世界三大レース特集:すべては最速の称号のために。インディ500【3か月連続連載企画】

世界三大レース特集:すべては最速の称号のために。インディ500【3か月連続連載企画】
     
   

3か月にわたって世界三大レースを取り上げる特集、第2回目はアメリカのインディ500です。前回取り上げたモナコGPよりも歴史のあるレースで、アメリカ国民のみならず今や世界中の人々が観戦するビッグイベントとなっています。今年はF1で戦うフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が電撃参戦ということで話題になっていますが、現役F1ドライバーをも虜にしてしまうこのインディ500とはどのようなイベントなのでしょうか。

インディ500って、どんなレース?

photo by Rick Dikeman(CC 表示-継承 3.0)

まずはインディ500が、どのようなレースなのかを知っておきましょう。決勝レースは、毎年5月の最終月曜日の前日の日曜日に開催されることになっています。開催地は、インディアナ州にあるインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)。このオーバルトラックを使用し、500マイル(804.672km)という長距離で争われるのです。今シーズン全17戦が開催されるインディカーシリーズの第6戦に組み込まれており、序盤戦の締めくくりという大変重要なレースとなっています。

第1回開催年は明治時代だった!?

photo by 公式Twitter

IMSは世界で初めて「スピードウェイ」の名を冠したサーキットとして、1909年に完成しました。そして1911年5月30日のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)に最初の500マイルレースが行われます。ちなみにこれは和暦でいうと、明治44年のことです。この第1回インディ500は、レイ・ハルーンが制しています。
当時のコースはアスファルト舗装ではなく、レンガが敷かれていて「ブリックヤード」と呼ばれていました。今もスタートラインにはその名残が残っており、1ヤードだけレンガが敷かれています。このレンガ敷きの部分はギャップにならないように、特殊な加工がなされているのが特徴です。

F1の1戦として組み込まれていた時期もある

最近でもアメリカGPとしてF1がIMSで開催されていたことはありますが、それはオーバルトラックではなくグランプリコースで行われていました。インディ500が世界選手権という体裁を整えるためにF1の1戦として組み込まれていたのは、1951~1960年のことです。ただ当時現役だったF1ドライバーの参加は非常に少なく、アメリカ出身のチームが出場するに留まっていたという記録が残っています。

開催1か月は、全米がお祭りムード

世界最大規模の観客動員数を誇る、インディ500。その数は40万人ともいわれ、サーキット内外は多くのギャラリーで賑わいます。
レースの準備は5月初旬から始まっており、第1日曜日にはルーキー・オリエンテーションプログラム(ROP)が行われます。このROPは初出場のドライバーやオーバルのレースにブランクがあるドライバーが対象となる、いわば「新人研修」のようなものです。そして「ファスト・フライデー」「ポール・デイ」と呼ばれる予選や「カーブ・デイ」と呼ばれる非常に短時間の練習走行を経て、ドライバーは決勝に臨みます。
この間にも多くのサポートレースが行われ、ギャラリーを楽しませる工夫も忘れないところが実にアメリカらしいといえるでしょう。

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