出典元:https://www.sti.jp/news/2018/?page=6
登場が噂されるSTI史上最強のコンプリートカー、WRX 20B STIバージョン!
出典元:https://carislife.hatenablog.com/entry/2018/04/27/210000
WRX STIをベースとする集大成モデル
2018年はSTI創立30年の節目の年、そしてそこからまた新たな伝説を作り出すべく2019年か2020年に登場すると予想されているのがWRX 20B STIバージョンです。
これは1998年に登場した22B STiバージョンの再来と噂されています。伝説の名車を現代仕様に進化させて登場すると目されていますが、今夏には最終仕様が決定するということ。
目下開発中なのですが、いったいどんな車になるのか気になりますよね。
もちろん最高峰モデルとなり、専用の大型ブリスターフェンダー、専用エンジンフードの採用は確定のよう。
EJ22エンジンを搭載した22B STiバージョンを強く意識したものならエンジンはEJ20になりそうな気がしますが、これはまだはっきりと決まっていない様子。新型フォレスターに採用されたFA型が採用される可能性も否定しきれないということです。
エンジンは最高出力350ps程度になると見られ、サスペンションなどの足回りについても専用のものが用意されると予想されます。
STI(スバルテクニカインターナショナル)とは?
出典元:https://www.sti.jp/motorsport/nbr_history/2015.html
2018年で創立30周年
STIはSUBARU TECNICA INTERNATIONAL の頭文字をとったもの。スバルのモータースポーツ部門を担当しパーツ販売やモータースポーツ由来の技術を投入したコンプリートカーなどを製作、販売しています。
STIの誕生は1988年、今から30年前のことになります。発足時のスタッフ数はなんと5人だったということ。
最初の大仕事はレガシィのプロモーションの一環として企画された10万㎞世界最速記録挑戦。これは実際に初代レガシィによって達成され、しかもその記録はその後16年間保持し続けたというのですから、その技術力が如何に凄いものかを実感してしまいますね。
その後WRCで勝てるマシンを目指して開発されたインプレッサは好成績を残し、市販のインプレッサに限定という形で投入したSTIバージョンはカタログモデルとして量産化されました。
現在SIT仕様車はカタロググレードのWRX STIやSTI sportsと限定数のみ販売されるプレミアムコンプリートカーに分けられます。
数々のレースで培われた知識や技術を惜しげもなく搭載したSTIプロデュースのプレミアムコンプリートカーが最初に登場したのは1998年のインプレッサ 22B STiバージョン。
このモデルは伝説の名車として今でも語り継がれるほどのもので、その後のSTIの進む方向性を決定づけた車であるといっても過言ではないでしょう。
その後も数々のプレミアムコンプリートカーやSTIパフォーマンスパーツ、アクセサリーとともに熱狂的なファンに愛され続け、今年2018年の4月には創立30周年を迎えました。
「世界一、気持ちいい」をキーワードに、これからも進化し続けていくSTIから目が離せませんね。
スバル・インプレッサ/レガシィ/WRXの歴代STIコンプリートカーのスペックをおさらい!!
インプレッサ 22B STiバージョン
ここからSTIプレミアムコンプリートカーの歴史は始まりました。1998年に400台限定で登場、瞬時にして売り切れたという、後世まで名を馳せることになる名車の誕生です。
このモデルはインプレッサが日本車としては初めてとなる3年連続でのWRCマニュファクチャラーズチャンピオンを記念して開発されたモデルでした。
実際に3連覇したモデルである”インプレッサ World Rally Car 97”を再現したモデルとなり、張り出しの大きいブリスターフェンダーやブレースグリル付きアルミ製ボンネット、大型リアスポイラーで迫力のある出で立ちとなっています。
鮮やかなボディカラーのニックブルーマイカとゴールドに輝くアルミホイールの組み合わせが独特の存在感を放ち、このモデルが唯一無二ものであることを感じさせてくれます。
インプレッサ S201 STiバージョン(GC8)
WRC3連覇モデルのGC8型が記念モデルということもありプレミアム感を打ち出していたのに対し、2年後の2000年に販売されたS201 STiバージョンは徹底的にオンロードでのスポーツ走行に焦点を置いた限定モデルとなりました。
GTカーを思わせるようなワイルドな仕上がりとなり、ボンネットには大型エアスクープ、砲弾型ドアミラー、ダブルウィングリアスポイラーやディフューザー形状のリアバンパーが圧倒的な威圧感を放っています。
車高調整式のサスペンションなどを採用してシャシー性能もアップ。限定300台での販売となりました。
インプレッサ S202 STiバージョン(GDB B型)
出典元:https://www.sti.jp/completecar/heritage/cardetail/2002/impreza-s202/
GDB型では初となったコンプリートカーであるS202 STiバージョンは2002年に登場。
”ワークスチューン”とも呼ばれるような当時の最新技術、そしてSTIの誇るチューニング技術を惜しげもなく注ぎ込み、オンロード性能の向上を極限までに突き詰めたモデルです。
エンジンも見直しターボの高出力化、専用スポーツECのインストールによって最高出力を320psに引き上げました。
その上ベースモデルとなるインプレッサWRX STI type RA spec Cよりも5.4㎏の軽量化に成功。400台の限定数は2週間で完売してしまったということです。
レガシィB4 S401 STIバージョン(BES)
インプレッサ S202 STiバージョンと同じ2002年に登場したレガシィB4 S401 STIバージョンはBES型レガシィB4 RSKをベースモデルとするSシリーズ第3弾。限定400台で販売されました。
上質感、プレミアム感を意識しながらも4WDスポーツの走りを最大限に活かす走行性能の両立をテーマに開発されました。
このモデルにも専用のスポーツECが採用されエンジンの性能向上に寄与。吸排気系にも手が加えられました。エンジンは手作業でのチューニングが施され、シリアルナンバーが入った仕様に。職人の心意気が感じられますね。
インテリアもブラックのモノトーンで統一され、ハイエンドオーディオメーカーのマッキントッシュのサウンドシステムが導入されるなど装備面においてもプレミアムであることを意識していることが窺えます。
インプレッサ S203(GDB E型)
2004年に登場したこのモデルも引き続きプレミアム感を重視したものとなりました。今回の限定数は555台。
コンセプトは”グローバル ピュアスポーツセダン”。走行性はもちろん、デザインやインテリアにおいても欧州の上級スポーツカーにも対抗できるものをと開発されたこのモデルは、これまでとは違ってアグレッシブさを抑えた上品で落ち着いたエクステリアに。
ドライカーボン製シェルのレカロ製バケットシートを採用、機能面とともにプレミアム感でも世界と対等に渡り合える車へと進化しました。
ちなみにこのモデルでは2003年WRC世界チャンピオンを獲得したSWRT(スバル・ワールド・ラリー・チーム)のエースドライバーであるペター・ソルベルグも開発テストドライバーとして参加していたそうですよ。
S204(GDB F型)
先代のS203のコンセプト”グローバル ピュアスポーツセダン”を引き続きコンセプトに掲げ、よりデザイン面において磨きがかけられた、2005年に600台限定で登場したS204。
より快適な乗り心地を追求するため、シャシーにはヤマハ発動機と共同開発された新技術、パフォーマンスダンパーが採用されました。
先代よりもさらに一歩進んだ技術とプレミアム感を追求したこのS204でGDB型インプレッサのSシリーズは終了となりました。
S402ツーリングワゴン(BL/BP9)
コンセプトは”究極のグランドツーリングカー”。402台の限定数で販売されたこのモデルはインプレッサのS203、S204のようなプレミアム感にこだわったものをレガシィでも実現したい、との思いから誕生しました。
新発想のボディチューニングであるフレキシブルタワーバーに加えてフレキシブルロアアームバー、フレキシブルフロアバー リヤを採用して敏感にドライバーに反応する優れた操縦性を確保。
シートは高級感のある本革を使用、気品のあるインテリアで新時代のプレミアムコンプリートカーを印象付けたモデルとなりました。
R205(GRB)
2009年からニュルブルクリング24時間レースに参戦を開始したSTIはその経験を活かしたモデル、R205を開発、2010年に発売されました。限定数は400台。
モデル名の”R”は”Road”の頭文字。その名の示す通り、公道での走りにこだわったモデルとなりました。このモデルで目指したのは”究極のロードゴーイングカー”。
シャシーやエンジンはもちろんのこと空力性能にもテコ入れし、様々な走行環境において安定したスポーティな走り、機敏に反応する優れた操縦性を身につけました。
S206/S206 NBRチャレンジパッケージ(GVB)
出典元:http://www.mikipress.com/m-base/2014/08/11-5.html
2010年に登場したWRX STI tSをベースに開発したレーシングマシンが2011年のニュルブルクリンク24時間レースSP3クラス優勝したことを記念して開発されました。
300台限定のS206の他に優勝記念モデルとしてS206 NBRチャレンジパッケージが100台限定で登場。このS206 NBRチャレンジパッケージは発売と同時にオーダーが集中しソールドアウトしたとか。凄まじい人気があったことを窺わせますね。
通常モデルとの違いはカーボン製のルーフやリヤウイングを装備、これはレーシングカーと同様の装備となっています。
レーシングマシンの”走りの理想”を追求したこのモデルは完成度が高く歴代最高峰ともいわれ、通常のS206も瞬く間に完売しました。
S208/S208 NBRチャレンジパッケージ(VAB)
2017年に発表されたこのモデルはSシリーズ史上最高の性能と質感を追求して開発。今回もレーシングマシン仕様のS208 NBRチャレンジパッケージが設定されました。
専用チューニングを施したエンジンや足回りはスバルとSTIが共同で開発を手掛け、走行性能をとことんまで追求したトップエンドモデルとなっています。
S208 NBRチャレンジパッケージが350台、通常のS206が100台の限定となりました。
各モデルのスペックは以下の通り。
エンジン型式 | 排気量(㏄) | 圧縮比 | 最高出力(kW[PS]/rpm) | 最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | |
インプレッサ 22B STiバージョン | EJ22改 | 2,212 | 8.0 | 206[280]/6,000 | 363[37.0]/3,200 |
インプレッサ S201 STiバージョン | EJ20 | 1,994 | 8.0 | 221[300]/6,500 | 353[36.0]/4,000 |
インプレッサ S202 STiバージョン | EJ20 | 1,994 | 8.0 | 235[320]/6,400 | 384[39.2]/4,400 |
レガシィB4 S401 STIバージョン | EJ20 | 1,994 | 9.0 | 216[293]/6,400 | 343[35.0]4,400-5,600 |
インプレッサ S203 | EJ20 | 1,994 | 8.0 | 235[320]/6,400 | 422[43.0]/4,400 |
S204 | EJ20 | 1,994 | 8.0 | 235[32.0]/6,400 | 432[44.0]/4,400 |
S402ツーリングワゴン | EJ25 | 2,457 | 8.6 | 210[285]/5,600 | 392[40.0]/2,000-4,800 |
R205 | EJ20 | 1,994 | 8.0 | 235[320]/6,400 | 432[44.0]/4,400 |
S206/S206 NBRチャレンジパッケージ | EJ20 | 1,994 | 8.0 | 235[320]/6,400 | 431[44.0]/3,200-4,400 |
S208/S208 NBRチャレンジパッケージ | EJ20 水平対向4気筒 | 1,994 | 8.0 | 242[329]/7,200 | 432[44.0]/3,200-4,800 |
終わりに
出典元:https://www.sti.jp/news/detail/180711
STIの誇るコンプリートカーの歴史を振り返ってみましたが、なかなか凄いものがありますね。
今年2018年の7月19日にもSTI最強のエンジンを搭載したWRX STI TYPE RA-Rが500台限定で発売されましたが、発売初日で完売してしまったのも記憶に新しいのではないでしょうか。
人気絶頂の感のあるSTIコンプリートカーですが、噂されているWRX 20B STIバージョンが発売されるとまたかなりの争奪戦が繰り広げられることになりそうですね!