革命児イーロンマスク率いるテスラにやってきた「影のF1界最速の男」が電気自動車の未来を変える理由

革命児イーロンマスク率いるテスラにやってきた「影のF1界最速の男」が電気自動車の未来を変える理由
     
   

最近では民間宇宙旅行のロケット打ち上げなどで注目された天才起業家イーロン・マスク。彼のもう一つの事業であるテスラ・モーターズに今年、新たに強力なメンバーが加わりました。

今回は、この新規メンバーの加入が電気自動車の未来をどう変えるのか、様々な情報を集めて予想してみたいと思います。

イーロン・マスクとは何者なのか?

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Photo By Youtube

最初に、今回の中心人物の一人であるイーロン・マスクについてご紹介します。

イーロン・マスクは2013年、Time誌、The Atlantic誌をはじめとするあらゆる経済誌で表紙を飾った人物でした。特に、その年のフォーチュン誌では「今年の最優秀ビジネス・パーソン」で見事1位に輝いた事を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、イーロン・マスクの凄さはこんなものではありません。

10歳の時に独学でプログラミングをマスター。12歳で対戦ゲームソフトを開発し販売。

大学は名門スタンフォードに入学するも、2日で退学。24歳で起業し、その会社を売却して手にした22億円を元手に、PayPalを創業、その後、eBayに売却して約100億円を手に入れることになります。

企業家として天才的な手腕を発揮してきた彼は、そこで得た利益を最近は宇宙開発や、テスラ・モーターズという電気自動車のメーカーに投資しています。

テスラ・モーターズとは?

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Photo By テスラ・モーターズ公式サイト

そんなイーロン・マスクが民間宇宙旅行と並んで力を入れているのがテスラ・モーターズです。自動車界のアップルとも言われるテスラ・モーターズとは、一体どんな会社なのでしょうか?

拠点は、アメリカ合衆国・シリコンバレーにあり、バッテリー式電気自動車、そして電気自動車関連商品を開発・製造しています。

テスラ・モーターズは特に、高級電気自動車を製造しておりハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオや、ブラッド・ピットが所有していることでも有名です。現在は1台1000万円以上しますが、数年以内に400万円代にまで価格を落としたモデルを発売する予定だそうです。

Apple、BMW、そして日本の日産やトヨタなど多くの企業が参入し始めている電気自動車産業。どこが一番早く普及させるのかなどが注目されるところですが、その業界を牽引しているテスラ・モーターズは、その研究成果や技術を独占することなく、オープン化しているところにも注目が集まっています。

F1界影の最速の男とは誰か?

F1界最速と言われて最初に思いつくのは誰でしょうか?

・ミハイル・シューマッハ
・アイルトン・セナ
・セバスチャン・ベッテル

しかし今回紹介する影のF1界最速の男は違います。

その人物の名前はケニー・ハンドカマー。この名前を聞いて、彼が何者なのか、パッと答えられる人間はかなりの車好きと言えるでしょう。いや、マニアックと言っても過言ではないでしょう。

ケニー・ハンドカマーは、2014年までレッドブルのピットクルーとして活躍していた人物です。同時期のドライバーには、マーク・ウェバーもいました。最も有名な成果は前の年、2013年のF1マレーシアGP、マーク・ウェバーの19周目で起こりました。

そう、あのピットストップで2本のタイヤをたったの2.05秒で交換したときのチーフメカニック、それが、ケニー・ハンドカマー、その人なのです。

※動画は5秒しかないので、再生する際には瞬きをしないように注意して見るように!

そんなF1の裏側で最速記録を出した男が、25年間もの間在籍していたモータースポーツの世界を離れ、先ほど紹介したイーロン・マスク率いるテスラ・モーターズに参加することになりました。

天才起業家イーロン・マスク×影のF1界最速の男ケニー・ハンドカマー

テスラの充電
Photo By テスラ・モーターズ公式サイト

常々、「新しいことに挑戦してみたい」と口にしていたケニー・ハンドカマーが、次なる活躍の場所として選んだのは、電気自動車の世界でした。

自動車業界の革命児であるイーロン・マスクと、F1史上最速の裏方であるケニー・ハンドカマー。この2人が揃うといったい何が起こるのでしょうか。

電気自動車の欠点とケニー・ハンドカマーに期待されること

未来の主役技術の一つである電気自動車。ここからはケニー・ハンドカマーの能力が、電気自動車の一体どこで活かされるのか、想像してみたいと思います。

電気自動車を語る上で必ず問題点として上がってくるのが「バッテリー」です。
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Photo By Rob Nunn

バッテリーの欠点は2つあります。

1.バッテリーの値段が高い
2.充電時間が長い

1.バッテリーの値段が高いことについて

バッテリーの価格についてですが、イーロン・マスクは以下のように発言しています。

「3年以内に価格は確実に3割以上下がる」
イーロン・マスク(日経新聞

実際に日本政策投資銀行のレポートでも、年々バッテリーの価格は下がってきています。

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グラフ引用元日本政策投資銀行レポートより

2.充電時間が長い

電気自動車の欠点は、素早く充電することが難しい点です。

しかし、もしもバッテリーの価格が下がり、瞬きをもできない早業のバッテリー交換ができるようになったとしたらどうでしょうか。ケニー・ハンドカマーが活躍するとしたら、この分野になるのではないでしょうか。

実際にケニー・ハンドカマーが、担当するのはサービストレーニング部門です。

テスラ・モーターズは2014年の暮れから、バッテリー交換スタンドの試験営業を開始しています。今、世界的に展開されているバッテリー充電ステーションとは少し違ったものになっていて、ここでは新品の充電済みバッテリーパックを購入して取り替えるという方式をとっています。

バッテリー交換スタンドで必要とされている作業時間は約3分前後。充電ステーションで30分ほどかかって充電するものに比べたら、どれだけの時間が短縮されているのかが分かります。

イーロン・マスクは、無料でできる充電を選択するか、時間のかからないバッテリー交換を選択するのかはドライバー次第としてきました。

30分と3分なら迷わず3分を選ぶ人が増えてくることを想定し、今度は、その3分をどう短縮するのか、そこにイーロン・マスクは目をつけた訳です。自社の主力車のサービスが飛躍的に向上するために、ケニー・ハンドカマーのF1で鍛えた技術、ノウハウを導入して、驚く速さでバッテリー交換をする、そんな戦略を描いているのではないでしょうか。

まとめ

一見、電気自動車とF1の世界はあまり近くないように感じます。しかし、ピッド作業を知り尽くした男、ケニー・ハンドカマーが、天才企業家イーロン・マスク率いるテスラ・モーターズで、瞬きもできないほどの「バッテリー交換時間」の最速記録を打ち出していく姿を想像するのは、それほど難しいことではありません。

F1の世界で鍛えられた技術と、驚くべきスピードに編集部も期待していきたいと思います。


ケニー・ハンドカマーを歓迎するイーロン・マスクのツイート

トップ画引用元:Youtube

(執筆・編集 サムライト)

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