出典元:https://www.axismag.jp/posts/2018/10/103249.html
991型ポルシェ・911スピードスターの特徴は?
出典元:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1126677.html
創業70周年を迎えたポルシェがコンセプトカーとして打ち出したポルシェ・911スピードスターの市販化が決まり、その詳細が明らかになりました。
2018年6月にポルシェが発表した911スピードスターコンセプトカーはシルバーを基調としたもので、フロントに配されたホワイトとのツートンカラーがレトロさを生み出していました。しかし市販が公開されたモーターショーで登場したコンセプトカーは、鮮烈な赤!
モーターショーでは、1988年製ポルシェ・911スピードスターを彷彿とさせるガーズレッドの新型911スピードスターと、それを挟み込む形で兄貴分である930型911カレラ3.2スピードスターと356スピードスターが展示されました。
系譜を重んじるポルシェならではの魅せ方に、多くのポルシェファンが感動したことでしょう。この展示方法は、新型ポルシェ・911スピードスターの「ヘリテージデザイン」と繋がるものだったようです。
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500馬力のGT3エンジン、ミッションはMT搭載
ポルシェ・911スピードスターのシャーシはパワフルマシン911 GT3のものを受け継いでおり、フラット6自然吸気のエンジンを搭載。実に500馬力超えの走行が実現しています。
6速マニュアルトランスミッションと自然吸気エンジンというコンセプトカーそのものの形で市販される限定車となると、プレミア付加は必至です。
ヘリテージデザインパッケージ
ポルシェ・911スピードスターで初めて取り入れられる予定なのが「ヘリテージデザインパッケージ」です。
ヘリテージデザインパッケージはポルシェ・911スピードスターをより魅力的、より個性的な一台にブラッシュアップさせるべく、ポルシェの内外装のカスタムを手がけるポルシェエクスクルーシブにより開発されました。
伝統や遺産を意味する「ヘリテージ」。その言葉通り、コンセプトカーのホイールはポルシェのレーシングモデルのものに近いデザインを取り入れたり、レトロ感のある砲弾型ミラーを装着するなど、新と古の融合が楽しめるデザインパッケージになっています。
数多くのカスタマイズを手がけてきたポルシェエクスクルーシブのデザインセンスや技術、クラフトマンシップだからこそ生み出せるハイクオリティーなデザインが、ポルシェ・911スピードスターの魅力を更に格上げします。
トノカバーやバケットシートなどカーボン素材採用で軽量化
とにかく軽量化を図っているのがポルシェ・911スピードスターの大きな特徴です。2シーターの後部には1988年製ポルシェ・911スピードスターに採用されていたダブルバブル式のリヤカバーがありますが、カーボン素材で軽量化しています。
また現在のオープンカーでスタンダートとなっている電動式のルーフは採用せず、軽量のカーボン製トノカバーを備えています。更に、クッション性の高いバケットシートにもカーボンを使用。内装ではカーAVや空調すらも省くことが可能になっています。
総重量はオープンになっていませんが、これまでのポルシェ・911スピードスター同様に短く仕上げられたフロントウィンドウやボンネットピン仕様であることから、相当な軽量化が実現していると予想できます。
実際の走行テストでは、軽量さを活かしたコーナリングや加速性能の高さが際立っていました。
生産台数と価格は?
2018年10月2日、フランス・パリで行われたモーターショーで、ポルシェ・911スピードスターの市販開始時期が2019年であることが公開されました。
生産台数は限定1948台。この数字は「ポルシェ」のネームバリューを背負った初めての一台「ポルシェ・356ロードスター」が登録された1948年に由来しています。
ポルシェ創業70周年に発表されたポルシェ・911スピードスターが、原点に立ち返り「ヘリテージ」を重視する一台であることを強くアピールする限定台数ですね。
2010年に356台限定で発売された997型911スピードスターは、日本のポルシェ正規販売店では限定6台。その際の価格は2969万円でした。今回の新型ポルシェ・911スピードスターの価格はオープンになっていませんが、1億円オーバーで取引されるのではないかと噂されています。
台数限定であることや、992型へ世代交代していく中で911ラストモデルとなる可能性が高いため、それほどのプレミアがつく可能性は十分にありえるのではないでしょうか。
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ポルシェ・911スピードスターの歴史
出典元:http://www.bingosports.co.jp/archive/detail_173.html
ルーツとなる356スピードスター
ポルシェ・911スピードスターの歴史は、ポルシェ・356スピードスターから始まりました。その後、1989年、1993年、2010年に「スピードスター」の名を冠した新車種が誕生し、今回の新型ポルシェ・911スピードスターが5代目に相当します。
名称 | 生産年 | 生産台数 | ベースモデル | 911世代 | 価格 |
356スピードスター | 1950年代 | 4722台 | 356 | ー | ー |
930スピードスター | 1989年 | 2065台(日本200台?) | 930 | 2代目 | ー |
964スピードスター | 1993年 | 970台(日本120台) | 964 | 3代目 | 1350万円 |
997スピードスター | 2010年 | 356台(日本6台) | 997 | 6代目 | 2969万円 |
911スピードスター | 2018年 | 1948台 | 991 | 7代目 | ー |
930型スピードスター
ビッグバンパーの名で親しまれた911のGシリーズと356スピードスターが融合したのが930型スピードスターです。911カレラ3.2をベースとしており、356スピードスターと比べるとフロントウィンドウにシャープさを感じます。
964型スピードスター
930型の部品の8割を刷新した964型をベースに作られたスピードスターは、空冷のラストモデルとなりました。ドアの素材やトップ収納カバーにFRPを使うなどで軽量化を図りました。
997型スピードスター
限定台数356台という数字はもちろん初代スピードスター356に由来しています。日本で販売されたのはわずか6台であり、多くのスピードスターファンの闘志に火をつけた一台でもあります。
BOSEの音響システムやセラミックコンポジットブレーキなど機能面にもこだわりますが、フロントの傾斜の強さはスピードスターらしさを踏襲しています。
ポルシェ・911スピードスターとカブリオレの違いは?現行カブリオレのモデル別スペックを比較!
出典元:https://press.jp.porsche.com/prod/presse_pag/PressResources.nsf/jumppage/modelle-911-911_turbo_s_cabriolet?OpenDocument
ポルシェのオープンカーの代名詞といえばカブリオレですが、ポルシェはカブリオレとスピードスターを明確に差別化し、スピードスターにより高い付加価値を与えています。
何といってもフロントウィンドウの傾斜角の強さはスピードスターならでは。速さを追求する「スピードスター」の名を体現する形状になっています。またソフトトップの収納場所に二つの山型カバーを設けているのもスピードスター特有で、カブリオレにはありません。
現行の911カブリオレは8車種。911型カレラのベーシック「カレラ」から「カレラS」、それぞれの4WDモデル、GTSモデル、ターボモデルという形に派生しています。それぞれの主要スペックや価格とそれぞれの特徴をご紹介します。
名称 | 駆動 | 最大出力(PS) | 最大トルク(Nm) | 最高速度(km/h) | 燃費(km/L) | 価格(税込) |
991型カレラ/カレラ4 カブリオレ | RR/4WD | 370 | 450 | 290/287 | 13.33/12.66 | 1510/1610万円 |
991型カレラS/カレラ4S カブリオレ | RR/4WD | 420 | 500 | 304/287 | 12.8/12.5 | 1813/1913万円 |
991型カレラGTS/カレラ4GTS カブリオレ | RR/4WD | 450 | 550 | 308/306 | 11.9/11.5 | 2054/2154万円 |
991型ターボ カブリオレ | 4WD | 540 | 710 | 320 | 10.8 | 2502万円 |
991型ターボS カブリオレ | 4WD | 580 | 750 | 330 | 10.8 | 2896万円 |
991型カレラ/カレラ4 カブリオレ
高級車でありながら気取らないデイリーユースにうってつけの911型カレラ/カレラ4 カブリオレは、車体に軽量金属を用いて997型よりも60kgも軽量になりつつ剛性を向上させたことが大きな特徴です。
2011年に市販が開始され、2015年のマイナーチェンジによって911型カレラ/カレラ4 カブリオレを含む全てのカレラシリーズがターボ化されました。
カレラ カブリオレが1244万円、カレラ4 カブリオレが1610万円となっています。
911型カレラS/カレラ4S カブリオレ
911型のスタンダードモデルであるカレラ カブリオレから出力・トルクともにパワーアップした「カレラS カブリオレ」と4WDの「カレラ4S カブリオレ」は、指先一つでルーフの開閉ができる車種が続々と登場する中でアナログなソフトトップにこだわり続けました。
ポルシェ・911シリーズの軽量・低重心への飽くなき探究心が見受けられますね。カレラSカブリオレが1813万円、カレラ4Sカブリオレが1913万円となっています。
991型カレラGTS/カレラ4GTS カブリオレ
カレラSでは物足りないけれど、更にスポーツ性に特化したGT3ではやりすぎ感がある。その中間を求める層にフィットしたのがGTSシリーズです。
911カレラ カブリオレを購入した人の4人に1人がGTSを選ぶといわれるほど、多くの人々の需要を突いた形態でした。カレラGTS カブリオレが2054万円、カレラ4GTS カブリオレが2154万円となっています。
991型ターボ カブリオレ
911シリーズの上位車種となるターボ カブリオレは、高速走行中の安定性維持に威力を発揮する「アクティブリアホイールステアリングシステム」を取り入れた車種でもあります。
クローズタイプと同じスペックを持つターボ カブリオレが最高性能で走行すると、オープンカーならではの不安定性が気になりますが、リア側の正確なアシストにより安定した走行が実現します。価格は2533万円となっています。
991型ターボS カブリオレ
ターボ カブリオレからのパワーアップはもちろんのこと、大きな変更点として「アクティブエアロダイナミクスシステム」の搭載が挙げられます。
1988年の911 カレラから採用されている電動リアスポイラーに加え、エアロダイナミクスによってフロントスポイラーも動かせるようになりました。車をまるでメカのように「操る」楽しみが生まれる一台といえるでしょう。価格は2896万円となっています。
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