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90年代に人気を集めたSUVシボレー・ブレイザーが復活!6月21日に新型が発表
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90年代を代表するSUVといえば何を思い浮かべますか?パジェロやランドクルーザー、RVR…「RVブーム」によってさまざまなSUVが売り上げ好調でしたね。
そんな90年代を彩ったSUVの1つにシボレー・ブレイザーがあります。
アメリカのゼネラルモーターズ社が製造・販売していて90年に初めて日本に輸入されたSUVですが、キャンピングカー登録もできるなどしてアウトドア好きから注目を集めました。
2002年を最後に日本での販売が終了し、2012年以降アメリカでも新型が登場していませんでしたが、2018年6月21日に新型のブレイザーが生産されることが発表。今回は今SUVファンの間で注目を集める新型ブレイザーについてご紹介していきます。
新型シボレー・ブレイザーの特徴は?
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久々となるブレイザーの新型。当然これまでのブレイザーになかった特徴が期待されています。まずは発表された新型ブレイザーの4つの特徴をご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
モノコックボディを採用したクロスオーバーSUV
新型ブレイザーではフレームボディではなくモノコックボディが採用されています。モノコックボディとは「ノンフレームボディ」とも呼ばれる、フレームのない車体のことです。
モノコックボディは衝撃吸収力に優れ、剛性が高いというオフロードも走りたいSUVに打ってつけのボディ。さまざまなアウトドアが楽しみやすい設計になっています。
こうしたモノコックボディが採用されているSUVはクロスオーバーSUVとも呼ばれていますが、それの仲間入りを果たしたわけですね。
エクイノックスとトラバースの間を埋めるミッドサイズ
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シボレーブランドのSUVでは現在、小さめのエクイノックスとフルサイズのトラバースの2つが人気となっていますが新型ブレイザーのサイズはこの2つの中間ほどのミッドサイズになるとのこと。
エクイノックスとトラバースも優秀なSUVであることは間違いないのですが「エクイノックスだと小さい気がするけどトラバースだと大きすぎて悩む」といった声もちらほらありました。新型ブレイザーはそんな悩みを持つ方たちの救世主となりそうなSUVですね。
2.5リッター直4エンジンと3.6リッターV6エンジンに9速ATを搭載
エンジンも気になるところですが、新型ブレイザーには2.5リッター直4エンジンと3.6リッターV6エンジンの2ユニットが用意されています。
普通に走りたいだけなら2.5リッター直4エンジンで十分なパワーがありますが、3.6リッターV6エンジンには2トンオーバーの牽引力もあるのだとか。ボートなども楽々牽引できるので、楽しめるアウトドアの幅が広がりそうですね。
ラグジュアリー仕様のプレミアとスポーティ仕様のRS
新型ブレイザーの現在販売が予定されているグレードはベースグレードのほかにプレミアとRSの3つ。
プレミアは光沢のあるクロームが随所に散りばめられていて、一度走りに出れば周囲から注目されそうなほどの高級感が魅力のラグジュアリー仕様。対してRSはブラックアウトされたトリムなどからスポーティな外観を演出しています。
どちらも違う趣になっていて、さまざまな方のニーズに応えられそうです。
歴代のK5ブレイザー/S10ブレイザーとは?新型とはサイズがどれぐらい違う?
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90年代ではブレイザーも日本で馴染み深いSUVの1つでしたが、最近ではほとんど見かけず名前もあまり聞かない車になりました。
そのため今回のこのニュースでブレイザーを初めて知ったという方も少なくないのでは。そこで、次は歴代のブレイザーを少しご紹介していこうと思います。
K5ブレイザー~ブレイザーシルバラード(タホスポーツ)
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初代ブレイザーことK5ブレイザーが登場したのは1969年。当時SUVで人気となっていたフォードのブロンコに対抗する形で開発・販売されました。
それから1973年などにモデルチェンジを何度か行い、1995年にK5ブレイザーからブレイザーシルバラードことタホへと改称します。タホへと改称された後も改良・開発が進められて2015年には第4世代が発売されました。
S10ブレイザー
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K5ブレイザーはタホへと改称しましたが、それでブレイザーの名前が途絶えたわけではありません。1983年からK5ブレイザーのスタイリングをベースとしたS10ブレイザーが発売されました。
S10ブレイザーはK5に比べると小型なSUVであることが特徴。アメリカではフルサイズの車が王道でしたが、こちらは取り回しが楽だと初心者から人気を集めました。
S10ブレイザーは2005年にエクイノックスが発売されるまで製造が続けられることとなります。
トレイルブレイザー
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2001年にはS10ブレイザーをベースとしたトレイルブレイザーが発売されます。トレイルブレイザーは中型のSUVで、K5ブレイザーとS10ブレイザーの中間ほどのサイズでした。
日本の道路環境にマッチしたサイズとして日本でもちょっとした人気となり、2012年には2代目トレイルブレイザーも発売されることとなります。
歴代ブレイザーのサイズを比較
歴代ブレイザーのサイズを比較すると以下の表のようになりました。
K5ブレイザー | S10ブレイザー | トレイルブレイザー | |
全長 | 4,730mm | 4,510mm | 4,890mm |
全幅 | 2,040mm | 1,770mm | 1,900mm |
全高 | 1,910mm | 1,680mm | 1,850mm |
全長はトレイルブレイザーが最も長いですが、全幅・全高はK5ブレイザーが上回っていますね。S10ブレイザーは初心者に人気というだけあって全体的にコンパクトとなっています。
新型ブレイザーがどれほどのサイズかはまだ発表されていませんが、エクイノックスとトラバースの中間ほどということはトレイルブレイザーほどのサイズになることが予想されますね。トレイルブレイザーと同じく日本の道路環境にある程度マッチしたSUVになりそうです。
新型シボレー・ブレイザーのライバルとなるミッドサイズSUVは?日本未導入の国産SUVも多く存在!
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新型ブレイザーが発売となったら、もちろんほかのミッドサイズSUVと市場で争うこととなります。そんな新型ブレイザーのライバルとなるSUVにはどんなものがあるのでしょうか。
ジープ・グランドチェロキー
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現在アメリカのSUVではかなりの人気を持つジープのグランドチェロキー。グランドチェロキーもミッドサイズのSUVなので、間違いなくアメリカでは新型ブレイザーのライバルとして君臨することでしょう。
これまでのブレイザーはグランドチェロキーよりも新車価格が比較的安価で、乗り出しやすいことがグランドチェロキーとの差でした。そういった価格による乗り出しやすさでユーザーを獲得できるかがポイントになりそうですね。
トヨタ・ハイランダー
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アメリカでライバルとなりそうなのは、グランドチェロキーのほかにはトヨタのハイランダーが挙げられます。こちらはUSトヨタにて開発・販売されたもので、日本では販売していないSUVですね。
ハイランダーは最大で8人の乗車が可能なSUVで、大家族でのレジャーでも扱いやすいことがアメリカで人気となっている大きな理由。対して新型ブレイザーは5人乗りのSUVとなっています。
定員の少なさをほかの部分でカバーし、ハイランダーが気になっている方の心を掴めるかがカギになりそうです。
このほかには日産・パスファインダーやホンダ・パイロットなどのSUVも新型ブレイザーのライバルとなるかも。新型ブレイザーの登場によってSUV市場がどう変わっていくのか、今から楽しみです。
新型シボレー・ブレイザーが日本に導入される可能性は?
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新型ブレイザーのスペックなども気になるところですが、ブレイザーファンにとって最も気になるのは日本に導入されるかどうか、というポイントではないでしょうか。
現在のところ日本での販売についてゼネラルモーターズ社からのコメントからは何も出ておらず、なんとも言えないところ。
日本は整備が行き渡っている道路が多く、また狭い道路が多いためSUVのメリットをフルに活かすには少し厳しい環境でもあります。そういった難点を把握したうえでゼネラルモーターズ社が日本に導入するのか、と考えると少し難しいかもしれません。
とはいえ新型ブレイザーはミッドサイズなので、トレイルブレイザーと同じく日本の道路環境に比較的適したSUVになりそう。また、近年の日本ではここ10年ほどの間でSUVブームがどんどん広がりつつあります。こういった点を考えると日本への導入もワンチャンスありそうかも。
なんにせよ新型ブレイザーはどう展開していくのか、次の情報から目が離せませんね。
最後に
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過去のブレイザーのデザインからは大胆な変更を行ったものの、今流行となっているSUVのスタイルにきっちり寄せてきた新型ブレイザー。アメリカのSUV市場を賑わす存在になってくれそうです。
ちなみに発売は、アメリカでは2019年初頭になる予定になっています。今から発売が楽しみですね。