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【国沢光宏の言いたい放題】オジサン世代の思い出、ホンダ・シビック復活!賛否両論あるけど実際どうなの?【第2回】

2017.09.27

毎週水曜日更新!「国沢光宏の言いたい放題」

この動画は、自動車評論家の国沢光宏先生が、クルマにあまり詳しくない初心者に向けて、「分かりやすく」「言いたい放題」解説する動画です。

「国沢光宏の言いたい放題」国沢光宏がホンダ・シビックを斬る!

第2回目のテーマは、オジサン世代にとって思い入れの深いクルマ「ホンダ・シビック」。2010年の販売終了以降、長らく日本では廃止されておりましたが、今月29日からいよいよ新型シビックが発売されます。

しかし、新型シビックに対する世間の評価は賛否両論。「このクルマはもはやシビックじゃない!」なんて声もあります。果たして、新型シビックは日本で成功するのでしょうか? 今回は国沢先生にズバリ新型シビックの是非を聞いてみました!

中高年層にとってのシビックとは?

牧野:前回は電気自動車について国沢先生について色々お聞きしました。2回目は「ホンダ・シビック」についてです。

国沢:シビック!

牧野:僕や緒方さんはまだ20代ですし、シビックと言われてもイマイチイメージがつかないのですが、いわゆる50代とかオジサン世代にとっては思い入れの深いクルマだそうですね。

国沢:そもそも、今度出るシビックはたくさん売れたら私は丸刈りになります

牧野:え、どういうことですか!?

国沢:いや、見た瞬間、このクルマは日本では売れないだろうと。売れたら丸刈りにしてやりますよ。

緒方:丸刈りの覚悟なんですね……!

国沢:元々、シビックって誰でも買えるような値段のクルマだったんです。就職して給料をもらうようになれば、だれでも買えるような100万ちょっとのクルマ。牧野君も100万円のクルマなら買えるでしょ?

牧野:そうですね。それならなんとか頑張れば……。

国沢:だよね。それで皆幸せになれたんです。当時もシビックやマツダ・ファミリアなどの価格帯のクルマしか買えなかったんです。だから我々オジサン世代にとって、すごく思い入れがあるし、憧れがあった。ところが、アメリカでシビックを売り始めると日本のシビックはアメリカ人にとって小っちゃすぎたんです。アメリカって国が大きいじゃないですか。だから、どんどん車体を大きくしていくうちに日本では大きくなりすぎて売れなくなって売るのをやめたんです。それでももう一回日本売りたいということで今回の新型シビックなんですが、やっぱりアメリカで売れるものと日本で売れるものって違いますよね。

緒方:そのアメリカと日本の違いってなんでしょうか?

国沢:まず、アメリカの人ってお金持ちです。どのくらいかというと、一番売れているクルマが平均で500万円。500万円のクルマが月に100万台ぐらい売れています。

緒方:え? 100万台も! すごい!

国沢:そう。次に売れているクルマがトヨタ・カムリやホンダ・アコードのようなセダンで、これが350万円から400万円程度。この上位2つでアメリカの自動車販売台数の割合をかなり占めるんです。

牧野:ちなみに日本はどうなんですか?

国沢:日本で一番売れているのは軽自動車です。軽自動車って150万円くらい。その次はミニバンとかコンパクトカーですが、だいたい200万円程度ですよね。そう考えると、日本よりアメリカの方が高いクルマが売れているんです。ところが、今回の新型シビックは日本では300万円近いクルマなんですよ。300万円のクルマって買えますか?

牧野:ちょっと無理ですね……。

国沢:僕が若い頃も300万のクルマが買えるかといったら憧れのクルマで買えなかった。つまり、アメリカではシビックは安価なクルマで、誰でも買えるクルマなのに、日本では高級車になっちゃうんですよ。でも、見た目に高級感があまりないし、自動ブレーキなどの性能もあまりよくない。エンジンも燃費のいいとはいえないし、環境にいいわけでもない。ところで、今、追突などの人とぶつかる事故の85%ぐらいを自動ブレーキでカバーできるんです。

緒方:えぇ、すごい!

国沢:だから、高いクルマを買おうって人は事故を起こしたくないので自動ブレーキを付けます。例えばスバルの自動ブレーキ性能はとっても良いので、シビックより欲しいじゃないですか。他にもまだいっぱいいいクルマがある中に、アメリカで安く売るクルマを日本で高く売っても売れるわけがないでしょ?

緒方:確かにそうですね、そういわれると、ちょっと厳しいですね。

国沢:だから売れない。売れたら丸刈りにします。

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新型シビック、日本導入の意図

牧野:そもそも、なんでホンダは今回の新型シビックを日本で売ろうとしているんですか?

国沢:ホントですよね! これ社長に直接聞きました。

牧野:そうなんですか!?

国沢:社長に聞いたら、やっぱりシビックというクルマを売りたいということでした。「シビックというのはホンダの元になる車なので、なきゃいかん」と。気持ちはよく分かるんです。他にいっぱい売れているホンダのクルマがあるんだったら、シビックを趣味みたいな形で売ってもいいと思います。でも、ホンダって今そんなに売れるクルマがいっぱいあるわけでもないし、それならシビックよりもうちょっといいクルマをラインアップに入れてくれた方がいいじゃないですか。だから現場の人は困ってるんです。「こういうクルマを売れって言われたのね!」って。

牧野:僕たちの世代のホンダのイメージは、N-BOXやフリードといった軽自動車やミニバンのメーカーというイメージなんです。国沢さんの頃のホンダのイメージってどうでしょうか?

国沢:元々、ホンダというのはスポーティーなクルマを作るというイメージがありました。シビックもスポーツモデルがあって、それが人気だったんです。ホンダというとF1もあったし、すごく速いクルマを作るというイメージがあったんです。だけど、今は広いミニバンのメーカーみたいになっちゃったよね。そういう意味でいうと、やっぱり昔とイメージが違うのかなと思いますね。

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ズバリ!国沢先生の評価は!?

牧野:新型シビックの写真を見ましたけど、かっこいいクルマですよね。

緒方:そうでしたね!

国沢:だけど高くて買えないよね? 若い人がかっこいいと思っても買えないでしょ? 我々オジサンからするとこの値段を出すなら他にいいクルマいっぱいあるわけ。だから誰が買うの?と。

牧野:確かに、日本では買う人がいないですね。

国沢:30代の人たちはあまりクルマに興味がないので、軽自動車か、子供がいればミニバンとかを買うじゃないですか。このクルマは別に広いわけでもないし、シートが3列あるわけでもないので。

緒方:需要がないんですね。

牧野:今回のシビックには3タイプあって、セダンとハッチバックとタイプRですが、国沢さんはこの3タイプとも全部売れないとお考えでしょうか?

国沢:タイプRは目標台数がすごく少なく、数も作れない上に、すごく趣味性が高いクルマなので、かっこ悪くてもなんでも買う人はいると思うんです。だからシビック タイプRは売れると思うけど、台数はあまり出ない。これはいいです。問題はセダンとハッチバック。特にセダンは日本で生産するので、ある程度の台数を作らないとホンダとしては儲からない。

牧野:ハッチバックはどこで生産するですか?

国沢:ハッチバックはヨーロッパで作るんです。

牧野:つまり、ヨーロッパで作ったものを日本で売りたいがためにわざわざヨーロッパから持ってくるということなんですね。

国沢:日本で生産しなければよかったと思うんです。そうすれば仮に売れなくても、別にホンダは投資をする必要はなかったじゃないですか。だけど、日本で作るとなると工場もラインを作らないといけない。他にもうちょっとほしいクルマ、例えば若い人が買えるような150万円で買える東南アジアで作ってる魅力的なクルマを持ってきたりすれば、その方がお客さんとしては幸せなります

緒方:そうですね。まだちょっと手が出しやすいかなと。

国沢:でしょ? 例えば160万円とか170万円でSUVの3列シートのクルマとかあったら買えるじゃないですか。でもちょっと300万のクルマは買えないよね?

牧野:そうですね。300万は無理ですね。

国沢:僕らオジサンはもっといいクルマを知っているので買わない。30代の人たちはミニバンか軽自動車を買う。そうするとお客さんがいない。

牧野:なるほど、それではシビックは売れないと。でも、もし売れたら丸刈りなんですよね?

国沢:丸刈り付き合いますか? 結構文句言えるようになりますよ(笑)。

本日のまとめ

牧野:それは今日のまとめを国沢先生に言ってもらいます。

国沢:はい。クルマはとってもいいと思います。特にタイプRは世界でもこのクルマよりハンドリングのいいクルマはないと思うくらいです。ただし、セダンとハッチバックは売れません。売れたら丸刈りにします。

牧野:「国沢光宏の言いたい放題」第2回目でした。皆さん次回もお待ちください!

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文:イキクル編集部


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