外国人に一番人気の博物館【トヨタ産業技術記念館】の魅力とは

     
   

東京オリンピックも決まり、日本各地の観光地には多くの外国人観光客が訪れるようになってきています。

今回はトリップアドバイザーのランキングの中で、そんな外国人観光客に最も人気だった博物館を紹介します。

その名も

トヨタ産業技術記念館

一体何が人気の理由なのでしょうか。外国人観光客にも人気で、車好きのお父さんから、子供まで楽しむことができる、大人気スポットの魅力を、
・繊維機械館
・自動車館

の2つに分けてそれぞれご紹介します!

トヨタ産業技術記念館とは?

 

combat08さん(@combat08)が投稿した写真

トヨタ産業技術記念館とは愛知県の中心部に位置しており、東名など各高速から下りて10〜15分程度のところにあります。

ここはトヨタの創業者である豊田佐吉の信念「研究と創造の精神」を基に、トヨタの技術について学ぶことができる施設です。

モノ作りの楽しさが分かるように、時代の進化による変化の過程を展示したり、機械などの実演をしたり、さまざまな工夫が凝らされています。

TOYOTAの歴史を学べる繊維機械館

トヨタといえば誰もが「自動車」のイメージがなることでしょう。なのになぜ繊維、、?と思った方も多いのではないでしょうか。

実は、トヨタの始まりは、織物機械だったのです。そのため、トヨタ産業技術記念館には紡績機械の展示もあります。

紡績機械の中でも特に、豊田佐吉が発明したG型自動織機は、世界で最も高い生産性を誇り、世界各国の繊維産業の発展に大きく寄与しました。

車に通ずる技術の進化が分かる!

紡績機械館では、江戸時代に始まり近代・現代までどのようにして紡績機械が進化してきたかを見ることができます。

江戸時代の「手織り」から、「からくり」へ。そして、機械制御から電子制御、現代のロボット制御までの移り変わりを実物と一緒に眺めることができます。

その中でも特に注目すべき機械はこの2つです!

当時世界一の生産性を誇ったG型自動折機


Photo By Marufish
1924年に豊田佐吉が発明したのがこのG型自動折機。これは、世界初の無停止自働杼換装置(自動で横糸を交換する装置)などがついた自動機械でした。

他にも24種類の自動化や安全装置が組み込まれており、当時世界一の紡績機械メーカーであったイギリスのプラット社に技術供与をするまでに至り、日本のご術者に大きな自信を与えました。

入ってすぐに展示されている圧巻の環状織機


Photo By Marufish
ロビーに展示されている圧巻の機械「環状織機」もまた印象的な展示の一つです。

これは折機の自動化を実現した豊田佐吉のもう一つの願いが込められた機械です。それは「動力を空費せず、超広幅の布を静かに製織できる機械を作る」というもの。この環状機構はその願いが形になったものです。

従来の折機とは異なる回転円運動によって布を織り上げる画期的な構造で「夢の機構」と言われました。この機構は世界19カ国で特許を取得し、日本の技術力の高さを世界に知らしめることとなりました。

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