町中で車を見かけたお気に入りの車、なんだか同じ車のようでも他と違う。そう思ったことはありませんか。車の顔が少し違って見えたり、車の後ろ側に羽のようなものがついていたりと、同じ車でも違うパーツがついていたりして、他の車と違った印象に見えることもありますよね。
そんな車に装着することのできる、いわゆるアフターパーツって、いったいどんなものなのでしょうか。そもそも何のために装着するのでしょう。今回はそんな皆様の疑問にお応えすべく、ホンダのアフターパーツメーカー「無限」を例に挙げ、アフターパーツの重要アイテムの一つであるエアロパーツとはいったいどんなものなのかに迫っていきましょう。
アフターパーツ、エアロパーツって何?
車のエアロパーツの種類にも様々ありますが、一番思い浮かべやすいものは、いわゆるウィングといわれる羽のような部品でしょう。町ゆく車を注意してよく見てみると大きな羽のような部品や、通常の車よりも地面の方へ向かってバンパーのような部品が大きく張り出していることがあります。これがエアロパーツです。
しかしそもそも車のエアロパーツは何のために装着するのでしょうか。よく皆様が街で目にするような羽のような部品は、車の走行に対して何の役に立つのでしょう。
元々、エアロパーツは車のレース競技において、空気の流れの抵抗を軽減させ、より速く安定して走ることができるように開発されました。そしてそれが今では転じて、レーシングカーのようなかっこいいフォルムを体現するためのファッション的な要素も大きくなっています。つまり、エアロパーツには二つの意味があります。一つは、実際の走行性のため。そしてもう一つは、いわゆるドレスアップと言う、他の車との差別化を図るためのファッションアイテムとして機能しているのです。
ここではもう少し詳しく解説してみましょう。いわゆるエアロパーツの三種の神器といわれるフロントスポイラー、サイドスカート、ウィングスポイラーについて詳しくご説明いたします。
フロントスポイラー
フロントスポイラーとは、車の顔の下あたりについている顎、または歯のようにも見える羽のようなパーツのことを指します。これは、車の下回りに空気が流入することを防ぎ、車体が浮き上がることを抑制することで車の安定性を増すように設計されています。
サイドスカート
サイドスカートは車の両脇の下部に装着されるスカートのようにも見える羽のようなパーツです。車のサイドから下回りへ空気が流入することを防ぎ、かつ車の側面に流れる気流を効率よく後ろへ流すことで前後のスポイラーの効率を上げる効果があります。
ウィングスポイラー
ウィングスポイラーは車の後ろのトランクやバックドアなどの端の部分に取り付けられる羽のような部品を指します。ボディが斜め上に跳ね上がるような印象を与えるのが特徴です。車の最後部の気流を流し、空気抵抗を減らすことを目的に装着されます。