日産セレナ2019年上半期ミニバン首位獲得!デザインとe-POWER搭載が勝因か?セレナのライバル4車種は?

     
   

現在日本国内の自動車市場は「ミニバン」がホットセグメントです。

また2019年上半期(1月から6月)のミニバン販売台数のランキングでは、「日産セレナ」が第1位 を獲得、5万3662台(前年比95.7%)が登録されました。(一般社団法人日本自動車販売協会連合会データ参考)

そんな中2019年8月1日、5代目「日産セレナ」がMMC(マイナーモデルチェンジ)を果たします。

今回は日産5代目セレナMMC版、セレナの歴史、ライバル車についてわかりやすくご紹介します。

「5代目セレナMMC版」は押しの強さと高級感があるフロントマスクデザインに!

5代目セレナMMC版のエクステリアデザイン(外観)のポイントは、インパクトのあるフロントマスクに変更されたところです。

2016年に発売された、前モデル5代目セレナFMC(フルモデルチェンジ)版には、フロントマスクに次世代の日産を印象付ける「Vモーション」が採用されていました。

「Vモーション」とは、日産が採用したグリル周りのデザインのことです。ポイントは日産のエンブレムをVの字が挟んだようなデザインです。「Vモーション」は2010年頃から多くの日産車で採用されています。

ところで今回のマイナーチェンジでは「Vモーション」は廃され「ダブルVモーショングリル」が新たに採用されます。「ダブルVモーショングリル」とは「Vモーション」のワイド版という位置づけです。

「ダブルVモーショングリル」になったことで、トヨタクラウンやアルファード、ヴェルファィヤーのような、押しが強いややコワモテ系の高級感があるフロントマスクが実現しました。

また今回カラーリングの目玉は「朝日」を思わせる「サンライズオレンジ」、精悍でアグレッシブさを印象付ける「ダークメタルグレー」の2色が新たに追加されます。フロントマスクと合わせ、これまでの歴代セレナにないアクティブなデザインに仕上がっています。

「セレナ」の歴史!ベース車は商用車、今やミニバンNo1モデルに!

「セレナ」の車名の意味はスペイン語で「晴々とした」「穏やかな」「バランスの取れた」という意味が由来といわれています。

初代モデルは1991年6月に発売、当初は「バネットセレナ」という車名で発売を開始しました。

初代モデル「バネットセレナ」のベース車は、日産「バネット」の派生モデル「C22型バネットコーチ」です。

「バネットセレナ」として独立したことで、現在の日産「セレナ」の歴史がここから始まりました。その後、1994年5月のマイナーチェンジで正式に日産「セレナ」に名称が変更されます。

1999年6月には2代目セレナが発売されます。この頃になると乗用タイプの「ミニバン」として様々な機能が搭載されます。

グレードは「B」「J」「J-Vパック」「ハイウェイスター」「X」「ハイウェイスターGパック」の6グレードがラインナップされます。

2005年5月には3代目セレナが発売されます。この頃からはフランスのルノー車と「Cプラットフォーム」を共用して製造されます。

3代目セレナのグレードは「20S」「20RS」「20G」「20RX」の4グレードに改変されます。

2010年10月には4代目セレナが発売されます。4代目セレナの特徴は出力とトルクを向上させたことで、前モデルにはないパワーアップ感が体感できるようになりました。

4代目セレナのグレードは「20S」「20X」「ハイウェイスター」「20G」の4グレードです。

そしてついに2016年7月に5代目セレナが発売されます。

5代目セレナのグレードは法人用の「B」、ガソリンエンジンの「S」、S-HYBRIDの「X」、「G」、「ハイウェイスター」、「ハイウェイスターG」の6グレードがラインナップされます。

「S-HYBRID」とは「エネルギー回生システム」と「大容量バッテリー」を組み合わせたハイブリッドのことです。

「5代目セレナ」のパワートレイン!e-POWERの搭載で敵なし!

「5代目セレナ」のパワートレインの組み合わせは「ガソリン車」「S-HYBRID車」「e-POWER車」の3つのカテゴリーに分れます。

ガソリン車とS-HYBRID車のエンジンは「MR20DD型 2.0L 直列4気筒 直噴DOHC」が搭載されています。(4代目セレナと同一)

e-POWER車には「HR12DE型(発電用)1,198cc  直列3気筒DOHC」が搭載されています。こちらは駆動用ではなく、完全に発電のみのためのエンジンです。

ちなみに「e-POWER」とは「シリーズハイブリッド」のことです。

「シリーズハイブリッド」とは「エンジンで発電機を駆動して発電」「発電した電力を蓄電」「蓄電した電力でモーターを駆動、走行、回生」させる一連のシステムのことです。

簡単にいうとe-POWER車とは「自家発電をしながら走るEVカー」ということです。

例で比較すると、トヨタプリウスなどが複雑で高度なハイブリッドシステムとすれば、e-POWER車は簡潔でストレートなハイブリッドシステムといえます。

そのため安く製造できるので「コストパフォーマンス」を高めるメリットがあります。

また5代目セレナのモーターには、S-HYBRID車が「SM24型 交流同期電動機」、「e-POWER車が「EM57型(駆動用) 交流同期電動機」が採用されています。

「5代目セレナMMC版」のライバル車4モデル!「ミドルクラス」が最も熱い!

5代目セレナMMC版は「ミニバン」セグメントの「ミドルクラス」カテゴリーにエントリーされています。

このクラスでのライバル車は「トヨタ・ヴォクシー」「トヨタ・ノア」「トヨタ・エスクァイア」「ホンダ ・ステップワゴン」の4モデルがあげられます。

また4モデルともハイブリッドシステムを搭載しています。

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