自動車保険のノンフリート等級ってどんな制度?

     
   

ノンフリート等級と聞いて、『自動車保険』のことと普段車に乗っている方ならお分かりになると思います。これから車を購入しようと考えている人や免許を取りに行こうと考えている人には、聞きなれない言葉かもしれませんね。

実際に車を所有している人であれば、多くの人が自動車保険に加入していると思います。ここでは、ノンフリート等級制度を掘り下げていきたいと思います

ノンフリート等級の概略

引用:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=722900&word=%E4%BF%9D%E9%99%BA%E5%8A%A0%E5%85%A5&searchId=169506497

皆さんは、車を現金購入したり、リースしたり、さらには今流行りの残価設定ローンなどを使って買った場合などに、自動車の任意保険に加入すると思います。任意保険の加入の際に用いられる制度として、ノンフリート等級制度があります。

同等級制度では、一契約者の契約台数が、各保険会社の契約あわせて10台未満の場合に適用される制度です。10台以上になった際は、フリート制度という違う保険制度の契約になります。

一般的なご家庭では、車を10台以上持っているということが少ないと思います。多くの加入者がノンフリートということといえますね。

ノンフリート等級は、1等級から20等級という階段に分かれています。そして、数字が大きくなるほど割引が効く制度です。初めて自動車保険に契約する場合は、一般的には6等級からスタートします。

皆さんもお気づきかもしれませんが、6等級から始まった保険は、最短でも14年間という長い期間、保険使用しないで過ごさないと20等級に到達しないことを指しています。また掛け捨て保険ともいえる自動車保険では、一年間ごとに保険料が算出されます。無事故で過ごすことが、一番皆さんのお財布が助かるということです。

ノンフリートの等級アップ・ダウンって?

引用:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=447083&word=%E4%BA%A4%E9%80%9A%E4%BA%8B%E6%95%85-15&searchId=915171130

ノンフリート等級がアップする言葉の意味は、例えば6等級からスタートしたとしたノンフリート等級が、7➡8➡9となっていくということです。無事故で過ごして一年後に等級が上がると捉えていただければわかりやすいでしょう。

等級ダウンとは何をさすのでしょうか。それは、事故で保険使用をした翌年の等級ダウンを指します。保険使用によって、翌年6➡3や6➡5に等級が下がることを意味します。掛け金は上がるということです。

しかも現在のノンフリート等級制度では、保険事故使用のあった場合と無事故2つの階段が採用されています。

とある保険会社での割引・割増し(薄いブルーは割増(%)し、ピンクは割引(%)です)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
事故無 64 28 12 2 13 19 30 40 43 45 47 48 49 50 51 52 53 54 55 63
事故有 64 28 12 2 13 19 20 21 22 23 25 27 29 31 33 36 38 40 42 44

一番怖いのは、事故で保険を使用すると、事故有の階段のノンフリート等級に移行するということです。

上の表を使って簡単なシュミレーション!

ノンフリート20等級(割引63%)である契約者が、対人・対物などの3等級ダウンする事故で保険使用した場合に、翌年の等級が、事故有階段の17等級(割引38%)になるということです。

例えば、割引ゼロの基本保険料が8万円であったとします。事故無し20等級のときは、80,000×(1-0.63)=29,600円の保険料

翌年は、事故有階段の17等級(38%)になります。80,000×(1-0.38)=49,600円となります。

 

更に怖いポイント!

3等級ダウン事故が発生し保険使用した場合は、事故有での階段が3年間続くことになります。無事故で3年過ごして4年目に無事故の階段で元の等級になります。1等級ダウン事故の際は、1年間事故有の階段です。2013年10月から各保険会社が適用し始めた2つのノンフリート階段制度です。

昔とは違い、保険だからと言って安易に使用すると保険料もかなり負担することになります。

ノーカウント事故

  • 搭乗者傷害保険、人身傷害保険、無保険車傷害特約、弁護士費用補償特約、ファミリーバイク特約、ファミリー傷害特約
    被害者救済費用特約、自転車賠償特約など、こういった特約部分のみの使用。

1等級ダウン事故

前年契約で下記の事故の場合かつ下記の原因の事故

  • 車両保険のみ
  • 車両保険および無保険車傷害保険のみ
  • 車両保険および搭乗者傷害保険のみ
  • 車両保険、無保険車傷害保険および搭乗者傷害保険のみ

下記の原因の事故であること
・火災または爆発、盗難、騒じょうまたは労働争議にともなう暴力行為または破壊行為、台風、竜巻、洪水、高潮、落書または窓ガラス破損、いたずら、飛来中または落下中の他物との衝突。

そのほかの事故形態、保険使用は、すべて3等級ダウン事故になります。

保険は加入しないとならないけれど、やはり無事故で過ごすのが重要

引用:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=541171&word=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%9E&searchId=317690509

先述しましたが、皆さんが加入する自動車保険商品のほとんどがノンフリートであるといえます(ノンフリートであったり、他の制度もある場合はある)。車を所有している以上は、自賠責保険だけではなく任意の自動車保険に加入することが必須の時代にもなっていますね。

任意の自動車保険に加入していない状況は、もしもの事故の際にご自身が賠償責任を果たす必要があります。加害事故の場合には、行政・刑事・民事の3つの責任が科せられることになりますが、民事賠償は、場合によっては数億円ということも起きうります。任意保険の加入は重要であるといえます。

一方で自動車保険は、使用すれば使用しただけ翌年の保険料が高額になることが必須です。中には、1等級が続いてしまい、任意保険会社から引き受け拒否をされてしまうことなども発生します。

皆さんのほとんどが、現在のノンフリート等級制度の中で保険加入し、長くその制度のもと過ごすことになるといえますね。1年1年無事故で過ごしていくことが、皆さんにとって一番よい事ではないでしょうか。

まとめ

自動車保険のノンフリート等級制度ってどんな制度?をまとめると

  • 自動車保険会社各社が多く取り入れている1~20等級までの階段状の割引・割増制度です。
  • 現在は、その階段が2種類設けられていて、保険事故の有無によって使い分けられています。
  • 事故で保険を使用すると、翌年以降の保険料はかなり負担増になることを覚えておきましょう。

今回は、ノンフリート等級制度について掘り下げてみました。事故にあいたいと思っている人は、いないと思います。それでも起きるのが事故です。皆さんのノンフリート等級がダウンしないよう、無事故で1年過ごしていただければと思います。

 

 

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