大迫力のバトルアクション、そしてスピード感溢れるカーチェイスに定評のあるマイケル・ベイ監督が手掛ける大人気シリーズ作「トランスフォーマー」の最新作が、今夏8月4日に日本の上映が開始されます。全世界興行収入2億6520万ドルと、勢いの止まらない最新作に、日本でも期待が高まっています。
トランスフォーマーの歩み
最新作含め5部作が上映されたトランスフォーマーは、前半3部作(1,2,3)と後半(4,5)で物語を分けることができます。前半3部作では少年サムを主人公とし、“オールスパーク”と呼ばれる機械に命をもたらす物質を狙って地球へ侵略してきた悪のトランスフォーマー“ディセプティコン”と、地球の味方となり人類と共にディセプティコンに対抗する正義のトランスフォーマー“オートボット”とが壮絶な戦いを繰り広げます。
後半の第4部作では、前作から5年後の世界が舞台となり、発明家ケイドが物語の主人公となります。オプティマス達 VS “創造主”と呼ばれる存在の依頼でトランスフォーマーを狩っていた“ロックダウン” VS 元ディセプティコンのリーダーであった“カルヴァトロン” という構図での戦闘がメインとなります。古代の恐竜型トランスフォーマーが登場したり、トランスフォーマーの創造主についての謎に触れられたりと、物語がさらに深く掘り下げられ、ファンとしても続きが気になり最新作への期待が高まりました。
期待高まる最新作!
最新作に関する情報はあまり多くは公開されていませんが、予告映像には非常に気になるポイントがいくつも盛り込まれていました! これまで人類の良き戦友として共に戦ってきたオプティマスが、「我々の星を救うため、全人類を滅ぼす」とのセリフと共に、主人公やバンブルビー(黄色のカマロから変形するオートボット)に刃を向けています。さらにオプティマスと「創造主」との関係をほのめかすシーンもあり、どのような物語展開になるのか気になって仕方がありません。
モデルとなった車にも注目!
トランスフォーマーの魅力として、格好いい変形シーンは見逃せません。戦闘機や車など様々な機械からスタイリッシュに変形するトランスフォーマーですが、今回は作中で登場した車について、いくつかピックアップしたいと思います。
オプティマス:ピータービルド・379
オートボットの頼れるリーダー、オプティマス・プライムの変形前の車両は、アメリカのトラック会社ピータービルド製の大型トラックで、14590ccという大排気量のディーゼル車です。日本では殆ど見かけることはありませんが、ピータービルドのトラックは米映画「ブラック・ドッグ」や「激突!」など、著名な作品の中でよく使用されます。その重厚な見た目、そしてマフラーを煙突のように上へ突き上げ黒煙を排気する様は、まさにアメリカならではの迫力です。
バンブルビー:シボレー・カマロ
一作目から常に主人公と共に戦ってきたバンブルビーは、アメリカを代表する自動車メーカー、シボレーのカマロがモデルとなっています。これまでの作品では5代目のカマロが使用されていましたが、2017年後半に新型カマロを発売することに合わせて、最新作では新型のカマロが使用されています。そのためバンブルビーの見た目も変更されていて、最新作の注目点となっています。アメリカ車の象徴でもある大排気量V型8気筒エンジンを搭載したカマロは、日本でも非常に人気が高い1台です。
ドリフト:ブガッティ・ヴェイロン ⇒ メルセデスAMG・GTR
日本刀や日本の甲冑に似た装甲、そして目を引くスタイリッシュな青色が特徴のドリフトのモデルは、ビートたけしが購入したことでも有名なブガッティのヴェイロンです。最高速度407km/hという世界記録を持っており、W型16気筒8Lクワットターボという前代未聞のエンジンを搭載し1000馬力近く発生させる、まさしくスーパーカーです。最新作ではドリフトのモデルがメルセデスAMG GTRに変更されるとの発表がありました。車の外観も色も全く異なるため、作中でどのようなトランスフォーマーとなるのか期待が高まります。
ディーノ:フェラーリ・458 ⇒ マクラーレン・570S?
トランスフォーマーとしては珍しく、銃器を持たずに両手の刃物で戦うオートボット、ディーノはフェラーリの象徴ともいえる赤を基調とした、フェラーリ458をモデルとしています。格好いいだけでなく気品も備えたエクステリアもさることながら、V型8気筒自然吸気エンジンは官能的なサウンドを奏でます。最新作の撮影がロンドンで行われた際に、赤いマクラーレン570Sが目撃されており、同じ赤ということで最新作ではディーノは570Sになるのではといった推測もあるようです。真偽は不明ですが、そこにも見どころの1つになりそうです。
ジャズ:ポンティアック・ソルティス
オートボットの副リーダーであるジャズは、メガトロンとの闘いで既に戦死してしまいましたが、小柄ながらも果敢に戦う姿が魅力的でした。モデルはアメリカのポンティアック製のソルティスです。日本ではあまり見かけませんが、ロングノーズ・ショートデッキで独特のデザインをもつソルティスは、アメリカの他の車とは異なり、軽量かつ小排気量なFR車であることが特徴的です。
アイアンハイド: GMC・トップキック C4500
武器担当の技術兵であるアイアンハイドは、重火器をパワフルに使うオートボットです。モデルはGMCのピックアップトラック、トップキックです。アイアンハイドのイメージにぴったりなトップキックに黒のカラーリングというのは、非常に重厚感があります。ピックアップトラックはその大型なボディから日本ではさほど人気は高くありませんが、米国ではレジャーや通勤、家庭での使用車としての人気が高く、さらにモータースポーツ等にも使われています。
8月4日の劇場公開をお楽しみに!
これまでトランスフォーマーや人類の大迫力な戦闘が一番の売りだった本作品ですが、最新作では予告映像からもわかる通り、これまで戦友だったオプティマスと敵対し戦闘しなければならないという衝撃の展開や、創造主に関わるトランスフォーマー誕生の起源等、物語の深淵を探っていく内容になっていることが期待されます。監督も自信があると語った戦闘シーンだけでなく、今後どのような物語展開になるか、是非劇場に足を運び見届けましょう。