ランドローバー・レンジローバースポーツSVRが片輪走行のギネス記録を達成!これまでの片輪走行の世界記録は?

ランドローバー・レンジローバースポーツSVRが片輪走行のギネス記録を達成!これまでの片輪走行の世界記録は?
     
   

出典:https://response.jp/article/2018/07/17/312008.html

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにてレンジローバースポーツSVRが片輪走行のギネス記録

出典:https://www.autocar.jp/firstdrives/2018/04/10/282819/

 2018年7月16日、イギリスで行われた「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2018」の名物ヒルクライムにてジャガーランドローバーが誇るスーパーカー、レンジローバースポーツSVRが片輪走行のギネス記録を打ち立てたことで話題を呼んでいます。

ドライバーは数々の記録を残していることで名高いテリー・グラント氏が担当。氏の片輪走行はこの大会ではもはやお馴染みになっていて、毎年華麗な走行で観客を湧かせていました。

去年は途中で着地してしまい、片輪走行に失敗するなどのアクシデントに見舞われましたが、今年はその雪辱を晴らすかのようなギネス記録更新。今回はそんなテリー・グラント氏とレンジローバースポーツSVRの活躍について迫っていきましょう!

片輪走行による1マイルの走行タイムの世界記録を更新

注目すべき点は更新した記録が「片輪走行による1マイル(1.6km)の走行タイム」であるということ。驚くべきその記録は2011年に自身が記録した2分55秒を30秒も上回る2分24秒5。

レンジローバースポーツSVRの性能を考えると、加速タイムや最高速度で記録を打ち出すのは想定出来ますが、今回の結果はまさにテリー・グラント氏だからこそ残せたものだといえますね。

これまでのギネス記録は日産・ジューク ニスモRS

出典:http://www.j-sd.net/nissan-juke-nismo-world-record/

テリー・グラント氏が2011年に残した2分55秒という記録は、なんと日本車を使用してのものです。その車とは日産の「ジューク ニスモRS」。日本の車が世界を舞台に活躍することも、世界を代表するスタントドライバーに選ばれることも誇らしいことですね!

実は同氏、この「ジューク ニスモRS」を使って2015年にも2分10秒というとんでもないタイムを叩き出しているんです。しかしこれはギネスには申請していないとのことで、2011年の記録が今まで残っていたとのこと。

関連記事:日産・ジュークの1.5リッターモデルにスタイルニスモ(NISMO)が登場!従来のニスモとの装備・スペックの違いはどこにある?

片輪走行の最長距離走行ギネス記録は?

片輪走行のギネス記録は何もスピードだけではありません。2016年11月、ドイツのニュルブルクリンクにて最長距離走行の記録を樹立したのは中国出身のスタントドライバー、ハン・ユエ氏。

全長20.8km、73もコーナーを有するコースを片輪走行で見事走り切るという偉業を成し遂げました。走破に掛かった時間はなんと45分59秒。そこまでの長時間バランスを取ることに集中し続けるというのは、まさに人知を超えた域ですね。

片輪走行の最速走行ギネス記録は?

テリー・グラント氏が叩き出したのは1マイルの走行タイムでの記録ですが、瞬間的な最高速度はまた別にギネス記録が残されています。その記録は2016年10月25日にフィンランドの空港にて計測されたもので、時速186.269km/hという驚くべきもの。

片輪走行の、バランスを取りながらゆっくり走るイメージを払拭するかのようなこの記録に挑戦したのはフィンランド人のヴェサ・キヴィマキ氏。自動車は大量生産された市販車に限るというルールのもと「BMW330」を使用しました。

自身の提携企業「nokianタイヤ」の性能を証明するために行われたこのチャレンジ。片輪走行は接地するタイヤの面積が極端に狭くなるため、高速走行を行うにはタイヤの強度が不可欠です。この世界記録樹立はその証明に大きく貢献する結果になったといえるでしょう。

ドライバーを務めたテリー・グラント氏が保有するスタント走行でのギネス記録の数々とは?

出典:http://response.jp/article/2015/06/29/254510.html

テリー・グラント氏が残した記録は今回の片輪走行のもの以外にもたくさんあります。氏は合計で23個もギネス記録を保有しているとのこと。氏はカースタント全般において世界トップクラスだということですね。

ここではその中でも代表的なものを紹介していきます。数々の記録からも氏の実力を感じて頂けることでしょう!

ジャガー・Eペイスで15.3mのバレルロールジャンプ

記憶に新しいのは2017年7月14日にロンドンのイベント会場「ExCeL」にて行われたジャガー「E-PACE」のワールドプレミアでのバレルロールジャンプ。進行方向に向けてらせん状に270度の回転を行いながら15.3mの距離を跳びました。

そのとき使ったのはイベントの目玉でもある新型のジャガー「E-PACE」。量産車でバレルロールジャンプを完全に成功させた例はこれまでに一度もなかったといいます。これは紛れもなく世界記録ということですね。

ジャガー・Fペイスで高さ19.08 mの360度ループ走行

これもまたテリー・グラント氏とジャガーの共演が成し遂げたギネス記録です。舞台は2015年9月14日に行われた新型ジャガー「F-PACE」のワールドプレミアにて、360度を回転するループコースを重力をものともせず華麗に走破してみせました。

バレルロールジャンプといい、このループ走行といい、氏の勇敢さとジャガーの走行性能を物語っていますね!

ランドローバー・レンジローバースポーツSVRはどんなスペックの車?

出典:https://www.landrover.co.jp/vehicles/new-range-rover-sport/svr/index.html

スタントドライバーのテリー・グラント氏の活躍を見ていると、今回使用された「レンジローバースポーツSVR」がどんなスペックなのかも気になってくるところですね。シリーズ最強の名を欲しいままにするその性能はいかほどのものなのか、ここで見ていきましょう!

スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)がチューニングした高性能SUV

スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)とは、2014年6月に創設されたジャガー・ランドローバーの専門的な部門のことです。SVOは約27億8000万もの資金をかけて建設されたテクニカルセンターと、200名以上の熟練したスタッフを有しているといいます。

万全な設備の元、腕の確かなスタッフによってチューニングされたその性能はまさに世界屈指と呼べるものでしょう。

5リッターV8スーパーチャージャーエンジン搭載

エンジンには5リッターV8スーパーチャージャーエンジンを搭載。さらに今回使われたものは最大出力を550馬力から575馬力に強化しています。それによって0~100km/hまでの加速はわずか4.5秒に。最高速度は時速280km/hという、SUVにおいてトップクラスの性能を誇っています。

ニュルブルクリンク北コースで当時のSUV最速記録

ドイツのニュルブルクリンク北コースでの最速記録は、スポーツカーにとっては世界的に誇らしいことだとされているようです。

1927年に豊かな森の中にある古城ニュルブルクを囲むように建設されたクラシックコースである。山間部の高低差を利用した変化に富むコースレイアウトに加えて、にわか雨や濃霧など天候の変化という要素もあり、世界有数のドライバーズサーキットとして知られる。過酷なコース条件により「スポーツカー開発の聖地」と呼ばれ、北コースのラップタイムはスポーツカーの性能を測る指標となっている

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ニュルブルクリンク

2014年7月30日、レンジローバースポーツSVRはそんなニュルブルクリンク北コースにて当時の量産SUVとしては世界最速記録である8分14秒という結果を残しています。ギネス記録と共に発売されたまさに鳴り物入りの1台だったのですね。

映画『007 スペクター』にも登場

出典:http://openers.jp/article/1426778

レンジローバースポーツSVRは2015年に公開された映画「007 スペクター」にも登場しています。ジャガー・ランドローバーは「007」シリーズとパートナーシップを継続して結んでおり、今作ではこの他にも同社の「C-X75」「ディフェンダー・ビッグフット」なども提供。

日本では実際に撮影で使用されたレンジローバースポーツSVRの展示イベントも行われました。それほど自動車でのアクションシーンが話題を呼んでいたということでしょう。映画に登場した車だといわれるとイメージにも一層箔が付きますね!

全長11.3kmの天門山路をフェラーリ・458イタリアより速い記録を達成

レンジローバースポーツSVRは今年の3月にも世界的な記録を残しています。

挑戦が行われたのは中国の「天門山路」。全長11.3km、99カ所のカーブを有する難コースとして知られるこのコースの最速記録はこれまでは2016年に残されたファビオ・バローネ氏の10分31秒というもの。これはトップクラスのスポーツカー、フェラーリの「458イタリア」を使っての結果でした。

今回レンジローバースポーツSVRを使ってこの記録を塗り替えたのは、中国人のレーシングドライバー、ホーピン・タン氏。なんと9分51秒とこれまでの記録を40秒も上回るタイムを叩き出したのです。あのフェラーリをも上回ったという事実からも、その性能の高さを思い知らされますね。

スポーツとしての自動車の世界

出典:https://response.jp/article/img/2017/10/06/300738/1230165.fullscreen.html?from=arrow-prev

今回はジャガー・ランドローバーのレンジローバースポーツSVRが片輪走行のギネス記録を打ち立てたということで、ドライバーのテリー・グラント氏のことや自動車の性能のことに迫ってみました。

紹介したのは普通乗用車とはまた違った、スポーツとしての自動車の世界。果敢に記録に挑戦していくメーカーやドライバーの姿には胸を熱くさせられるものがありますね!

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