムで「AAA」等級を獲得
- 静粛性 モーター走行の静かさにタイヤの静寂性を追加
- 性能維持力 使用過程での偏摩耗と排水性能低下を抑制し、長期使用も可能にしている
- ミシュランの返金保証制度にも対応
新採用されている技術は?
新開発高弾性ゴムの採用で、ゴム変形を抑制してくれます。スチールベルトに強度と軽さを両立した新素材を採用することで転がり抵抗が低減されています。
接地部分が均等になるように設計され、静寂性をアップするだけでなく、ブレーキ、アクセル、旋回時でも均一な接地面になるように商品つくりをしています。
U字部分では、排水を最大限に引き出すようにされているだけでなく、溝が少なくなったときでも変わらない排水能力を有するよう考慮されています。
ミシュラン X M+S 244
引用:https://media.michelin.co.jp/ja/2021/06/24/pr210624/
外観は当時のまま中身をアップデートさせて復刻したのが、MICHELIN X M+S 244です。2021年7月15日から販売開始です。
クラシックタイプモデルにピッタリでもあり、サイズが合えば現在のクロカンモデルやSUVにも装着可能です。
日本ミシュランタイヤ、クラシックカー用4×4タイヤ「MICHELIN X M+S 244」を復刻発売: 日本経済新聞 https://t.co/2j1h1B2YYY
— ∠+|=⊿ (@Dull_tone) June 24, 2021
ドライ、ウエット性能だけでなく耐摩耗性をアップデートさせて、当時の外観を守りながら設計されているのが特長です。旧モデルにピッタリになるようにあえて外観を変えないでいるという事でしょう。
コンチネンタル オールシーズンコンタクト
引用:https://www.continental.com/en/press/press-releases/2020-09-24-autobild-awards/
コンチネンタルは、2021年9月1日より新商品となるオールシーズンタイヤの販売を開始することを発表しました。日本の四季にも対応できるウェット・ドライ性能を有するよう設計されているとのことです。
元々ドライとウェットでのタイヤ性能は、相反するものになります。トラクション・シリカ・コンパウンドという素材によって両立することが可能になっています。
これによって低温下での降雪路面でも対応できる能力まで有しているというのは、心強い限りではないでしょうか。
コンチネンタルタイヤ・ジャパン株式会社、コンチネンタルタイヤ、欧州自動車雑誌の性能テストで高く評価されているオールシーズンタイヤ「AllSeasonContact(オールシーズン・コンタクト)」を日本で発売 https://t.co/AhZafyMpAI
— NEWSRELEA.SE (@NEWSRELEASE_JP) June 23, 2021
このタイヤは、ヨーロッパ・アメリカ・アジアの各タイヤメーカー同士のテストでも高評価を受けています。とくにヨーロッパでは、かなりの好評価となっていることから日本にも導入されるという事でしょう。
サイズラインアップは、205/55R16~235/45R20までの全14種類です。全国のヤナセグループ販売店で先行販売されるとのことです。
まとめ
新作エコタイヤが発表に、エコタイヤやスタッドレスタイヤをご紹介!をまとめると
- 今は、世界に多くのタイヤメーカーが存在します。各メーカーがしのぎを削ってタイヤ開発をしています
- 新作タイヤの発表では、旧作との性能差であったり、性能アップであったりを必ず掲載しています
ここでは、新作タイヤのご紹介をしました。各メーカーのホームページで性能などが詳細に載っています。いろいろなメーカーの性能表示を確認しながらタイヤを選ぶのも楽しいのではないでしょうか。