出典元:http://www.delorean.co.jp/dero/index.html
車好きはもちろん、映画好きにもよく知られているデロリアン。そのデロリアンが時代を反映して、仮想通貨でも購入できるようになったとか。気になるそのお値段や対応通貨など、見ていきましょう。
デロリアンとは?
DMC-12
伝説となった名車デロリアン・DMC-12。
登場したのは1981年、同社の唯一のモデルとして発売されました。
ゼネラルモーターズの副社長であったジョン・ザッカリー・デロリアンが自らの名を冠したデロリアン・モーター・カンパニーを設立したのが1975年。
開発にはかなりの時間がかけられたことになりますね。
理想の車を追い求めて会社を設立したというだけあり、DMC-12は個性豊か、かつ未来的なデザインの車となりました。
基本設計はロータス・カーズ、デザインはイタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロが担当。
ステンレスパネルとガルウィングドアが強烈な個性を放っています。
外装のステンレスパネルは、デザイン的な面以外にも、メンテナンスフリーを想定して採用されたそうです。
RR方式で、エンジンはプジョー、ルノー、そしてボルボが3社共同で開発したPRV型、V型6気筒SOHC2,849㏄を搭載。
かなりの前評判だったようで、生産終了までに製造された約8,500台の内、6,500台が初年度に販売されたそうですよ。
出足こそ好調だったようですが、車自体の完成度が低く、性能がそれほど良いというわけでもないのに高額でもあることからすでに発売の翌年、1982年には売り上げが激減してしまいます。
そこに創業者のジョン・ザッカリー・デロリアンのコカインがらみの不祥事でイメージダウン。
残念なことに同年、デロリアン・モーター・カンパニーは倒産ということになりました。
開発にかかった時間の半分にも満たない短い期間で、DMC-12は生産終了となりました。
バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズに登場
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1985年に公開されたハリウッド映画、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に、デロリアン・DMC-12がタイムマシンとして登場。
ロバート・ゼメキスが監督、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は空前の大ヒットを記録、DMC-12も世界的に有名になりました。
この映画はシリーズ化され、第3作まで制作されていますが、どの作品にもタイムマシンが登場し、物語の大きな鍵を握っています。
このタイムマシンでタイムスリップするのが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの一番の見せ所、といってもいいでしょう。
度重なる改造が行われますが、パート3では電車と衝突、破壊されてしまうことになります。
スティーブン・ウィンによるデロリアン再生産計画
デロリアン・モーター・カンパニー倒産後、1995年に同社の設備や商標権を取得することになったスティーブン・ウィンの手によってこの名車が蘇ることに。
それまではすでに世に出ていたデロリアンの修理、整備を行っていましたが、2007年に再生産することを発表。
しかし、1981年当時の設計、メカニズムで再生産されたため、現在では環境基準や安全性能、燃費性能に少々問題がある、といえるものに。
あくまでもコレクターズアイテム、そういった位置付けになりました。
また2014年には、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに登場したタイムマシン仕様のものが3種ラインナップ。
これは、公道を走れるモデルとなりました。
また近年になって新型、しかもEVモデルが生産されることに。当初2017年にはリリース、という予定だったようですが、2018年現在もまだ公式ホームページで予約を受け付けている状態になっています。
この遅れは、2015年に新たに可決された法案のガイドライン整備の遅れが原因の一つであるよう。
実際に製造が開始できるのは2019年頃になるのではないか、という見方が濃厚です。
パーツ類は可能な限り当時のものを使用する、とされていますが、エンジンは変更になるとのこと。
それに伴い、電気系統や駆動系等においては現代に対応したものになるのではないかという見方が多いようです。
デロリアン・モーター・カンパニーの現在のラインナップ
デロリアン タイムマシン1955モデル
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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」の中で1955年にタイムスリップし、その際に改造されたものをモチーフにしたモデルです。
その時代に手に入る真空管など使用して改造されたとされており、簡素なタイムサーキットがボンネットに。
タイヤも1950年代に使用されていたホワイトリボンタイヤとなっています。
旧車ベース1,502万円(税納車諸費用込)、新生産車ベースは2,492万円(税納車諸費用込)と、なかなかのお値段になっています。
デロリアン タイムマシン1985モデル
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これは「バック・トゥ・ザ・フューチャー パート1」登場したものを完全再現。
後ろの長ーいアンテナ(?!)ももちろんありますよ。
まさに映画のワンシーンが蘇ります。
タイムマシンとして、一番よく知られているのがこの1985年モデルです。
お値段は旧車ベース1,480万円(税納車諸費用込)、新生産車ベースにおいては 2,480万円(税納車諸費用込)。
タイムマシンシリーズの中では一番お手軽なモデルとなっています。
デロリアン タイムマシン2015モデル
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映画中で2015年にタイムトラベルした際に取り付けたミスター・フュージョン装置を搭載。
見た目も一番派手、夜にライトアップして走れば注目の的になること間違いなし。
大人のおもちゃの極致ですね。
旧車ベースで1,610万円(税納車諸費用込)、新生産車ベースは2,680万円(税納車諸費用込)です。
ちなみにこの3種類のタイムマシンモデルですが、どれもタイムスリップはできないのであしからず。
DMC EV
2018年現在、予約受付中となっているEVモデル。
伝統のDMC-12の外観はそのままに、電気自動車(EV)となっての登場です。
時代のニーズに合わせて、デロリアンにも変化が押し寄せているんですね。
当初の予定だった2017年のリリースは過ぎてしまいましたが、ファンは登場を心待ちにしていることでしょう。
アメリカでの法整備が一刻も早く行われることを願うしかなさそうですね。
ちなみに気になる価格は2,680万円(税納車諸費用込)です。
ナイト2000
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1980年代のアメリカの大人気ドラマ、「ナイトライダー」に登場する言葉を話す車、ナイト2000をモデルに制作されました。
モデルとなったのはGMのポンティアック ファイヤーバード トランザム1982年型。
特徴のある漆黒のボディ、内装も徹底的にドラマ仕様になっています。
当時ドラマで度肝を抜いた人工知能”K.I.T.T”も搭載し、その音声も流れるようになっているそうです。
さすがに会話はできないとは思いますが……。
お値段は1,480万円(税込)。
ナイト2000EV
さらにこのナイト2000をEV化したものもラインナップされています。
外装や内装はそのままガソリン車の2000EVと同じ。
燃費で考えるとこちらのほうが圧倒的に良いのではないでしょうか。
とはいえ、この類の車に求められるのは燃費よりもロマンや夢、そういったものかもしれないですね。
こちらは2,480万円(税込)。ガソリン車に1,000万円のプラスです。
ナイト3000
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こちらは日本では2012年に放送された新シリーズ「ナイトライダーNEXT」で、使用されたナイト3000がもとになっています。
ベースとなったのは、フォードのマスタング・シェルビーGT500KR。
ナイト2000同様、こちらも”K.I.T.T”を搭載したものになっています。
現代風にアップデートされたナイト3000か、それとも元祖にこだわってナイト2000がいいか、意見は別れそうなところですね。
お値段は1,780万円(税込)です。
決済方法に仮想通貨を追加、対応通貨は?
これまでは日本円のみの支払いとされていましたが、今年2018年の3月22日より、なんと今話題の仮想通貨での決済が可能となりました。
今のところ仮想通貨での支払いができるのは、デロリアン・タイムマシンモデルの3種類のみ。
ナイトシリーズなどには対応していないようです。
対応している仮想通貨は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコイン、モナコインの6種類。
仮想通貨を始めている方は、ご一考されてはいかがでしょうか。
実車は買えないけどミニカーが欲しい!という方は
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憧れの車ではあるけれど、1,000万円を軽く超えるものもあるデロリアンの車、なかなか手が出ない、という方も少なくないと思います。
そこで、ミニカーを集めて楽しむ、という方法はいかがでしょうか。
ミニカーって、結構精巧な作りになっていて、大人が十分楽しめる仕上がりのものも多くありますよね。
メーカー別に詳しく見てみましょう。
トミカ
トミカで現在購入できるのは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」に登場するタイムマシン1955年モデル。
2018年の3月に発売されたばかりですが、かなりの人気を集めているようですよ。
販売店舗でも、在庫切れが続いている様子。
根強いファンがいることを改めて認識してしまいますね。
デアゴスティーニ
組み立てる過程も楽しめるデアゴスティーニ。毎号集めて、出来上がった時の喜びはたまらないものがありますよね。
1/8というビッグスケール、重量は8.4㎏と、作り甲斐も完成品の見応えもありそうです。
特徴的なライト類もしっかりと搭載、細かい部分までかなり精巧に再現されており、マニアもきっと満足することでしょう。
2017年の1月31日に創刊、全130号で完結となっています。完成まで2年8ヶ月以上を要することになります。根気がいりそうですね。
トータル価格は23万円を超えることに……。完全に大人の趣味の世界といえるでしょう。
アオシマ(プラモデル)
組み立てる過程も楽しいのがプラモデル。
これはパーツ数が少なく、簡単に組み立てられるようになっています。
1/43スケール、プルバックゼンマイ付きで組み立てた後も楽しめるのも嬉しいポイント。
親子で楽しみながら組み立てて、その後遊んでみるのもいいでしょう。
終わりに
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登場から35年以上たっても、熱い支持を集めるデロリアンの車たち。
種類は限定されますが、仮想通貨も使用できるようになり、購入手段の幅が広がったのではないでしょうか。
夢のような車ですが、実用面や費用面で実際の購入は躊躇ってしまう、という方はミニカーやプラモデルなどでも、その唯一無二の魅力を味わうこともできます。
是非一度、ファンを虜にしてやまないデロリアンの魅力に触れてみてください!
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