トヨタは、今や多事業グローバル展開している大手カーメーカーです。同社では、カーメーカーで培ってきた電池技術を応用した住宅用蓄電池システムを開発したようです。この住宅用蓄電システムは、「おうち給電システム」と命名され、8月からハウスメーカーを通じて販売展開される予定です。
またトヨタでは、電池システム以外に水素自動車の開発にも力を入れています。水素は、環境保護の観点から非常に有用なエネルギーであることから、この水素を自在に持ち運べるポータブル水素カートリッジのプロトタイプを開発したようです。
ここでは、未来に向けてトヨタが開発している蓄電池システムや水素カートリッジに関して話をしてみます。
住宅用蓄電池システムの開発から販売まで
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/36615065.html
住宅用蓄電システムは、トヨタの自動車部門の蓄電システムを応用した技術になっています。これによって、開発コストを極力抑えながら、トヨタ車との連携もとれる仕組みです。
8.7kWhの定格容量と5.5kWの定格出力を有する蓄電システムは、ソーラーパネルと併用することで、昼夜で必要な電力を最適な状態で提供できる仕組みとしています。
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/36615065.html
電気ならではの簡単なシステムが、最大の特徴です。また電動車(HEV・PHEV・BEV・FCEV)のAC100V出力からの給電対応していることで、停電や非常時などの家庭バックアップ電源として使用することも可能です。電動車に蓄えた電気が使えることで、安心な暮らしができます。
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/36615065.html
給電状況などは、スマトフォン専用アプリなどで確認・設定ができ現代の家庭状況にあった使用方法が可能になっています。現代では、家と人と車をスマホでつなげていくことが、快適な暮らしに繋がるといえます。
定格容量 | 8.7kWh | |
最大出力 | 5.5kW | |
動作温度 | -20~+45℃自立運転・車両給電アダプタ使用時は-20~+40℃ | |
寸法・重量 | ハイブリッドパワーコンディショナ | 445×198×698mm/33kg |
(L×W×H) | DCDCコンバータ | 337×92.4×429mm/9.0kg |
蓄電池ユニット | 1,142×341×432mm/142kg | |
車両給電アダプタ | 372×140×532mm/9.0kg | |
設置場所 | 屋外 |
トヨタが、ポータブル水素カートリッジのプロトタイプを開発
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/37405940.html
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)とトヨタの子会社であるウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(以下、ウーブン・プラネット)が、実装実験をしながら手軽に持ち運びできる水素として、ポータブル水素カートリッジを開発しました。
目的としては、幅広い領域に水素利用を広げることで、カーボンニュートラルを実現する社会に向けることと、水素という有益なクリーンエネルギーを「つくる・運ぶ・使う」というサイクルで実現させていきたいという思いがあると考えます。
静岡にある実証都市ウーブンプラネットでは、風力、太陽光、地熱、バイオマスなどのクリーンエネルギーから水素を生成し、EVNなどのクリーン輸送をして、水素利用をクリーンで効率的に行う実験などが行われているようです。
水素カートリッジがもたらす未来構想
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/37405940.html
- ポータブルサイズに仕上げたことで、パイプラインなしで生活圏に水素を導入することが可能になる。
- サイズ(プロトタイプ)は、直径約180mm、全長約400mm、質量は、約5kgとしています。
- カートリッジ型にすることで、だれでも取り扱いしやすい仕様になっています。
- 汎用性の高い仕様にすることで、幅広い用途に展開できる未来性があります。
- 小規模なインフラ対応することも可能となっていることから、災害時などでの利用も可能になります。
水素を利用するために、水素製造でカーボン排出するという構造が現在ではあります。これを解消するために、水素製造をカーボン排出しない仕組みを作ることも重要でしょう。
まとめ
トヨタは、未来に向けて水素カートリッジや住宅蓄電池を開発!をまとめると
- トヨタは、今や大手自動車メーカーという考えではなく世界のEV・水素関連事業者という位置づけになっていると考えます。
- 大きなインフラから小規模インフラまでを幅広くクリーンにカバーできる製品展開していくと予想します。
世界規模でカーボンニュートラルという考えが浸透しつつあります。清のカーボンニュートラルを実現していくために、トヨタは今後もあらゆる技術を開発していくことになるでしょう。