皆さんは「エクストリーム車」と聞くと、どんな車を想像しますか?
エクストリームとは訳すと過激、極端、究極となります。今回はそんなエクストリームと呼ぶにふさわしいクルマ12種をまとめてご紹介します。
ブガッティ シロン
まずは超高級車メーカーとして名高いブガッティから。世界最速の市販車として一世を風靡したヴェイロン、その後継車種としてさらに過激なパフォーマンスを手に入れたブガッティ シロンは、世界最速の市販車となるべくして誕生が予定されています。
ブガッティ ヴェイロン
photo by M93(CC BY 3.0)
ブガッティ シロン
photo by carscoops
1,500馬力を発生させるエンジンによりその0-100加速は2.5秒未満、最高速は420kmにも達します。価格は世界最速の市販車にふさわしく3億円!エクストリームと呼ぶにふさわしい究極の市販車です。
ランボルギーニ ウルス
エクストリームという単語には、どんな悪路でも走破できるという意味合いが含まれていることも。悪路走破性も考えるなら、ランボルギーニが送り出す高級SUVウルスはエクストリーム車と呼ぶのにふさわしい車ではないでしょうか。
photo by AUTOCAR
スーパーカーをそのままリフトアップしてSUVに仕立てたようなデザインは、SUVから想像できるイメージとはあまりにかけ離れています。最高出力600馬力のV8ハイブリッドエンジンを搭載し、スペックもランボルギーニらしい過激な内容です。
G63AMG 6×6
悪路走破性に特化した市販モデルなら、メルセデスベンツのG63AMG 6×6は外せないでしょう。なんといってもその特徴は6WD 、つまり6輪もタイヤがついているのです。
photo by Milhouse35(CC BY 3.0)
備えたデフロックはなんと5つ、全長が約6メートルにもなる、まさにエクストリームな1台です。アジア地区では日本のみ5台限定でデリバリー、約8,000万円で販売されたスペシャルモデルです。
メルセデスベンツ CLK-GTR
1990年代のレースには「レース仕様車以外に、市販用ロードカーを1台生産すれば公認を与える」というレギュレーションが存在し、レースの優勝を目指す各自動車メーカーからはほとんどレースカーそのままの市販車が限定販売されました。CLK-GTRもそんなレギュレーションから生まれたスペシャルモデルの1つ、1997年のFIA-GT選手権へ参戦するために25台だけ生産されました。
photo by Simon Davison(CC BY 2.0)
612馬力を発生する6.9L V12エンジンをレースカーそのままに見えるボディに搭載し、価格は2億5,000万円。レースに勝つために生み出されたという販売経緯も含め、エクストリームにふさわしい車です。
日野自動車 レーシングトラック
日本が世界に誇る大型トラックといえば日野のレンジャーですが、そんなレンジャーのポテンシャルを最大にまで引き上げ、ダカールラリーに勝利するために開発された車両がレーシングトラックです。
8.8L直6ディーゼルターボエンジンは1,200回転から230 kgf・mというバカげたトルクを発生、燃料タンクの容量はなんと700Lと、市販車とはまるで異なるスケールの車です。
シェルパ(SHERP)
ロシア生まれのSUV「シェルパ」の自慢は、氷の張った湖の上でもタイヤの浮力により走り続ける、ばかげた悪路走破性です。秘密は車体の半分近くを占める巨大なタイヤにあるようです。
photo by autoblog
SUVの常識を覆す、まさにエクストリームな1台です。
マローダー
南アフリカのパラマウントグループが装甲車として開発したマローダーは、タフさという点でいえば究極の市販車と呼べる車です。
photo by GigaZiNE
全長は約6.4m、全高は約2.7mに及び、その総重量は10トンを超えます。市販車と呼ぶには巨大すぎる車ですが、マローダー最大のトピックはその頑丈さ。ホイールだけでもTNT火薬14トン分の爆発に耐え、2重のモノコック構造で作られたボディはもちろん、窓ガラスすらRPG(ロケットランチャー)の爆発に耐えきるという、ばかげた耐久性を持っています。
コマツ 930E
日本の誇る自動車メーカー コマツのダンプカー930Eは、もっともエクストリームなダンプカーです。日本国外の広大な作業現場を想定したそのボディは重量202トン、全高はなんと7.3mに及び、一般的な日本の2階建て家屋を超える大きさを誇ります。
photo by Gamera866(CC BY 3.0)
GPS機能を活用した無人運行システムを、世界の市販車に先駆けて導入している点も注目です。
Shockwave
加速という点では北米で盛んなドラッグレースがまず思い浮かびます。そんなドラッグレースでもトップクラスに位置するのがShockwaveです。その動力はまさかの戦闘機用ジェットエンジン、アメリカ軍払い下げのジェットエンジンをそのまま大型トラックのボディに、しかも3機も搭載しています。
photo by The Flying Kiwi
その出力は3つのジェットエンジンを合計して3万6,000馬力、0-400m加速6.5秒、最高速度は605kmにも達するばかげたスケールとなっています。
Ripsaw EV2
戦車に装備される履帯はまさに男の浪漫が詰まった走行装置ですが、そんな装置を装着した浪漫あふれる市販車がRipsaw EV2です。元々は軍用に開発された機動力抜群の履帯を装備し、600馬力のディーゼルエンジンでどんな悪路も物ともせず、しかもSUVでは考えられないハイペースで進んでいきます。
外装
photo by DIGITAL TRENDS
内装
photo by DIGITAL TRENDS
内装はなんともSFチック、ガルウィングも装備し、乗り手をコミックのような非現実的な空間へと誘います。
Thrust SSC
世界最速という点で究極、つまりエクストリームな1台を選ぶなら、このThrust SSCは外せません。
photo by Cmglee(CC BY 3.0)
戦闘機用ジェットエンジンを2機搭載し、最高速チャレンジのために作成されたこの車は最高時速1,227km、つまり音速を超えた数値を記録したのです。1997年に達成したこの記録は2016年現在も破られていません。
Bagger 288
最後に紹介するのは大きさという点において2016年現在もっともエクストリームな車、ギネス記録にも認定される巨大削岩機Bagger 288をご紹介します。
photo by Land Of Machines
ボディの下部に巨大な履帯を12も装備し、自走可能な削岩機として1978年にドイツで製作されました。その大きさは全高94.5m、全長216m、重量は1万4,000トンにも及びます。
エクストリーム車に共通するのは、常識を覆すようなインパクトがあることではないでしょうか?これからも我々の常識を覆す、エクストリームな車の登場に期待です。
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