スポーツシートと言えばレカロ(RECARO)、日本人向けに開発された本格フルバケ、プロレーサーRMSもいよいよ発売!レカロの現行ラインナップと価格は?

スポーツシートと言えばレカロ(RECARO)、日本人向けに開発された本格フルバケ、プロレーサーRMSもいよいよ発売!レカロの現行ラインナップと価格は?
     
   

出典元:https://www.performance-platform.recaro-automotive.com/

レカロ(RECARO)シートとは?

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高級ハイパフォーマンスシートといえば、レカロ(RECARO)。まるで代名詞のように車好きの間には浸透しているのではないでしょうか。

多くの高級車に装備され、ロータスやメルセデスベンツ、フォードやフォルクスワーゲン、日産などのスポーツグレードなどに装備されています

日産のワークスであるNISMOが手掛ける GT-R NISMOや、メルセデスベンツがとことんまでその走りを突き詰めるAMGシリーズのA45 AMG 4MATICなどに採用されていることからもその実力が窺えるのではないでしょうか。

レカロ(RECARO)社の歴史

そんなレカロ(RECARO)が誕生したのは1906年、20世紀に入って間もない頃でした。当時32歳の馬車製造職人であったヴィルヘルム・ロイターがレカロ(RECARO)の前身となる「ロイター馬車製造社」を設立します。

今では車や航空機のシートのイメージが強いレカロ(RECARO)の前身が馬車製造会社だったとはちょっと意外ですね。

その後弟も参加、社名も「ロイター・シュトゥットガルト車体製造会社」に変更され自動車業界に参入。時代を読む力にも長けていたのですね。

1909年には早くもロイター改良ボディ、コンパーチブルの原型が特許を取得します。

ロイターが大きな成功を収めるきっかけとなったのはポルシェから受注のあったフォルクスワーゲン・ビートルの試作品。これをきっかけに1950年にはポルシェ・356の開発を担当、1号車を出荷するに至ります。

その後もポルシェ・911を手掛けるなど様々な名車を世の中に送り出したロイターですが、1963年には車体生産部門、内装部門をポルシェに売却してしまいます。

同年、レカロ(Recaro )と社名を改め、ここで私たちの知っているシートに特化したメーカーが新たに誕生した形となりました。

1965年にはレカロ(RECARO)の製作したサイドガイド付きの世界初スポーツシートがフランクフルトの国際モーターショーに展示され、ぞの後も次々と画期的なシートを開発し続け現在に至ります。

代名詞ともいえるSRシリーズの登場(1989年)

現在のレカロ(RECARO)の代名詞ともいえるのかSRシリーズ。レカロ(RECARO)を広く一般にも知らしめた名作のシートです。

高額なものが多いレカロ(RECARO)製品の中では比較的価格は抑えられ、その機能性の高さ、快適な座り心地が多くの人に支持されました。現在もラインナップされる長寿シリーズとなっています。

チャイルドシート/ベビーシートも開発

現在ではチャイルドシートやベビーシートも手掛けているレカロ(RECARO)。これは時代の流れによって生じた需要を満たす為に始めた新たな試みといえるでしょう。

長年のスポーツシートの開発において培った技術を投入し人間工学に基づいた安全性が高く快適、かつ使用しやすいチャイルドシート/ベビーシートを販売しています。

ところが、チャイルドシートやベビーシートを手掛けているレカロ(RECARO)グループであるレカロチャイルドセーフティがグローバル事業を停止することが決定されました。

2018年内いっぱいでチャイルドシートやベビーシート関連の商品の販売は終了してしまうとのことです。

将来子供ができたらレカロ(RECARO)のチャイルドシート、と考えていた方もいたかもしれませんが、非常に残念ですね。

今春発売されたレカロ(RECARO)プロレーサーRMSシリーズ

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構想から5年、開発には2年の月日を要したという新たに発売されたプロレーサーRMS。2018年に1月に開催された東京オートサロンで初公開され話題となりました。

欧米人よりも小柄な日本人の体格、そして日本車に適するように開発されたこのシートは開発段階から日本人プロドライバーの脇阪寿一や田中哲也も参加したということ。

ストリート最強を目指したというこのシートはシェルで体を支え、余分なものは省き空気を流せる構造になっているので通気性は抜群。レカロ(RECARO)ならではの高いホールド性、快適な乗り心地を実現しています。

現在販売中のレカロ(RECARO)のセミバケットシート(リクライニングタイプ)のラインナップと価格は?

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SP-Xシリーズ

プレミアム・スポーツシートのSP-Xシリーズ。現在ラインナップされているのは日本国内オリジナルモデルのSP-X Avantです。

開発には約2年、ドライカーボンをバックレストに使用した最高峰モデルは機能面はもちろん、ルックスのラグジュアリーさも魅力。

オールレザーのモデルと、アルカンターラをレザーと組み合わせたモデルを揃えているので、どちらにすべきか悩む方が続出しそうですね。

799,200円~864,000円と、かなり高額にはなりますがそれだけの価値はありそうです。

スポーツスター/クロススポーツスターシリーズ

多くのメーカーのスポーツモデルなどに装着されているのがスポーツスター。レカロ(RECARO)のスタンダードといえる存在です。

スポーツスターのサイドサポートを低くし、シートクッションもよりフラットにして車の乗り降りのしやすさを実現したのがクロススポーツスターです。小柄な方にはクロススポーツスターの使用がおすすめとのこと。

205,200円~311,040円の価格帯となっています。

SR-6シリーズ

数あるセミバケットシートの中でもスポーティさを重視したシートがSR-6シリーズ。ショルダーサポートが大きく張り出し(ノンスリップ・ショルダーサポート)、サイドサポートも比較的硬めの設定となっています。

起毛素材のカムイとグラスメッシュを組み合わせたものとカムイのみのタイプがあります。

価格は93,960円~114,480円。

SR-7シリーズ

かなり多くのラインナップを揃えているSR-7シリーズですが、現在は6種類をそろえます。スポーツシートのスタンダードとして親しまれているのがこのSR-7シリーズといえるでしょう。

無段階リクライナーを装備、モデルによってはノンスリップ・ショルダーサポートを装備しているものもあります。

価格は84,240円~146,880円。

スポーツJC(SP-JC)

ヒート・シーターやベンチレーションなどのコンフォート機能を備えたこのモデルは、ブラックが基調になりがちなスポーツシートらしからぬ深みのあるレッドなどのカラーを揃え、インテリアのアクセントとしてもおすすめ。

価格は297,000円です。

スタイルJC(ST-JC)

定番人気モデル。パワーリクライナー、バックレスト・サイドサポート・アジャスターやベンチレーション、ヒート・シーターにワイヤレスリモコンもついた豪華な仕様となっています。

せっかくレカロ(RECARO)を所要するなら、と選ぶ方が多いのでしょう。長時間の運転でも疲れを感じさせない快適なドライブを約束します。

価格は270,000円です。

LX-Fシリーズ

あまりスポーツ感を前面に出していないエレガントなスタイルが特徴のこのモデルはオリジナルの3Dメッシュ素材を使用して洗練された雰囲気に。

快適さを追求するコンフォートシリーズの定番モデルです。

99,900円~159,840円となっています。

ORTHOPAD(オルソペド)シリーズ

腰痛予防に特化したのがこのORTHOPAD(オルソペド)シリーズ。長年の研究で培ってきた人間工学と整形医学に基づく設計で運転時の腰痛が気になる方、日常的に長時間の運転を行う方におすすめです。

ヒート・シーターにベンチレーションなどコンフォートパッケージも付属します。

286,000円~340,200円といった価格帯。シート素材によって価格が変わります。

現在販売中のレカロ(RECARO)のフルバケットシートのラインナップと価格は?

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SP-Gシリーズ

グラスファイバー製、競技用としても通用する高いホールド性が持ち味です。保安基準に適合、公道も走ることが可能です。

価格は170,640円です。

SP-GTシリーズ

フルバケットの定番として親しまれてきたSP-GTシリーズ。SP-Gよりもサイドサポートやシートクッションを低めにして日常でも使用しやすいように仕上げました。こちらも保安基準に適合しているモデルです。

113,400円となっています。

RS-G/TS-Gシリーズ

サーキットでの激しい運転でも公道でもどちらにもOKと、フルバケットの中では人気が高いRS-G/TS-Gシリーズ。乗り降りしやすいサイドサポートや装着する車種を選ばないことが人気の秘密でしょう。

RS-Gは日本国内向けに開発。RS-GとTS-Gの違いはTS-Gのほうがヒップポイント、アイポイントともに低くなっています。好みにもよりますがサーキットを走ることが多い方にはTS-Gをおすすめします。

価格は91,800円~232,200円。

競技用のSP-Aシリーズ

日本国内の市販モデル最高峰となるのがSP-Aシリーズ。レカロ(RECARO)の技術の粋を集めたHANS対応のオートクレーブ・カーボンファイバー製の競技専用のシートです。

価格はオープン。世界中のトッププロに信頼される最高のシートといえるでしょう。

関連記事:シートベルトの着用ルールをおさらい!後部座席の着用義務や免除規定、4点式シートベルトで公道走行は違反?

終わりに

出典元:https://www.edition2018.recaro-automotive.com/

憧れのレカロ(RECARO)シートのラインナップをご紹介しました。かなりスポーティなものから腰痛予防に特化したものまで、幅広いラインナップとなっているようです。

車のインテリアのカスタマイズを考えるならば、レカロ(RECARO)シートも候補に入れてみてはいかがでしょうか。いつものドライブが全く違ったものに変わるかもしれません!

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