1シーンを印象的に彩る、映画で活躍したかっこいい車10選!

1シーンを印象的に彩る、映画で活躍したかっこいい車10選!
     
   

皆さんは普段映画をどのように楽しんでいるでしょうか? 「泣けるドラマでストレス解消?」「重厚な物語にどっぷり浸かって非日常を満喫したい?」人によって映画の楽しみ方はさまざまですが、イキクルに訪れるような方にとっては、やはり車が一番の見どころではないでしょうか? 今回は銀幕に登場したかっこいい車を10台厳選。紹介したいと思います。

ホンダ・NSX『パルプ・フィクション』

photo by 本田技研工業株式会社

まずはクエンティン・タランティーノ監督の出世作『パルプ・フィクション』から。裏切り者の青年マーヴィンを乗せ車で移動中のビンセントとジュールス。ふざけて銃をちらつかせていたところ銃が暴発してしまい、弾丸はマーヴィンの頭部を直撃、車は血まみれになってしまいます。車と死体の処理に行き詰まった2人はボスのマーセルスに連絡、そこで送られてくることになったのが、タキシードがやたらと似合うちょい悪親父「掃除屋ウルフ」です。

前置きが長くなりましたが、この「掃除屋ウルフ」が登場時に乗ってきたのが初代「ホンダ・NSX」です。劇中での活躍はウルフの登場時と退場時の2回のみ、派手なカーチェイスなどは一切ありません。ですが、登場・退場両シーンの取り方が非常にかっこよくNSXが撮られており、劇中の隠れた見どころの1つとなっています。NSXで登場したことにより、「掃除屋ウルフ」をキャラを立たせることにも成功しています。

プジョー・406『TAXi』

photo by wikipedia(CC 表示-継承 3.0)

リュック・ベッソン監督の爽快カーアクションコメディ『TAXi』からは、プジョー 406の紹介です。日本でプジョーのスポーツモデルといえば106や207、2017年現在なら208や308のGtiといったホットハッチが主流ですが、ここで登場するのはより上位のセグメントに位置する4ドアセダンの406。日本人にとってはあまりスポーツのイメージのない1台ですが、劇中では派手なエアロを身にまとい、客を激しい走りで嘔吐させるという演出も相まって、めちゃくちゃ早い車にみてきます。コミカルな演出ですがカーチェイスも見応えあり、『TAXi』の顔ともいる名車です。

トヨタ・スープラ『ワイルドスピード』

近年のカーアクション映画で絶対外せないのが『ワイルドスピード』シリーズ。シリーズが進むに連れドミニク一家の絆を際立たせるためにド派手な高級車が暴れ回る映画となってきており、これはこれでなかなか楽しませてくれます。ですが、車好きの琴線に触れる名車が登場するのは、やはり1作目「ワイルドスピード」でしょう。FD3S RX-7やEJ型シビッククーペにS2000などなど、数え上げれば切りがないほどカスタムカーが登場し、それらをみているだけでも飽きません。中でも随一の活躍を見せるのが、ドミニク一家と潜入捜査官であるブライアンが共に作り挙げたトヨタ・スープラ。劇中ラスト、友情と捜査官としての職務に揺れるブライアンとドミニクが繰り広げる名勝負は、シリーズでも随一の盛り上がりを見せます。後に紹介するダッヂ チャージャーと合わせ、ワイルドスピードの顔ともいる1台です。

ダッヂ・チャージャー『ワイルドスピード』

特に初代ワイルドスピードは日本車のカスタムカーがこれでもかというほど登場し、今やシリーズの顔にまでなったドミニクもRX-7やシビッククーペで劇中暴れ回ります。そんな彼が劇中最後の逃走劇で使用したのが、父親の形見でもある1970年式ダッヂ・チャージャーです。ラストではスープラを駆るブライアンにこのチャージャーでゼロヨン勝負を行うことになるのですが、ブライアンとの友情を象徴するスープラと、父親の形見でありドミニクというキャラクターを決定づけているこのチャージャーとの勝負は、恐ろしいほど濃密なドラマが込められています。

マツダ・FD3S RX-7 Veil Side Fortune Model『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』

同じくワイルドスピードから、3作目『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』に登場したマツダ・FD3S RX-7-Veil Side Fortune Modelを紹介。単純にスタイリングめちゃくちゃかっこいい車です。正直、劇中での活躍はしょっぱいものがありますが、一度劇中に登場すれば、誰もがその姿に釘付けになることでしょう。ドミニク一家もブライアンも登場せず、物語もシリーズから浮いているため評価が低い3作目ですが、この車の活躍をみるだけでも、映画をみに行った価値がありました。

アストンマーティン・DB10『007スペクター』

photo by DeFacto(CC 表示-継承 4.0)

007の見どころといえば、様々なギミックやカーチェイスで劇中を盛り上げるボンドカーの存在は欠かせません。中でも『007 スペクター』に登場したスペシャリティも出るのアストンマーティンDB10のかっこよさは群を抜いています。大胆に張り出したリアフェンダーはグラマラス、ロングノーズなボンネットから延びる、エッジの効いたキャラクターラインは、艶がありつつ猛禽類のような鋭さをDB10に与えています。「007」のためにデザインされたかのような美しい車に仕上がっていますが、それもそのはず。DB10は V8ヴァンテージをベースに、映画のためだけに10台だけ開発されたスペシャルモデル。撮影後はイギリスのクリスティーズオークションに出品され、日本円にして3億9000万円で落札されました。

デロリアン DMC-12『バック トゥ ザ フューチャー』シリーズ

photo by Tennen-Gas(CC 表示-継承 3.0)

映画好きで車好きなら、もはや説明不要な1台。映画史に残る名車、デロリアン DMC-12の紹介です。『バック トゥ ザ フューチャー』ではタイムマシンとして登場。アルミむき出しの無骨なボディにガルウィングを装備、シリーズの顔として今も昔も愛されています。デザインはイタルデザインのジウジアーロが担当。実はルノー アルピーヌA310 V6とパワーユニットやボディを共有する兄弟車であり、車の性格としてはRRレイアウトの欧州車という、意外な1面を持っています。

フォード・ファルコンXB GT351『マッドマックス』

photo by Sicnag(CC 表示-継承 4.0)

「北斗の拳」「AKIRA」など、日本アニメに多大な影響を与えた名作『マッドマックス』からは、主人公が駆るインターセプターを。凶悪な暴走族に復讐するため、ボンネットを突き破るスーパーチャージャー付き5.8L V8エンジンで武装したフォード ファルコンXB GT351がインターセプターの正体です。1作目では特に目覚ましい活躍を見せますが、最新作の『マッドマックス 怒りのデスロード』では開始早々敵であるウォーボーイズに奪われオフロード仕様に改造、ウォーボーイズのドライビングながら、過激な走りを楽しませてくれます。

シボレー・カマロ『トランスフォーマー』シリーズ

元々は北米向けロボットアニメとして日本で製作されていた『トランスフォーマー』シリーズ。マイケル・ベイ監督によるハリウットリメイク作品『トランスフォーマー』シリーズにおいて、「バンブルビー」もといシボレー・カマロは、もはやマスコット的な存在となっています。最新作が出る度に、その時の新型カマロをスキャンし登場するバンブルビー、作中ではコミカルな立ち位置ながらここぞというところで活躍の機会が与えられるため、どの作品でも必ずシボレー カマロの勇姿を堪能することができます。基本大味なハリウッド版トランスフォーマーですが、案外カーチェイスシーンは迫力があり、見どころの1つとなっています。

トヨタ・2000G『007は二度死ぬ』

photo by wikipedia(CC 表示-継承 3.0)

最後に紹介するのは、日本が誇る往年の名車、「トヨタ・2000GT」です。 1967年に公開された映画シリーズの5作目に登場。本作では日本を舞台に物語が展開されており、そこでオープントップのトヨタ 2000GTがボンドカーとして登場します。2000GTが繰り広げる公道のカーチェイス自体も見どころですが、59年式キャデラック エルドラドやスバル 360などもちゃっかり移っているのも見どころの1つです。

映画における活躍もあれば、車のかっこよさはより際立つ

いかがでしたでしょうか? たかが車1台ですが、演出の仕方・劇中での役割・造形美など様々な要素で映画における重要な役割を果たしています。もちろん、全ての映画がそうである訳ではありませんが、今回紹介した映画と、それに登場した車は、まさに映画を彩った車だったと思います。この記事を読んで興味が湧いた方は、ぜひ映画本編もご覧になってみてください。特にワイルドスピード1作目、ラストのカーチェイスは痺れます。

【関連項目】

【最多登場はNISSAN】映画『ワイルド・スピード』歴代7作品に登場する日本車を全部調べてみた。

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