出典元:https://gqjapan.jp/car/review/20171128/jaguar-xf-sportbreak-ogawa
ステーションワゴンとは
出典元:https://www.mazda.co.jp/cars/atenza/
ステーションワゴンとは、簡単に言ってしまえばセダンの屋根を後方へ延長し、その荷室を広くした車のことを指します。
セダンの走行性能を維持しながら、その荷室を確保できることで、一時はステーションワゴンブームも訪れましたが、現在ではなりを潜めています。
現在では、ステーションワゴンの派生車種でもあるSUVが人気となっています。
また、クロスオーバーSUVといってステーションワゴンタイプの車高を挙げたモデルなども人気となっています。
しかし、現在でも、国内においては欧州車のステーションワゴンを購入する方は多く、その人気は決して衰えたとは言い切れないのではないでしょうか。
とりわけSUVに比べてステーションワゴンの方がオフィシャルな印象が強いため、今でも根強い人気を持つカテゴリーです。
今回は、そんなステーションワゴンに焦点を当て、再度その魅力を浮かびあげることが出ればと思います。
日本の交通環境にマッチしたコンパクトステーションワゴンです。
日本の交通環境にマッチしたコンパクトステーションワゴン
出典元:https://toyota.jp/corollafielder/about/?padid=ag341_from_corollafielder_top_about02#
コンパクトステーションワゴンとは
コンパクトステーションワゴンとは、ステーションワゴンタイプの車の中でもコンパクトサイズのものを指します。
コンパクトでありながらもその積載能力は非常に高く、根強い人気があります。
排気量的にも2000cc以下のものが多く、燃費、走行性能、積載能力、走攻守三拍子そろった実用的な車種として幅広い用途、ユーザーに対応することができます。
トヨタ・カローラ フィールダー
トヨタ・カローラフィールダーはコンパクトステーションワゴンの金字塔です。
カローラのワゴンタイプとして、一般ユーザーも、法人ユーザーも、手広くカバーする車種として人気を博しました。
ハイブリッドモデルの設定もあり、現在でも人気の車種の一つです。
統合安全装備であるToyota Safety Sense Cが設定されており、現代のニーズに合わせて安全に関してもしっかりと考えられております。
視界の良さや運転のしやすさにも定評があり、またその積載能力はゴルフバック4個、サーフボードや自転車も積載可能となっており、アクティブな休日のお出かけにもしっかり対応してくれます。
日産・ウィングロード
日産・ウィングロードはサニーベースのステーションワゴンです。
カローラフィールダーと同じく、コンパクトでありながらも荷室の容量は十分に確保できており、素の使い勝手の良さから人気がある車種です。
ウィングロードで面白いのは、1.8Lのモデルではスカイラインなどと同様パドルシフトもついており、マニュアルモードが搭載されているなど、よりスポーツ性が強調されています。
走ることに注目し、開発されたステーションワゴンとなっており、幅広い年齢層からの支持を受けています。
惜しまれつつも、2018年3月にその生産を終了いたしました。
ホンダ・シャトル
ホンダ・シャトルはフィットベースの車両、フィットシャトルから派生、分離し新たに販売されている車種です。
ハイブリッド仕様も追加され、5ナンバーサイズのステーションワゴンの中では圧倒的な容量を誇るラゲッジスペースが魅力の車種です。
ハイブリッド車では34.4km/Lという驚きの低燃費を実現しており、クラストップレベルとなっています。
安全装置もHonda SENSINGをすべてのモデルに設定しており、時代を先取りしています。
シートアレンジも自由自在、荷室の容量は570Lとゆとりのあるデザインとなっています。
さらに地上からの荷室開口部までの高さは54cmとかなり低めに設定されており、荷物の積み下ろしをしやすい工夫がなされています。
パネルやシートの質感もより上質なものに磨き上げられており、シートカラーも選択できるようになっています。
トランスミッションも7速デュアルクラッチトランスミッションで素早い変速と力強い走りを実現しています。
万能タイプのミドルサイズステーションワゴン
出典元:https://www.subaru.jp/levorg/levorg/design/exterior.html
ミドルサイズステーションワゴンとは
ミドルサイズステーションワゴンとは、そのベースとなる車両が比較的ミドルクラスの車両であり、居住性も積載能力も双方兼ね備えた車両を指します。
比較的運転もしやすく、バランスの取れた車種となっています。
また、排気量も比較的余裕を持った車種が多く、スポーティなものや実用的な車種まで多種多様です。
用途に合わせてそれぞれライフスタイルに合った車種を選ぶことができます。
トヨタ・プリウスα、ダイハツ・メビウス
トヨタ・プリウスα・ダイハツ・メビウスはプリウスをベースとして開発されたステーションワゴンです。
5人乗り、また7人乗りの仕様があり、ハイブリッド専用車でプリウスベースであるため、燃費も大変よくなっています。
荷室も十分スペースがとられており、ミニバンでは少し大きいという方をターゲットに非常によく売れています。
スバル・レヴォーグ
スバル・レヴォーグはスバルが販売するミドルサイズステーションワゴンです。
スバルならではの四駆の設定や、水平対向ターボエンジンなど、スポーティかつ、スバルの上級車種として、ラグジュアリーな内外装を両立しています。
利便性だけでなくその走りや高級感も人気のポイントとなっています。
安全装置であるアイサイトや、ツーリングアシストと呼ばれる運転サポート機能など、安全装備の研究開発に熱心に取り組むスバルならではの装備が充実しています。
1.6Lのダウンサイジングターボエンジンはふけ上がりもよくトルクも十分、かつ16.0km/Lと燃費もすぐれたバランスの取れたエンジンとなっています。
ボディサイズも少し大きめのため、荷室も十分な広さの確保が可能となっています。
荷室も広々、上級志向のLクラスステーションワゴン
出典元:https://www.subaru.jp/legacy/outback/design/exterior.html
Lクラスステーションワゴンとは
Lクラスステーションワゴンとは、その名の通りLサイズで比較的大きいサイズのステーションワゴンのことを指します。
居住性、積載性ともに十分で、文句なしのサイズ感、そして走行性能を持ちます。
大きさにさえ慣れてしまえば大変満足できる車種です。
トヨタ・アベンシスワゴン
トヨタ・アベンシスワゴンはトヨタが販売しているLクラスステーションワゴンです。
カリーナEの後継車種として開発されました。
生産はTMUKといいイギリスに資本を置くトヨタの海外拠点となっています。
つまり、アベンシスは実は逆輸入車であるという珍しい構図となっているのです。
マツダ・アテンザワゴン
マツダ・アテンザワゴンはマツダが販売するフラッグシップのステーションワゴンです。
MTの設定や、ディーゼル車の設定など、他のメーカーの車にはないマニアックな設定が魅力です。
フルモデルチェンジ以降、デザインも欧州車のような流麗なボディライン、形状となり、イメージカラーも赤と攻めた販売戦略で大ヒットとなりました。
スバル・レガシィ アウトバック
スバル・レガシイアウトバックはスバルが販売するLクラスステーションワゴンです。
イメージ的にはステーションワゴンとSUVの中間になる、いわゆるクロスオーバーSUVというジャンルに属しており、その走行性能、そしてSUVに近くなったことでその車高や居住性、積載能力などもしっかりと備えることができています。
顔つきもよりワイドで精悍なものとなり、SUVに近い形状となったことで、近年の流行を取り込み人気を集める車種となっています。
いかがでしたでしょうか。
走行性能と居住性、積載性を両立するステーションワゴン。
SUVブームの昨今ではありますがその良さを再評価する時期が到来しつつあるのかもしれません。