三菱自動車のエンブレム――三菱財閥の流れを組むスリーダイヤ
三菱といえば、おなじみ「スリーダイヤ」。旧三菱財閥の流れを組む三菱グループおよび、関連会社で使用されており、当然ですが三菱自動車もこのロゴを採用しています。
元をたどると、創業時の九十九商会が船旗号として採用した三角菱のマークが現在の原型で、後に社名を三菱と定めた機縁ともなりました。デザインに関しては実はいくつか由来があり、詳しくは分かっていませんが、三菱創業者の岩崎弥太郎の家紋「三階菱」と、弥太郎の生まれである土佐藩山内家の家紋「三ツ柏」を組み合わせたというのが有力とのことです。
また、創業当初30度程度だったスリーダイヤの先端の角度が、現在は60度に増大しています。これは「柏を菱で置きかえるのだ」という弥太郎の事業への気迫が込められているともいわれています。