日本とアメリカではホンダ車のラインナップに違いがあることをご存知でしょうか?日本とアメリカ、共通モデルも存在していますがアメリカホンダでのみ取り扱いの車種を日本で見ることは稀だと思います。そこで今回はアメリカと日本のホンダ車のラインナップの違いから、2018年に販売されたアメリカと日本のホンダ車ラインキングTOP10をご紹介していきます。
日本とアメリカのブランド/ラインナップの違いは?
日本とアメリカのホンダ車ラインナップの大きな違いは、アメリカホンダには軽自動車とステップワゴンやフリードと言った5ナンバーサイズミニバンのラインナップがないことが挙げられます。これは日本と違いアメリカは、国土面積が広い国なので狭い道が少ないことや、住宅地から買い物などができる市街地までの距離が離れているため長距離移動がメインになることが関係しています。ですので、日本の道路事情を考えられて作られたミニバンや軽自動車と言ったラインナップは、日本独自の文化とも言えるでしょう。そもそも日本人に比べ体格の大きな欧米人ですと軽自動車は狭いと言う理由も考えられるかもしれません。
アメリカホンダでは日本国内でも販売しているトヨタのプレミアムブランド「レクサス」と同じく、ホンダのプレミアムブランド「アキュラ」が存在します。これにはアキュラブランドが立ち上げられた1986年当時、アメリカでの高級車需要の高まりを見せていたため、ホンダもアキュラブランドとして高級車市場に販路を見出すための戦略でした。日本ではトヨタのレクサスや日産のインフィニティといったプレミアムブランドが有名ですが、このような海外向けプレミアムブランドを初めて導入したのはホンダのアキュラでした。ですので、国内メーカー高級車プランドの草分け的存在なのです。
現在、アキュラでは主に高級セダン、SUVをメインに日本でも販売されている新型NSXもアキュラブランドの取り扱いとなります。
日本国内のホンダの2018年販売ランキング
1位 ホンダ・N-BOX
N-BOX は2011年にホンダ車初の軽スーパーハイトワゴンとして登場しました。他社に遅れを取る形で新型軽自動車の導入となりましたが、販売以降カーオブザイヤーの受賞やグッドデザイン賞も受賞。2017年のフルモデルチェンジ後も先代モデルに引き続き2018年度ホンダ車販売台数1位に輝きました。
2位 ホンダ・フィット
3代目となるフィットは2013年に新開発されたパワートレイ「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」を搭載しフルモデルチェンジされました。2017年のマイナーチェンジでは安全運転支援システムである「Honda SENSING」を標準装備することでさらに商品力を高め、2018年度はホンダ車販売ランキング2位となりました。
3位 ホンダ・フリード
フリードは2008年に登場して以降、大きすぎない使い勝手の良いサイズのミニバンとして人気を集めてきました。2016年には基本コンセプトはそのままに、3代目フィットと同じく新たなパワートレインを搭載し商品力が向上しています。
4位 ホンダ・N-WGN
N-WGNは2013年にNシリーズ第4弾として登場した軽ハイトワゴンになります。軽自動車ではありますが、ミニバン並みの室内空間を有し、先代モデルであるライフよりも車高は高くゆとりある空間を実現しています。
5位 ホンダ・ヴェゼル
ヴェゼルは2013年に3代目フィトをベースにフロントからリヤにかけて流れるようなクーペのフォルムと力強いSUVの特徴を併せ持つコンパクトSUVとして登場しました。ひとまわり車格の大きなCR-Vよりも日本の道路事情にマッチしたボディサイズにより、30代を中心に人気を集めています。
6位 ホンダ・ステップワゴン
2015年に5代目としてフルモデルチェンジされたステップワゴン。発売当初横開きするサブゲート「わくわくゲート」に注目が集まりましたが、基本性能も大幅に向上しています。パーワートレインに新開発されたダウンサイジングターボエンジンや「Honda SENSING」を搭載するなど。また2017年のマイナーチェンジではフロントマスクデザインが変更され、ハイブリッドモデルの追加などにより更に商品力が向上しました。
7位 ホンダ・シャトル
シャトルは3代目のフィットをベースにフットの広い居住空間に広い荷室をプラスした使い勝手の良い5ナンバーステーションワゴンになります。大人4人と4人分の荷物を乗せるようなシュチュエーションが多い人や、趣味の道具を積むために広いラゲッジスペースが必要な人など様々ニーズに応える車両になります。
8位 ホンダ・N-VAN
N-VANは2代目N-BOXをベースとした軽商用車として2018年に登場しました。以前販売されていたモデルにバモス/とアクティバンがありましたが、これらは後部にエンジンを積んだミッドシップエンジンレイアウトでした。N-VANに軽バンとしては今までなかったフロントエンジンになります。これにより軽バンとは思えないほど乗り心地や静粛性が向上しました。
9位 ホンダ・シビック
2017年に10代目シビックとして5ドアハッチバック、4ドアセダン、タイプRの3グレードが登場しました。エンジンはそれぞれ専用のものが搭載されており、ハッチバックにはプレミアムガソリン仕様のL15C型、セダンにはレギュラーガソリンのL15B型搭載されています。またタイプRに関してはイギリスで製造されておりプレミアムガソリン仕様の2.0リッターエンジンのKC20型が搭載されました。以前発売されていたFD型のシビックは自然吸気エンジンでしたが、今回は3タイプともターボを搭載しています。
10位 ホンダ・オデッセイ
2015年に登場した5代目オデッセイは、リアドアにスライドドアを採用したミニバンタイプのボディ形状に変更されました。先代のオデッセイと比べ前項も高くなり大幅にデザインが変更されています。
アメリカンホンダ/アキュラの2018年販売ランキング
1位 ホンダ・CR-V
アメリカでは5代目となるCR-Vは、日本国内で販売される2年前の2016年に販売を開始していました。アメリカでのミドルサイズSUVの人気は高く、新型CR-Vの都会的な印象の中にワイルドさが残るデザインが日本国内専用モデルとの違いではないでしょうか。
2位 ホンダ・アコード
日本では未発売モデルとして2017年10代目となるアコードがアメリカで販売を開始しました。モデルとしてはガソリンエンジンとハイブリットに加えプライグインハイブリットモデルをラインナップし、トヨタのカムリの対抗馬と言う位置づけになります。
3位 ホンダ・シビック
アメリカでは2015年に10代目シビックとして販売を開始しました。日本の発売モデルとの違いは、5ドアハッチバックモデルがなく4ドアセダンモデルのみとなります。また日本では未発売の6代目3ドアハッチバッククーペモデルがラインナップに存在します。
4位 ホンダ・パイロット
パイロットはCR-Vの兄貴分的な存在の大型SUVになります。今現在アメリカで販売されているモデルは3代目のパイロットになり、乗車定員は7〜8人乗りエンジンはV型6気筒3.5リッター直噴エンジンを搭載。アメリカ規格の大型SUVです。
5位 ホンダ・オデッセイ
アメリカで販売されているオデッセイは日本のモデルとは違い、3.5リッターV6エンジンを積むモデルになります。以前に日本でも販売されていたラグレイトの後継車の位置づけのミニバンです。
6位 アキュラ・RDX
RDXはホンダのプレミアムブランドであるアキュラから販売されているミドルクラスの高級SUVになります。現在販売されているモデルは2018年から販売されている3代目のRDXです。エンジンはシビックタイプRと同型のKC20Cターボエンジンが搭載されており、トランスミッションには10速ATが組み合わせられています。
7位 ホンダ・HR-V
HR-Vは日本で販売されているヴェゼルのアメリカ版の車名になります。日本と比べるとコンパクトSUVの需要は少ないためか、日本モデルのようにハイブリット、ガソリン、ターボモデルといったラインナップはなく、パワートレインは1.8リッターのガソリンエンジンモデルのみになります。
8位 アキュラ・MDX
MDXの初代モデルは日本で販売されていたラグレイト(海外版オデッセイ)をベースに開発されたプレミアムラージサイズSUVでした。2016年に販売された新型MDXその流れは受け継ぎ、エンジンに3.5リッターV6エンジンにミッションには9速AT、4WDモデルに関してはレジェンドと同じくSH-AWDが搭載されています。
9位 ホンダ・リッジライン
リッジラインはキャンピングカーやトレーラーといった重量物を牽引する用途にも対応するピックアップトラックになります。またトラックとはいっても乗り心地が良く、安全運転支援システムである「Honda SENSING」を搭載したSUT(スポーツユーティリティトラック)と言うカテゴリーになります。
10位 ホンダ・クラリティ
クラリティはパワートレインにプライグインハイブリッド、フューエルセル、エレクトリックの3つのモデルが存在する次世代の高級セダンモデルになります。また日本でもクラリティシリーズは販売されていますが、プラグインハイブリッドとフューエルセルモデルのみになります。