出典元:https://toyota.jp/corollasport/design/?padid=ag341_from_corollasport_navi_design
カローラを冠したモデルとしてはランクスから12年ぶりとなるハッチバック、カローラスポーツの特徴は?
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今回カローラスポーツとして販売されることになったカローラのハッチバックですが、前々から興味津々でチェックしていた方は「あれ?」と思われたのではないでしょうか。
2018年3月にニューヨーク国際自動車ショーで披露された際の名称は「カローラハッチバック」でした。
もともとこのカローラスポーツは国内ではオーリスの後継にあたり、名称がどうなるのかは注目されていました。
4月3日に公開された日北米仕様の車を紹介するティーザーサイトでも「カローラハッチバック」となっていたので、日本でもそのままの名称での登場となるのかな、と思っていた方も多かったのではないでしょうか。
いざ、日本仕様の発売が公開されると正式名称は「カローラスポーツ」ということに。カローラハッチバックとカローラスポーツの2つのどちらになるのか注目されていましたが、結局はスポーツで落ち着いたようですね。
ユーザー層を若返らせるためのスポーティなスタイリング
今回のカローラスポーツは強く若い世代を意識したスタイリングとなりました。
カローラブランドは1966年に登場した歴史あるブランド。トヨタの歴史においても大きな存在感を示している代表車種でもあります。
世界中で販売されており、2017年の時点でその販売台数は世界一を記録していることからも、世界的にも人気車種である様子がわかりますね。
従来のカローラのキャラクターは初代開発時の「80点+α」主義という言葉に表されています。
全体的に平均点以上、多くの人が”合格点”と納得するものにその時々の先進機能やユニークな要素を加えることで多くの人に支持されてきたのでしょう。
しかし今回のカローラスポーツは個性を前面に出し、これまでのカローラのキャラクターとは趣が異なるものに進化しました。
時代は変わりはっきりとした主張や個性を持ったデザインが若い世代に支持されるようになったこともその一因でしょう。
カローラが登場した時代より車の種類も増え、海外の高級車なども日本に入ってくるようになりライバルが増えたということも関係しているのかもしれません。
明確なアピールポイントを持っていないと勝負できない時代になってきているようです。
加えてカローラの主要顧客は70代、60代の方が多くを占めているということですから、大きくこれまでの路線を変更し若い世代へアピールすることが必要だと考えたのではないでしょうか。
フロントの大型グリル、ワイドに広がったヘッドライトがかなりスポーティで引き締まったイメージに。トヨタのグローバルデザインである「キーンルック」を体現するようなデザインです。
TNGAプラットフォームによる高い安定性と新開発の足回りでワクワクする走り
プラットフォームはトヨタの車作りの理念TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づいた”GA-C”プラットフォームを使用。低重心化し高い車両安定性を誇るとともに快適な乗り心地を実現。
若い世代にアピールするワイド&ローなボディーを手に入れました。
今回のカローラスポーツの開発にあたってトヨタは「乗っていて楽しい、ワクワクドキドキするクルマ」を目指したと語っています。
オイルを含めて新開発されたアブソーバーを採用、フロントのサスペンションにはマクファーソンストラット式、リヤにはダブルウィッシュボーン式を組み合わせどんな走行環境においても安定した快適な乗り心地を提供します。
今回のカローラスポーツのチューニングは世界中の道を駆け巡り走行距離100万㎞にも渡る走行実験から得られたものということです。期待度大ですね。
1.2Lのダウンサイジングターボエンジンと1.8Lのハイブリッドエンジン
1.2Lダウンサイジングターボエンジンは環境性能が秀逸。1.8Lハイブリットエンジンとともに、5月にマイナーチェンジしたばかりの2017年SUV新車登録販売数で1位を記録したトヨタの人気SUV、C-HRと同じものとなっています。
エンジン回転数を自動合わせしてくれるインテリジェントMT(iMT)
2018年8月には、ターボ車に国内トヨタでは初となるiMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)が搭載されたモデルが発売されるとアナウンスされています。
これはマニュアル好きには朗報。しかも専用スポーツグレードなどに設定されるというわけではなく、ターボ車の全てのグレードに用意されるそうです。
マニュアル車ではギアを変更する際にはアクセルの操作でエンジン回転数を調節する必要がありますが、このiMTはこれをコンピューター制御によって自動で行ってくれるというもの。
マニュアル車が敬遠されがちな理由の一つであるエンストを起こす可能性もかなり少なくなります。
ちょっとブランクがあるけどもともとマニュアル車が好き、という方にも最適ですね。
LINEマイカーアカウントで繋がるトヨタ初のコネクティッドカー
カローラスポーツは同日発表されたクラウンと共にトヨタの初代コネクティッドカーとしての顔も持っています。
発表の場でもコネクティッド機能についてはかなり注目を集めたようですね。スマートフォンを自在に駆使して何でも行ってしまう若い世代にアピールするにはいい材料になるのではないでしょうか。
高級車であるクラウンとそれよりも抑えた価格帯のカローラスポーツという購入層の違いがある2つのモデルで同時に導入することで、これからの時代はコネクティッド機能だとユーザーに強く印象づけることになりました。
専用通信機DCMを全車に標準装備し、インターネットを通じて様々なサービスが利用できるようになっています。
緊急事態に対応するヘルプネットもあるので安心、情報検索や店舗の予約などをしてくれるオペレーターサービスやナビを自動で設定してくれるサービスなどは便利で手放せなくなるかもしれませんね。
注目したいのがLINEマイカーアカウント。LINEに自分の車を友だち登録しておけば燃料の残量を確認したり、ナビゲーションの登録をすることも可能になっています。
遂にいつも利用しているSNSで車を管理できる時代になってきたんですね。
新型カローラスポーツのグレードによる装備の違いは?
ハイブリッド/ターボ G“X”
レンタカーや社用車向けのグレードで、シンプルな装備となっています。ちなみに今回のカローラハッチバックでは、ターボ車には2WD、4WDの2つの駆動方式が全グレードで用意されていますが、ハイブリッド車は2WDのみのラインナップとなっています。
15インチスチールホイールに樹脂フルキャップ、ステアリングはウレタン、オートエアコンなどが装備されています。
ハイブリッド/ターボ G
メインモデルになるのがこのGグレード。
16インチアルミホイール、ステアリングは本革巻きになり、インサイドドアハンドルやシフトノブベゼルがシルバー塗装に。エアコンは左右独立温度コントロールフルオートエアコンとなっています。
ハイブリッド/ターボ G“Z”
最上級グレードである G“Z”は、センターオーナメント付きの18インチアルミホイール、各所にクロムメッキ装飾が施されよりスポーティで引き締まった印象に。
ヘッドランプ、フロントフォグランプ、リアコンビネーションランプもLED化されました。7.0インチのマルチインフォメーションディスプレイ、スポーツシートが用意され内装面においてもスポーツ感を重視した仕上がりになっています。
新型カローラスポーツのハイブリッドとターボの燃費の違いは?
出典元:https://toyota.jp/corollasport/design/?padid=ag341_from_corollasport_navi_design
カローラスポーツの燃費はハイブリッド車が30.0km/L~34.2km/L。ターボ車は13.8km/L~19.6km/Lとなっています。
ハイブリットに関しては全て平成32年度燃費基準+50%を達成しています。ターボ車はグレードによってはハイブリッド車と比較すると倍以上の値が出ているものもあるようです。
早くも登場、新型カローラスポーツのカスタムパーツ
出典元:https://toyota.jp/corollasport/customize/?padid=ag341_from_corollasport_navi_customize
モデリスタ センシュアルエレガンススタイル
トヨタ車のトータルカスタマイズに関して定評のあるモデリスタ。カローラスポーツではスポーティさを活かしながらもエレガント、かつ官能的に演出するスタイルを提案。
ヘッドライトガーニッシュはまるでアイラインのようにヘッドライトの目尻を流し、妖艶な印象に。バックドアガーニッシュ、サイドドアガーニッシュとコーディネートすればよりインパクトのあるカスタムスタイルが完成します。
TRD
レーシングスピリットを感じさせるスポーティなカスタマイズならTRDの独断場。カローラスポーツにおいても迫力のあるフロントスポイラー、サイドスカート、リヤサイドスポイラーなどが揃います。
エアロパーツセットもあるのでトータルでカスタマイズを考えている方はこちらを利用してみてはいかがでしょうか。
次期カローラアクシオ/フィールダーはどうなる?
出典元:https://toyota.jp/corollaaxio/
3ナンバー化されたカローラスポーツ
今回のカローラハッチバックはボディサイズが全長4,375㎜×全幅1,790㎜×全高1,490㎜となり3ナンバーとなりました。
最近はコンパクトカーといわれるものでも3ナンバー化するものが多くなってきており全体的にボディサイズの拡大傾向があるようですが、カローラスポーツもその流れに乗った形になったというもあるのではないでしょうか。
最も、もともと3ナンバーだったオーリスの後継という位置づけもあるので一概にそうともいえないかもしれませんね。
アクシオ/フィールダーも海外ボディと共通に?
カローラのセダンであるアクシオ、そしてステーションワゴンのフィールダーともに3ナンバーになる可能性が高いといわれています。
両モデルともに2019年のフルモデルチェンジが予想されていますが、カローラスポーツの発表に際して開発責任者がカローラのプラットフォームは一つ、と明言したことからも察せられます。
グローバルスタンダードなボディーになり、新型カローラは全て3ナンバーになるのかもしれませんね。
若い世代へ向けて発信した新型カローラスポーツの着地点はどうなるのか、そしてアクシオ・フィールダーの行方にも注目ですね!