ホンダのハイブリットやEV自動車は他メーカーに比べ遅れをとっていると言うイメージがありましたが、今回2019年の東京モーターショーで公開となった「ホンダe」はその遅れを取り戻すかのかのように最新技術が盛り込まれた次世代スモール電気自動車でした。また、見た目もホンダらしい親しみやすい個性的なデザインは見る人の心を掴んだことでしょう。
そこで今回は、2020年に発売が予測されるホンダeの事前情報を見ていきましょう!
個性的なデザインのホンダeの魅力とは?
ホンダeの魅力は何と言っても、往年のN360を連想される丸みを帯びたホンダらしい個性的なデザインにあると思います。
しかし、そんなレトロなデザインとは裏腹に、そのマシンスペックは最新技術が搭載された、次世代スモールEVカーなのです。
それでは、今現在わかっているマシンスペックや特徴について見ていきましょう。
ホンダeのマシンスペックは?
欧州のホンダでは、すでに先行販売されることが決まっており、パワーユニットなどのデータが公開されているようです。
その情報によれば、パワーユニットの出力は2種類、154psと136psのモデルがリリースされるとのことで、どちらも最大トルクは32.1kg-mとなっています。
また、最高速度も約8秒で100km /hの加速性があると言うことなので、街乗りに関しては必要十分な動力性能と言えるのではないでしょうか?
また、パワーユニットのレイアウトに関してはリヤアクスルにモーターが搭載されており、
容量35.5kwhの駆動用バッテリーはフロント部に搭載されているようです。
前後の重量配分が50:50とのことなので、そういった意味でも計算し尽くされたレイアウトということが伺えます。
ホンダeのエクステリアデザインの特徴
エクステリアデザインの最大の特徴はドアミラーがなくなり、その代わりにカメラを搭載されたところにあります。
自動車のミラーは意外と存在感があるもので、そのドアミラーがないだけでも驚くほど見た目の印象がスッキリします。
ヘッドライトやテールランプは丸いデザインが採用され、ボディ形状も角がないデザインをしているので統一感があります。
しかし、そのままではクラシカルな印象で新鮮さがなくなってしまうのではないかと思いますが、そこは世界のホンダです。リング式のLEDやフロント部の光るエンブレムなどが採用され、お洒落なネオクラシカルデザインとなっています。
ホンダeの販売価格は?
実は、欧州ではすでに市販車が公開されていおり、そのデザインは基本的に国内で公開されたプロトタイプとほぼ同じデザインや機能が採用されていることがわかっています。
サイドミラーレスでカメラの搭載やドアハンドルもボップアップ式のなど。インテリアに関してもAI技術を採用した音声認識機能など、スマートフォンと車が一つになったような次世代的なものとなっています。
その販売価格は、パワーユニットの出力による違いで、154psのモデルが約384万円、136psのモデルが約349万円となります。
今までのエンジンをモーターに代えたEVモデルとは違う?
次世代コンセプトのCASEとは?
電気自動車と聞くと、ホンダだけでなく国内、国外問わず様々な自動車メーカーから今まで発売されてきたので、目新しい印象は受けないかもしれないが、実は今回のホンダeは今までの電気自動車とは一線を画するものとなっています。
それが次世代コンセプトのCASEの採用になります。
CASEと言う言葉を初めて聞く方も入れるかもしれないので、簡単に説明すると、
C、コネクテッド
A、オートノマス
S、サービス
E、エレクトリック
これらの頭文字をとった造語になりまして、要するに人がより便利になるための考え方になります。
その代表的な物は、アップルに代表するスマートフォンです。AI技術を採用することにより「Hey Siri」と呼びかけるだけで自分の知りたいことを調べてくれる機能もその一つです。
ホンダeはこのCASEコンセプトを車で体現するためのに進化した一台なのです。
ホンダeの航続距離は短い?
ホンダeはシティーコミューターの位置付け?
海外で発表された公表データによると、ホンダeの航続距離は200km前後になると言われています。
駆動用バッテリーの容量が35.5kwhであることがわかっているので、容量の近い33kwhのバッテリーが搭載されているBMWi3の航続距離が約190前後になるので、憶測としては正しいものになるのではないでしょうか。
しかし、航続距離が200kmと聞くと心許ないように思う方もいるかもしれませんが、ホンダeは約30分で80%の急速充電が可能になりますので、市街地を走る上では必要十分な性能を確保しているのです。
ライバル車は日産リーフ?
電気自動車と言えば国内では、日産のリーフを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
実際にEVモデルのホンダeが国内で発売されるとなると、日産のリーフが競合車種としてあげられることは間違い無いでしょう。
そこで、改めて日産の新型リーフのマシンスペックを見ていきましょう。
リーフのマシンスペック
リーフe +のバッテリー容量は62kwhに最高出力は最高出力218psに最大トルク34.7kgf・nとなっており、価格は416万円からとなっています。
また、標準モデルのスペックは、バッテリー容量が40kwhに最高出力150psに最大トルク32.6、価格は320万円からになります。
ホンダeの公表スペックと比較すると価格やマシンスペックから見ると、競合車種となるのは上位グレードのリーフe +ではなく、標準グレードになることが予測されます。
リーフの航続距離や燃費は?
ホンダeと日産リーフマシンスペックだけ見るとそこまで大きな違いがないように思うかもしれませんが、日産リーフの航続距離は400kmとホンダeに比べて約倍の距離となっています。
こうなるとホンダeが劣勢に思えてしまいますが、実際車格や機能が違うのでまだはっきりとした判断を下すことは難しいでしょう。
ホンダeとはコンセプトが違う?
日産リーフは、車格や航続距離を見ていただければわかるように、今までのガソリン車の燃料とエンジンをバッテリーとモーターに置き換えた、正統派の電気自動車と言えます。
ホンダeに関しては、CASEコンセプトなど新しい車の形を取り入れた挑戦的なモデルになります。またシティーコミューターとしての使いやすさを突き詰めて開発されていることが伺えるので、日産のリーフとは方向性が全く違う電気自動車として世に出されることになるでしょう。
ホンダeの国内発売時期はいつ頃に?
欧州での先行販売が予定されている!?
欧州では国内より先にプロトモデルの発表から、予約の受付が始まっており2020年の夏頃にはデリバリーされることが決まっています。
国内の発売に関しても、2020年中になることは決まっているようですが、ハイブリッド車やPHEVなどの市場の動向を見て発売する時期を決めるとのことなので、詳しい時期に関してはまだわかっていません。
しかし、まるでコンセプターのような見た目のホンダeが街中を走る姿を見られるのは、そう遠くないでしょう。