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【国沢光宏の言いたい放題】新型日産・リーフが世界初公開!電気自動車のこれからに迫る!【第1回】

2017.09.20

本日から毎週水曜日更新!「国沢光宏の言いたい放題」

この動画は、自動車評論家の国沢光宏先生が、クルマにあまり詳しくない初心者に向けて、「分かりやすく」「言いたい放題」解説する動画です。

「国沢光宏の言いたい放題」電気自動車のこれからに迫る

記念すべき第1回目のテーマは「電気自動車(EV)について」。先日、日産が「世界で最も売れている電気自動車」、リーフのフルモデルチェンジを世界初公開しました。

電気自動車とはそもそもどんなクルマなのか、新型リーフはどういうクルマになるのか、そして、これから未来の電気自動車の行く末について、国沢先生に尋ねてみました!

電気自動車ってそもそもどんなクルマなの?

牧野:国沢先生、最初に初心者向けの質問ですが、電気自動車について教えてください。

国沢:まず電気自動車についてどこまで知っていますか? 分かるところまででいいので二人ともどうでしょうか?

緒方:そうですね、電気を使って走るというところまで分かります。

国沢:他には何かあるかな?

牧野:あとは、エンジンを使わないとか?

国沢:おんなじだよね!

牧野:えーっ、全然分からないですね。

国沢:嘘! もっと分かるでしょ!! じゃあ、例えば電気自動車の素敵なところと弱点は何って質問ならなんとなく

分かるんじゃない?

牧野:排ガスを出さないというのが1つかな? 他は、電気自動車ってガソリン車と違ってあまり走れないというイメージがあります。

国沢:航続距離だね。

緒方:後は、充電していないと大変なことになるんじゃないかなって。

国沢:そうですね。電気自動車のいいところってクリーンなこと。そして、ガソリン代と比べて電気代が安いんです!  ガソリン代が1000円かかるとしたら電気代ならだいたい4分の1くらいのコスト、つまり200円とか250円で燃料費が済んじゃうんです。

緒方:そんなに安いんですね!

国沢:例えば、トヨタ・プリウスと日産・リーフって車がありますけど、燃料費が1年間で軽く4万くらい変わります。だから長い目で見ると、お得なんですよね。

牧野:そんなに違うんですね!

国沢:逆に弱点は、さっき緒方さんが言ったように電気がなくなると動かなくなること。

緒方:あ、やっぱりそうなんですね。

国沢:ガソリンスタンドに寄って燃料を入れれば、あっという間に満タンになりますよね。でも、電気は簡単にいっぱいにならないので、そういう意味では航続距離の問題を常に考えないといけません。

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新型リーフはどういうクルマなの?

牧野:先日、日産から新しくリーフというクルマが出ました。元々リーフは「世界で一番売れている電気自動車」ということで、以前から話題でしたが、今回フルモデルチェンジされたんです。この新型リーフについて国沢さんにお伺いします。

国沢:車って、だいたい短くて4年、長くて10年くらいで新型に切り替わるんですね。4年から10年分くらいの技術の進歩があるので、フルモデルチェンジされた時はだいたい内容がウンとよくなってるんです。さて、リーフが初めて世に登場したのが2010年の終わりです。だから今からちょうど6、7年前ですね。そこから今回フルモデルチェンジがされました。もちろん、日産はいっぱい宣伝をやっていますが、一番の問題は買っていいのか悪いのかってことですよね。

緒方:そうですよね。

国沢:世の中を見ると、ヨーロッパはどんどん電気自動車になっていってるし、なんだか電気自動車にならないと時代遅れになるような感じもしますよね。

緒方:あー、確かにそうですね。なんだか日本はついていけてないんじゃないかって思っちゃいます。

国沢:でも、日産は世界で一番早く電気自動車を出したんですよ。だから日本が遅れているというわけではないんです。環境の問題なんです。

緒方:環境ですか?

国沢:そう。日産のディーラーに行くと充電器はいっぱいあるんです。でも、例えばマンションとか月極駐車場とかって充電器がないじゃないですか。

牧野:少ないですね。

国沢:だからそういうところに住んでいる人たちは乗って帰っても電気を入れられないから買えない。それから、今までは電気代は普通のガソリン車より安くても車本体の値段がちょっと高いのでなかなか買えなかったんです。

緒方:なるほど。

国沢:実は私も最初のリーフ買ったんです。

牧野:そうなんですか?

国沢:しかも2台買ったんです。

牧野:2台!?

国沢:車ってさっき言ったように4年から10年でまったく新型になるんだけど、途中でマイナーチェンジと言って、1回か2回変わるんですよ。それでちょっと良くなった、そのクルマも買ったんです。だから2台。私は電気自動車が基本的に好きなんです。でも、次のは買う予定がないんです。

牧野:えっ、それはなぜでしょうか?

国沢:さて、なぜなのか! パソコンやスマホもそうだけど、電池ってだんだん使っていくうちに弱くなっていくじゃないですか。

緒方:そうですね。使っているとだんたん使いにくくなってきます。

国沢:実は電気自動車もまったく一緒なんです。

緒方:えっ、そうなんですね!

国沢:そう! 乗ってるうちにだんだん電気の容量が少なくなってきて、走行距離が減ってきちゃうんです。僕が買った初代リーフは新車の時は充電がフルの状態で160km走れたんです。東京都内を走行すると平均速度が1時間で20km/hなので、160kmって言うとおおよそ8時間。1日東京都内を走っても大丈夫ですよね。ところが、今は100kmくらいになっちゃったんです。

牧野:少なくなりましたね。

国沢:100kmなので、都内を走行しても5時間しか走れない。8時間走れるのと5時間走れるのとでは全然違うでしょ? しかも、冬場だと暖房をつけるので、もっと走行距離が減って60kmくらいしか走れないんです。

牧野:それだとちょっと東北くらいに行けるかどうかですよね。

国沢:いやいや、時速20kmで3時間ですよ。高速道路の場合は新車時で120kmくらい。今は70kmくらいでダメになっちゃうので、1時間も走れません。高速道路走ったら新車の時でも1時間ぐらいしか走れません。

牧野:なるほど、そうなんですね。

緒方:遠出はちょっと難しいですね。

国沢:本当だったら電池を交換すればいいんだけど、電池を交換するプログラムがすごく高いのと、日産もできますよって言ってないんです。

緒方:「言ってない」というのはどういうことですか?

国沢:もちろん頼めばやってくれるんですけど、電池の交換に60万円くらいかかるんです。だから、ディーラーに行くと「電池買うより新車買った方がいいですよ、値引きもしますよ」って言われちゃいます。お客さんも60万円かけて古い車乗るより、やっぱり新車買いたくなっちゃいますよね。

緒方:確かにそうですね。

国沢:だから使い道がなくなるというか、二束三文になっちゃう。電池の問題が解決されればいいんだけど、新型もまだまだ日産が電池のプログラムやりますよって言ってないので、今回の新型を買う予定がないんです。

牧野:まだまだ課題が多いということですね

国沢:今、このクルマを買っても果たして6年後にニコニコしてられるかなというと自信がない。日産がちゃんとやりますよって言ってくれれば今すぐでも買いたいんですけどね。

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電気自動車の行く末を国沢光宏が斬る!

牧野:先日、ボルボが2020年までに今ラインアップされている全部のクルマを「電気化」するというニュースを聞きました。今、世界各国のメーカーがEVの流れだと思うのですが、一方で日本のメーカーってどうなんでしょうか? 日産からリーフが新しく出ましたけど、他のメーカーさんってそんなにまだイマイチというイメージです……。

国沢:それは大きな間違いです。例えば、トヨタのプリウスはモーター使ってます。このモーターは電気自動車作れるくらいのモーターなんです。緒方さんは直流と交流って分かりますか?

緒方:ちょっと分からないです……。

国沢:直流というのは電池を思い浮かべてください。電気自動車に積んでいる電池も直流なんです。対して、モーターに使う電気は交流なんです。交流というのは家の電気と一緒。電気自動車に積んである電池とクルマを動かすモーターは違う電気なんです。その違う電気をやりくりするのに「インバーター」という技術が要るのですが、実はこの技術は今トヨタが一番性能が良くて、安いのをいっぱい作ってるんです!

牧野:世界のどこよりもトヨタが一番作ってるんですか!?

国沢:そう! モーターも世界で一番作ってます。

牧野:へぇ、それはすごい!!

国沢:それからブレーキ。電気自動車のブレーキというのは踏んだ時に、そこで電気を起こしてまたバッテリーに貯められるんですよ。

緒方:そうなんですか? すごい!

国沢:そう、頭いいんですよ。そのシステムもトヨタが一番進んでいてプリウスに搭載されています。だからトヨタは世界を見渡してみても電気自動車のすごい技術を持ってるんですよ。それなのに、やらない理由はやっぱり電池の問題があるからです。

牧野:あー、さっきのバッテリーの話につながるんですね。

国沢:だから、バッテリーが安くなって交換できるようになったらトヨタはすぐに出てくると思います。

牧野:つまり、まだ技術途上ってことなんですね。

国沢:いえ、技術はあるんだけど、それを責任をもってお客さんに出していく、お客さんに損をさせないというのがまだできないんです。今、日産で最初のリーフを買った人はもう電池がダメになっちゃって、日産に下取りを出そうをすると、350万くらいで買った車が今9万とかになってるんです。同じ値段でミニバンを買っていれば100万以上になるのに。そこが解決できないとトヨタはたぶんやってこない。トヨタは何年かしたら出てくると思いますね。

本日のまとめ

牧野:今日の動画の締めを国沢先生に言ってもらいます。

国沢:電気自動車はですね、かならず将来的にはモノになります。でもここ1、2年はまだちょっと。今買うとシクシクってなるかもしれません。様子を見た方がいいかなというふうに思います。

牧野:ありがとうございました! また次回をお楽しみに!

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文:イキクル編集部


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