新盗難手法!?CANインベーダーに狙われたらおしまい?

新盗難手法!?CANインベーダーに狙われたらおしまい?
     
   

新手の盗難手法が出現したようです。その名は、「CANインベーダー」と言われ「リレーアタック」・「コードグラバー」とは違う盗難手法になっています。

スマートキー車両の盗難方法は、今やいろいろなものがありますね。ここでは、「イタチゴッコ」とはいえすでに防止策が追い付かなくなるほど進化してしまっている「CANインベーダー」の話をしていきます。

今までの車盗難手口は?

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/2651376?title=%E8%BB%8A%E4%B8%8A%E8%8D%92%E3%82%89%E3%81%97&searchId=1957821981

近年モデルの多くは、スマートキーが採用されています。しかも盗難被害にあいやすい高級車であれば、スマートキーや盗難防止装備は、施されているモデルが一般的です。そのため昔ながらのカギを開けて、窓ガラスを割ってというような盗難方法は、こういった車では行われないことが多いでしょう。

リレーアタック

スマートキーの電波を受信して、中継割込みすることで車の開錠やエンジンスタートを可能にする窃盗手法です。スマートキーは、電波を常に発しています。

このためスマートキーが車の近くに置いてある(例えば玄関先など)と、その電波を受信され窃盗されてしまうものです。対策としては、電波を発しているスマートキーをブリキ缶などにいれて傍受されないようにするという方法です。

コードグラバー

コードグラバーは、スマートキーの発している電波を受信して危機を使って、スマートキーID情報を盗み、複製して、開錠する手法です。

要するにスマートキーを簡易的に複製するという事です。この手口は、スペアキー作成の技術が悪用されていると言われています。

最新のCANインベーダー盗難とは?

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/1361619?title=%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%80%80%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84C%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B96&searchId=298801011

CANインベーダーという新手の盗難は、どのような手口になっているのでしょうか。CANインベーダーは、先程説明したリレーアタックやコードグラバーとは、まったく違う盗難手法です。

車には、いろいろなシステムをつかさどるCAN信号配線が張り巡らされています。このCAN信号は、車のコンピューターへとつながっています。

このCAN信号配線に割り込み侵入し、車を盗難してしまう手法です。スマートキー電波を利用するのではなく、直接車のシステムに侵入してしまうという点が、大きな違いであります。

近年の車には、OBDⅡという故障診断のためのコネクターが常備されています。このコネクターにスキャンツールを取り付けることで、この車の何が故障しているかなどを解析することが可能です。

このOBDⅡのコネクターからコンピューターに繋がる配線に無理やり割り込んでしまうことで、車の開錠やエンジンスタートを可能にしてしまう盗難手口です。

リレーアタックやコードグラバーとの違いは?

リレーアタックやコードグラバーの場合は、スマートキーと車両が比較的近くにある時に、使える手法です。そのため一軒家などの高級車などが狙われやすくなっています。

一方でCANインベーダーは、車そのもののシステムに侵入して盗難するため、例えば数十台並んでいる高級中古屋さんの車も狙われてしまうという事です。

狙われたら防げないの!?

上記のように、車を短時間で一気に盗難してしまうことも可能です。現段階では、この手口の根本的な防止策はなかなか難しいともいえます。車の根幹であるシステムに侵入して、持ち去っていくためです。

現実的に200台の盗難も発生しています。インターネット業界でいう、ハッキングによってPCを乗っ取る手法は、一回のハッキングやウィルス拡散で数万件の被害というのもあります。

今までのリレーアタックやコードグラバーの場合は、電波状況など調査してから盗難するので、ソコソコの調査や時間も必要となっていました。

要するに窃盗する側にすれば、リスクが高い方法でもあるという事です。これに対してCANインベーダーは、リスクに対して、かなりのリターンがあるともいえます。

CANインベーダーから愛車を守るには?

CANインベーダーで窃盗されてしまう場合は、まったく防げないのでしょうか?

機械的に盗むのではなく、車のシステムに侵入して盗むのがCANインベーダーです。という事は電子的に何かの装備追加をしても、ほぼ意味をなさないという事になります。

では、まったく対策できないものなのでしょうか?

デジタル窃盗されてしまう場合は、アナログ対応で切り抜けることを考えてみると良いでしょう。例えば、面倒ではありますが、タイヤロックを複数つけて、窃盗までの時間を要するようにし、さらに周りから見やすいところに設置する。

窃盗側からすると、時間がかからなく、楽に盗めることが一番重要です。CANインベーダーの場合は、一回で数十台という窃盗数にもなります。窃盗しづらい車には手を付けないという盗難する側の心理を使いましょう。

タイヤロックより少し弱いと言えるのですが、ハンドルロックを使用するというのもCANインベーダーから車を守る装備の一つです。ただしハンドルロックを切断してしまう機械を持っている窃盗団には通用しないみたいですので、タイヤロックと併用するのが良いでしょう。

まとめ

新盗難手法!?CANインベーダーに狙われたらおしまい?をまとめると

  • CANインベーダーは、今までの盗難手口とは違い、被害が大きくなる可能性があります。
  • 車盗難被害の多くは、高級乗用車やSUVです。
  • CANインベーダーを食い止める手法は、アナログ対応がベターでしょう。

ここでは、最新盗難手法であるCANインベーダーを解説しました。新型モデルのランクル300には指紋認証システムが採用されました。ランクルは、盗難にあいやすいモデルの一つです。この指紋認証がどの位窃盗被害防止に効果が出るのかにも注目したいとおもいます。

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