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一生に一度は乗ってみたい!ロールス・ロイス・ファントムって、どんなクルマ?

2017.08.28

1925年より生産が開始された、歴史と由緒ある高級車ロールス・ロイス・ファントム。今年7月には、ついに新型が発表されました。ここでは、そんなロールス・ロイスの1世紀以上にもわたる歴史について解説。各方面のセレブが愛したこのブランドの魅力や、新しいファントムがどんなクルマなのかについて迫ります。

ロールス・ロイスとは―

販売店からスタートした、創業者ロールズ

まずはロールス・ロイスが、どのようなブランドであるのかを知っておく必要があります。

1877年、ロンドンに生まれたチャールズ・スチュアート・ロールズは、1896年にパリへ旅行した際にプジョーを手に入れます。これが彼と自動車の関わりのはじまりで、彼はこのクルマをいたく気に入り、イギリスへと持ち帰りました。しかし、当時のイギリスは赤旗法(馬車業者による自動車への極端な速度制限を定めた法律)により、自動車を満足に走らせる環境にはありませんでした。ロールズはこの法律の廃止を訴えるべく、撤廃運動を起こします。

のちにこの悪法は廃止され、彼は堂々とクルマを走らせることができるようになったのです。その後彼は自動車競技に目覚め、モータースポーツの団体を設立します。それと並行して自動車販売代理店「C・S・ロールズ」を立ち上げ、ミネルヴァやプジョーなどの販売を手掛けるようになりました。

生涯を決定づけたロイスとの出会い

好きな自動車で生計が立てられるようになり順風満帆に見えたロールズですが、彼には唯一不満がありました。それは競技で使うクルマも販売するクルマも、英国車ではないということです。そんな時に手を携えてくれた人物が、フレデリック・ヘンリー・ロイスでした。貴族の子弟として生まれたロールズとは対照的に決して裕福とはいえない家庭で育ったロイスは、9歳のときから働き始めて20歳で自らの名を冠した電気機器メーカーを起業するまでになっていました。

そんなロイスが将来性を感じたのは自動車で、ドゴーヴィルを購入して研究にいそしみます。こうして1904年、彼は「10HP」と呼ばれる自動車を完成させました。これまでにないスムーズな走りは評判となり、その噂を聞きつけたロールズはロイスのもとを訪れます。そしてすぐさま独占販売を打診し、契約が結ばれました。これが、今に至るロールス・ロイスの歴史のはじまりです。

ロールス・ロイスを愛した有名人

エリザベスⅡ世

1952年に即位し、以来イギリスの女王として君臨しているエリザベスⅡ世は、ロールス・ロイスのオーナーとしてはもっとも有名でしょう。それまでイギリスの御料車といえばデイムラ―でしたが、彼女はこの伝統を破ってファントムⅣを愛用したのです。

ジョン・レノン

ビートルズのメンバーとして名高いジョン・レノンも、ロールス・ロイスに乗っていました。

納車当初は端正なブラック塗装でしたが、のちにイエローを基調としたサイケデリックなカラーに全塗装されます。彼が米国に移住した際も、愛用されたということです。

デヴィッド・ベッカム

世界的なサッカー選手としてその名をとどろかせたデヴィッド・ベッカムはクルマ好きとしても知られ、かつて自身のコレクションの中にロールス・ロイスを加えていた時期がありました。それはファントムのオープン仕様で、大幅にカスタマイズされていたそうです。

吉田茂

戦後の復興に大きく貢献した吉田茂は、英国流の生活様式を嗜んだ日本人としても有名です。そんな彼が愛用したのが、ロールス・ロイスでした。駐英大使時代に購入した1937年式の25/30HPは日本に持ち帰られ、オーバーホールしながら使い続けられたといいます。

北野武

映画監督、タレント、司会者とマルチに活躍する北野武。それと同時に、複数台のクルマを所有する熱狂的なカーマニアであることは多くの人が知るところです。彼もロールス・ロイスのオーナーとして名を連ねており、ファントムを所有していた時期がありました。

新しいファントムって、どんなクルマ?

それでは、先日発表されたばかりの新型ロールス・ロイス・ファントムについて見てみましょう。ファントムはロールス・ロイスの最上級サルーンに位置し、初代は1925年に登場。今回で8代目となる、大変歴史のあるクルマです。

新開発のアルミスペースフレームは大幅な軽量化を達成し、剛性も約30%アップ。この新しいフレームは、今後発売されるロールス・ロイス車すべてに導入される予定です。

優れた乗り心地を実現する「マジックカーペットライド」は、先述した新構造のフレームや最新のセルフレベリングエアサスペンションと相まって、さらに性能が向上。電子制御ショックアブソーバーは毎秒数百万回という非常に緻密な計算をおこなうことで、卓越した乗り心地を実現しています。また、フロントガラス部にはステレオカメラを装備。カメラからの情報に加えて車体と車輪の加速度、ステアリングの入力の情報などを組み合わせ、時速100キロまでの領域でサスペンションを調整します。これにより、路面に応じた最適な乗り味を提供することを可能にしました。

エンジンは、ツインターボ化された6.75リッターV12気筒を搭載。571HPを発生します。これに組み合わされるトランスミッションは、ZF製の8速AT。滑らかな変速フィーリングで、上質な走りを実現しているのが特徴です。

インテリアは「ギャラリー」というコンセプトで設計され、メーター類や時計、12.3インチのスクリーンは1枚の強化ガラスで覆われています。シートも新設計されたものが採用され、ロールス・ロイス史上最大面積を誇るスターライトヘッドライナーなどが装備されているのが目玉といえるでしょう。このスターライトヘッドライナーとは穴の開いたレザーに光ファイバーを編み込んだもので、室内を光で柔らかく包み込む効果があります。

ロールス・ロイスの魅力とは?

ここまでロールス・ロイスの歴史や最新型のファントムについて触れてきましたが、このブランドの魅力とはいったい何でしょうか。それはやはり、このクルマでしか味わえない「歴史の重み」や、贅を尽くした「本物の高級」が同居していることにあると考えます。いずれも長い歳月をかけてつくり上げられたものであり、他のブランドが簡単に追随できるものではありません。だからこそ、今もなお一層輝きを放ち続けているのでしょう。

幾多の経営危機を乗り越え、BMWの手に渡ったロールス・ロイス。本来持っている高級感に走りのイメージが加わることで、多くの新しい顧客の獲得に成功しました。とはいえ一般の人間にはなかなか縁遠いブランドですが、クルマ好きであれば一度は乗ってみたい「憧れの対象」ですよね。約5000万円前後で手に入る「魔法のじゅうたん」、成功者の証としていかがでしょうか。

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文:松島まこと


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