もうすぐ開催! 東京オートサロン2017に行ってみよう!

     
   

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東京オートサロンは毎年1月に開催されるチューニングカーの一大イベント! 今年も13日から15日の3日間にかけて開催されます。この日に向けて製作されたチューニングカーにD1参戦車両のデモラン、会場を彩るコンパニオンなど見どころは盛りだくさん。今回はそんな東京オートサロンについて、歴史や駐車場の情報も交えてお届けします。

東京オートサロンとは

写真は東京オートサロン2016の会場風景より

東京オートサロンは1983年、まだ改造車の取り締まりが厳しく行われていた時代に、チューニングカーの文化を広めるべく始まった、チューニングカーのための祭典です。開催当初の名称は東京エキサイティングカーショーで、1987年から現在の東京オートサロンという名称に。発起人は日本初のチューニングカー専門誌として知られる「Option」の創始者、稲田大二郎氏で、D1グランプリ(全日本プロドリフト選手権)の立ち上げや審査員を勤めるなど、チューニングカー業界を盛り上げるために尽くしてきた人物です。

毎年1月という何かと忙しい時期に開催されるのですが、これは、当時違法行為としてチューニングが認識されており、1月しか会場の使用許可が取れなかったことが理由です。この時の名残で、現在でも毎年1月に開催されています。

当時チューニングは、一般はもとより自動車メーカーからも快く思われていなかったため規模も小さく、メーカーの新型車などの展示もありませんでした。ですが、チューニングカーやそうでない車好きにも知られるようになり徐々に規模を拡大、1999年には現在と同じ幕張メッセに会場を移し、現在ではのべ約30万人もの来場者が集まる一大イベントへと成長しています。

チューニングへの規制緩和やスポーツカーブームなどもあり自動車メーカーからも東京オートサロンは注目されるようになり、BNR34日産スカイラインGT-RやトヨタbBなどチューニングやカスタムを前提にした車両が新型車として発表されました。最近では2016年にロータスの最速モデルであるエヴォーラ400が展示されるなど、海外自動車メーカーの出品車両も見られます。

車好きだけの祭りじゃない、市民権を得た東京オートサロン

東京オートサロンといえば、普段は絶対にお目にかかれないチューニングカーが最大の目玉ですが、近年では自動車に花を添えるイベントコンパニオンが目当ての来場者や新型パーツの販売や買い付けにくる業者など、規模が広まるにつれ車好き以外の人々も集まるようになっています。年々規模も大きくなり、大物アーティストによるコンサートが開催されるなど、まさに市民権を得たといえる最近の東京オートサロン。では、具体的にどんなところが見どころなのか、見てみましょう。

一番の見どころは東京国際カスタムカーコンテスト

コンセプトカーやセダン、ミニバンなど計8部門からなる東京国際カスタムカーコンテストは、やはり最大の見どころです。来場者による投票形式でグランプリが選出されます。日本自動車大学の学生がシャシーから製作した2人乗りオリジナルオープンスポーツEV「NATS EV-Sports Prototype02」 往年のシティブルドッグを彷彿とさせる「MUGEN Racing N-ONE Concept」 ド派手なワイドフェンダーと彫刻にメタルペイントで芸術品のような美しさを持つ「KUHLJAPAN PROJECT R35GT-R」など、突き抜けた個性を放つチューニングカーが、過去にグランプリを獲得しています。 

もはや主役? 様々な衣装が嬉しいコンパニオン

東京オートサロン2017 イメージガールの荒井つかささんと早瀬あやさん

本来はチューニングカーに華を添える役割だったコンパニオンも、今では立派な見どころの1つ。特に東京オートサロンはコンパニオンの数が多いことで有名です。来場しているレースチームからレースクイーンとしてスカウトされることもあるので、参加するコンパニオンもかなり気合いが入っています。

そうしたコンパニオンの撮影だけを目当てに来場する来場者も年々増加傾向、本来の趣旨から外れているという声も聞かれますが、会場では各ブースのコンパニオンにもぜひ注目してみてください。

D1参戦車両のデモランは迫力抜群

屋外会場で行われるD1グランプリ参戦車両とドライバーによる、プロのドリフトは必見です。しかもこのデモランでは同乗走行まで可能! 各ブースにて先着順で抽選券を配布するなどしています。9時から配布を始めるブースもありますので、興味のある方は各ブースのホームページで、事前に受付時間などをチェックしておいたほうがいいでしょう。

東京オートサロン2017注目のメーカー出品車

各自動車メーカーから出品される車両も東京オートサロンの見どころの1つ。トヨタからルノーなど輸入車メーカーまで数多くの自動車メーカーが参加しています。そんな中から特に注目の車をいくつかピックアップしてみました。当日はぜひ実際にその目で確かめてみてください。

スズキ スイフト レーサーRS

photo by 公式サイト

まず大注目なのが、2016年フルモデルチェンジが発表された新型スイフトのスポーツモデル「スイフト レーサー RS」です。次期スイフトスポーツを予感させるこの車両は、東京オートサロン2017で必ず見ておきたい1台でしょう。

Renault RS16

photo by Dave Jefferys(CC 表示-継承 2.0)

最近日本でも良く見かけるようになってきたルノーからは、2016年シーズンのF1カーRenault RS16のショーカーが出品、F1カーを間近で見られるめったにないチャンスです。メガーヌ ルノー・スポール 273などスポーツモデルの展示も。

LEXUS RC F GT3

photo by 公式サイト

TOYOTA GAZOO Racingなどレース活動にも積極的なトヨタ・レクサスからも、C-HRのカスタムモデルや「AQUA TGR Concept」「Vitz TGR Concept」など多数のモデルが出品されます。特に注目なのがレクサスのスポーツクーペ「RC F」ベースのGT3カー「LEXUS RC F GT3」です。

駐車場は朝6時から、こちらもたくさんのカスタムカーが

当日は全国から数多くのカスタムカーファンが訪れるイベントですので、当然駐車場には全国各地のカスタムカーが集結し、まるで第2のオートサロンのような状況に。この駐車場だけでも見る価値があります。駐車場にも限りがあり、30万人もの人が集まるイベントですので、当然すぐに駐車場は埋まってしまいます。もし駐車場を利用するなら、開門の朝6時より早い時間に到着しておいたほうが良いでしょう。

ちなみに、東京オートサロン当日は違法改造車を検挙する目的に多数の警官が配置され、朝6時前から検問が行われています。なんともチューニングカーらしい風景ですが、こうした検問が行われるために、例年周辺の道路は大変な混雑に見舞われます。

電車や高速バスでもアクセス可能なので、見物だけならそちらを利用するのがおすすめです。

開催日時やチケット料金など

開催期間は1月13日から15日までの3日間ですが、初日は基本的に業界関係者向けの開催で一般は13時からの来場となります。時間も短く料金も割高ですが来場者も少ないので、できるだけ人混みを避けたい方には特別入場がおすすめです。

前売り券はローソンなど各コンビニやチケットぴあなどから購入できます。

閉館時間は13日と14日が19時、15日は17時となっています。2016年には閉館時間が延長されていましたが、2017年は延長されないようです。前年参加されている方は注意してください。

特別入場 1月13日(来場時間 13時から)
前売り券2,600円
当日券3,200円

一般入場 1月14、15日
前売り券1,800円
当日券2,200円(大人)
1,700円(中・高校生)
※小学生以下は入場無料

やっぱりチューニングカーは魅力的

自動車メーカーからも注目されるようになり、イベントコンパニオンやアーティストによるステージなど、様々なイベントや出し物が楽しめるようになった東京オートサロン。ですが、最大の魅力はやはり今でもチューニングカーです。自動車メーカーが出品する純正チューニングカーやコンテストに向けて製作されてきたド派手なカスタマイズカー、D1参戦車両によるデモランなどは、1983年の第1回東京エキサイティングカーショーが育んできた「チューニングカーの文化」そのものです。

もちろん東京オートサロンに求める魅力は様々ですが、できればこうしたチューニングカーの魅力にも触れてみてください。

【関連項目】

【取材レポ】”チューニングカーの祭典”東京オートサロン2017に行ってきた(前編)

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