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いよいよ今秋発売!「グランツーリスモSPORT」のクローズドβテスト体験レポートと、これまでのゲームの歴史を紹介!

2017.07.18

photo by ソニー・コンピュータエンタテインメント

プレイステーション4用ソフト「グランツーリスモSPORT」が、いよいよ10月19日にリリースされることが決定しました。「グランツーリスモ」とはいったいどのようなゲームなのか、ここではこれまでの作品について解説していきます。レーシングゲームの流れを変えたこのソフト、どんな歴史があるのでしょうか。また筆者が実際に参加した「グランツーリスモSPORT」のクローズドベータテストの感想もあわせて記していきたいと思います。

これまでのグランツーリスモの歴史

自動車を愛するすべての人に、初代グランツーリスモ

1997年12月、レースゲームの歴史を塗り替える1本のソフトが発売されました。それがグランツーリスモです。これまでのレースゲームでは表現されていなかったアンダーステアやオーバーステアといった現象が物理シミュレーションによって再現されていたこと、ボディの光沢にまでこだわった非常に美しいグラフィック、当時としては群を抜いていたリアルなサウンドなどから多くのファンを獲得することに成功しました。また100車種146グレードという幅広いクルマのラインナップや、セッティングの幅の広さも人気を集めた秘密といえるでしょう。

ハードの限界に挑んだ、グランツーリスモ2

初代の発売から2年後の1999年12月、グランツーリスモ2が発売となりました。収録車種は500車種600グレードと、大幅にボリュームアップ。ゲーム自体の容量も大幅に増加したため、ゲームディスクは「アーケードディスク」と「グランツーリスモディスク」と2枚に分かれていたのが特徴でした。もちろん容量アップの分はさらなるリアルな挙動の再現にも費やされ、初代よりも自然な操作フィーリングを実現しています。そしてもうひとつのトピックは、初めてダートコースが収録されたことでしょう。これにより収録コース数が29に増え、レースイベントも多彩なものになりました。

新たなステージへ、グランツーリスモ3

プレイステーション2という新たなハードを得て、大幅な進化を果たしたのがグランツーリスモ3です。当初は「グランツーリスモ2000」というタイトルで発売される予定でしたが、発売が延期されて通常のナンバリングでのリリースとなりました。グラフィックスやシミュレーションは大幅に改善され、ここで初めてウェット路面のコースが収録されました。収録車種やコースは前述のようにシミュレーションの改善などの影響で2作目からは大幅に減ってしまいましたが、純粋にドライビングを愉しむという点ではこれ以上は望めないというほどのクオリティを誇っていました。

誰も乗ったことのないクルマに乗ろう、グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO

2002年1月に発売されたグランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYOは、これまでのグランツーリスモシリーズとは少し違った趣向を凝らしたソフトでした。前年に開催された、東京モーターショーで話題となったコンセプトカーたちを多数収録。加えて敷居が高くなりがちであったグランツーリスモシリーズを多くの人にプレイしてもらえるよう、収録車種やコースを絞り込んでいたのも特徴です。これまでのヘビーユーザーも十分楽しめたという点では、特筆に値するソフトといえるでしょう。

ドライビングスクール的要素の強い、グランツーリスモ4 ”プロローグ”

前述のように、グランツーリスモシリーズはバージョンが上がるにつれて難易度が上がり、レースゲーム初心者にはおいそれと手が出せなくなってしまっていました。その回答として2003年12月に発売されたのがグランツーリスモ4 “プロローグ”です。これまでメインとなっていた「グランツーリスモモード」をあえて収録せず、ドライビングスクールをメインコンテンツとして据えたところが新しい試みといえます。ボードゲームを進めるような感覚で、プレイヤーはドライビングのイロハを学べるようになっているのが特徴です。

クルマの喜びのすべてを、グランツーリスモ4

度重なる発売延期を経て、2004年12月に発売されたのがグランツーリスモ4です。3作目と比較して、大幅に増えたクルマやコースが特徴といえるでしょう。特にコースは鈴鹿サーキットやサルトサーキット、ニュルブルクリンクなど世界の名だたるものが初めて収録されました。また自身がレーシングドライバーとして走るだけでなく、監督となってクルマに指示を出す「B-spec」モードが実装され、楽しみ方が広がった点もこのシリーズの革新となります。そして自らがカメラマンとなって、愛車の写真をさまざまな景色や角度から撮影できる「フォトモード」が加わったのも本作からです。

クリスマスプレゼントとして用意された、グランツーリスモHDコンセプト

2016年12月、プレイステーション3初のグランツーリスモとして登場したのがグランツーリスモHDコンセプトです。期間限定の無料ダウンロード版として、プレイすることができました。ドリフト走行を実現した新たな挙動シミュレーションや進化したグラフィックなど、無料版とは思えないほどのクオリティの高さが魅力だったといえるでしょう。コースはアイガー北壁ショートコースのみでしたが、ドリフト、グリップと大いに愉しむことができました。また、シリーズとしては初めてフェラーリのクルマ(599)が収録されたことも話題となりました。

プレイステーション3での初の製品版ソフト、グランツーリスモ5 “プロローグ”

「レースゲームの新しいスタンダードをつくる」このコンセプトのもと発売されたのが、グランツーリスモ5 “プロローグ”です。折しも初代グランツーリスモ発売から10年を迎え、対応ハードもプレイステーション3に代わったことにより、レースゲームの基本要素レベルが飛躍的に向上しました。またオンライン対戦やそれに付随するコミュニケーション、「グランツーリスモTV」によるコンテンツ配信など意欲的な試みも見られました。「買ったあとも進化し続けるレースゲーム」という、現在のグランツーリスモの基礎をつくった記念碑的ソフトということができるでしょう。

本格レースゲームを、どこでも手軽に。グランツーリスモ(PSP)

携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」用ソフトとして唯一発売されたグランツーリスモシリーズが、グランツーリスモ(PSP)です。携帯ゲーム用とはいえ、中身はほぼフルスペックといえるもので、800台の収録車種や35コース・70バリエーションというコース収録数はこれまでにない規模のものでした。もちろんグランツーリスモを名乗るだけに、ドライビングフィールは実車さながら。ニュルブルクリンク24時間に参戦した某プロドライバーが、滞在先のホテルや空港でプレイしてイメージトレーニングに使っていたという逸話もあるほどのソフトです。

久々のナンバリングタイトル、グランツーリスモ5

グランツーリスモ4の発売から6年、2010年11月にリリースされたのがグランツーリスモ5です。これまでで最多の1,000車種を超える圧倒的なボリュームや息を呑む美しさのグラフィック、シミュレーターとしての精度が大幅にアップしたことが最大のポイントといえるでしょう。もちろんグランツーリスモ5 “プロローグ”から実装されたオンライン対戦などの質も上がり、プレイヤー同士のコミュニケーションが活発に行われるようになりました。また次世代のリアルレーシングドライバーを発掘する「GTアカデミー」が日産自動車の協力のもと行われるなど、いよいよゲームとリアルの垣根が取り払われます。

正統進化を果たした、グランツーリスモ6

前作の正統進化版と位置付けられるのが、グランツーリスモ6です。特徴としては、サスペンションやタイヤの物理モデルを実際のタイヤメーカー(横浜ゴム)やサスペンションメーカー(KW)と共同で構築していったことが挙げられます。もちろんグラフィック精度のさらなる向上もなされ、より精密なモデリングがなされている点も進化点ということができるでしょう。また「ビジョン・グランツーリスモ」と呼ばれる自動車メーカーとのコラボレーション活動も新たな試みです。各メーカーがグランツーリスモのために製作したコンセプトカーを、ユーザーが走らせる…夢のようなことが実際にできるようになったのです。

新たな領域へ、グランツーリスモSPORT

プレイステーション4向け初のグランツーリスモシリーズとなるのが、グランツーリスモSPORTです。グランツーリスモ7とならないのは、これまでで最高のグラフィックやサウンドは達成できるが、それに留まらない域を目指して開発されたところにあります。グランツーリスモシリーズとしては初めてFIA(国際自動車連盟)とパートナーシップを組み、実際のレースにも参加できるデジタルライセンスが発行される(現時点で、日本は参加未表明)仕組みが取り入れられるなど、さらにリアルな世界へ近づくことが期待されています。またFIA公認のシリーズ戦が行われ、年間優勝者はF1やWRC、WECなどのチャンピオンたちとともにFIAのセレモニーで表彰される予定です。

「グランツーリスモSPORT」のベータテストに参加してみた

冒頭にも記したとおり、筆者はグランツーリスモSPORTのクローズドベータテストに応募し、当選しました。最初にお断りしておきますが、筆者は決してレースゲームが大得意で速いというわけではありません。レベルとしては「中の上」くらいだと思っています。

まず感じたのは、グラフィックが非常に洗練されているということ。サーキットの舗装はもちろんのこと、スタンドや看板、そして地形に至るまで非常にリアルに再現されていることに驚きを禁じ得ませんでした。一度これでプレイすると、もう前作に戻ることはできません。

セッティングの幅はほぼこれまで通りですが、段階をひとつ変えるだけでも効果がはっきりと感じられるなど、よりシビアなものになりました。またマルチファンクションディスプレイが装備され、走行中でもトラクションコントロールやブレーキバランス、燃料のミクスチャーなどが調整できるようになったところは歓迎すべき点でしょう。これにより、戦略の幅が大きく広がることは間違いありません

またドライバーはスキルによって6段階にレーティングされ、ライバルとの激しい接触などのラフプレーにはペナルティが導入されてレーティングが下がるなど、フェアでクリーンなレース進行となるよう工夫が施されています。

テスト開始当初(6月初旬)は、プレイヤーにとっても製作側にとっても想定以上のバグが発生してレース進行にも影響を及ぼしていましたが、バージョンがアップされるにつれて安定。最終版の「バージョン1.08」では高い品質のオンラインレースが楽しめるようになっていました。筆者もほかのテスターの方たちと綿密にコミュニケーションを取り、製作者側にいろいろと要望を出させてもらいました。もちろんこのような経験は初めてでしたが、製品をつくり出すサポートができたと思うと非常に感慨深いものがあります。なお7月16日でベータテストは終了し、あとは製品版を待つばかりです。

「シリーズ史上最高の手ごたえ」―高まる最新作への期待

「モータースポーツを生まれ変わらせる」という壮大な思想をもって製作が続けられている、グランツーリスモSPORT。その一部分でも発売前に触れることができたことは、筆者にとってとても貴重な経験でした。

レースゲームの世界に革命を起こしたソフトは、20年という歳月を経て自動車メーカーや国際的団体をも取り込んでまた新たなムーブメントを起こそうとしています。「これまでのシリーズで最高の手ごたえを感じている」というプロデューサーの山内一典氏の言葉にもあるように、再び私たちをあっと驚かす内容であることは想像に難くありません。

製品版ではどんなサプライズが用意されているのか、今から非常に楽しみですね。

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