電気自動車(EV)の問題その3:世間的イメージ
もうひとつ。電気自動車(EV)を特別なもの、マイカーとしては考えられないと思ってしまう理由に、そのイメージがあります。
日産がリーフを発売する前までは、電気自動車といえばモーターショーなどでおなじみのコンセプトカーを始めとする、ゴルフカートのような都市型コミューターとして紹介されてきました。2人乗りのプラスチック製の軽量ボディをまとったコミューターは、マイカーとは無縁の存在でした。
初代リーフはまったく普通の乗用車のように販売され、何も説明されなければ電気自動車を意識しない車種でした。それでも、あえて先進性を示すために、グリルレスのフロントや個性的なテールエンドなど、個性的すぎるデザインが 電気自動車を主張してきました。
これが新型リーフになると、その特別感はなくなり、人気コンパクトカーのノートと並んでいても、まったく違和感を感じず、居住性能や積載性もコンパクトカーの標準以上の出来栄えになっています。