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【国沢光宏の言いたい放題】これって詐欺にならないの?カタログ燃費と実燃費の違いを解説!【第19回】

2018.01.31
新車購入で3万円

毎週水曜日更新!「国沢光宏の言いたい放題」

この動画は、自動車評論家の国沢光宏先生が、クルマにあまり詳しくない初心者に向けて、「分かりやすく」「言いたい放題」解説する動画です。

初めてクルマを買う人が必ず思う疑問、カタログ燃費と実燃費の差に答える!

今回のテーマは「燃費」。燃費の良し悪しはクルマを購入する上で検討材料の1つとなりますし、近年はどのメーカーも低燃費を前面に売り出しています。しかし、クルマの購入後、誰もが1度は疑問に思ったことはないでしょうか? 「カタログに乗っていた燃費に比べて実燃費はそんなに良くない」。

なぜ、カタログ燃費と実燃費でここまで数値に差が出るのでしょうか? 今回は、そんな「初心者あるある」なクルマの疑問を国沢先生に答えていただきます。

カタログ燃費と実燃費で数字に差が出るのはなぜ?

牧野:緒方さんはクルマを買う時に、一番気にするところはどこですか?

緒方:うーん、女性なので見た目で選んじゃいます。たぶん、男性が見るようなところは見ていないですけど、可愛さだったり、内装だったり、色だったり。そっちになりますね。

牧野:そうですね、当然、見た目や内容や色なども重要ですが、今回はクルマを買う上で大切な要素の1つ「燃費」についいてをテーマにしたいと思います。僕の単純な疑問ですが、メーカーのHPやカタログに燃費が載っていますが、実際に走ってみるとカタログの数値より全然低い燃費になってしまいます。これはなぜだ?という。

国沢:なぜってすごい簡単じゃない! 燃費を測る時にその燃費を誰がどこで測るのかによって変わるからですよ。例えば、高速道路で一定で走った時と東京都内で渋滞した道だと全然違うじゃないですか。それを一度に表すことなんかできないでしょ?

牧野:それでは、そもそもメーカーがカタログに出しているものというのは?

国沢:「目安」だから仕方ないんです。例えば、サーキットがあります。つくばサーキットのラップタイムを記録しなさいと言われた時にどうしますか?

牧野:そうですね……。普通に乗って3周なら3周走ってその平均を出す感じでしょうか。

国沢:誰が走るの?

牧野:プロのドライバーですね。

国沢:プロのどういうドライバーを使いますか?

牧野:均等に走れる人ですかね。あとは、なんだろう……。

国沢:サーキットのラップタイムですよ? そんなの速く走れる人を使うに決まってるでしょ。

牧野:あ、そっか。そりゃそうだ。

国沢:せっかくなら一番早く走れるドライバーを使いたいよね? それにつくばサーキットを速く走りたいならつくばサーキットに合わせたギアとかセッティングをしますよね。

牧野:つまり燃費もそれと同じということなんですか?

国沢:燃費もカタログに載せろと言われたら、カタログに載せるための走り方があって、それを一番上手にできる人に頼みます。自動車メーカーに何人かそういう人が居るんです。それからそのモードの測り方で一番燃費が良くなるようなギアの変則のタイミングとかにするわけです。それはそのクルマの理論値だから。どこのメーカーも同じようなことをするわけなんですよ。理論値はバラつくんだけど、それを参考にするかどうかはどこで走るかとか誰が乗るかによって変わるわけなんです。サーキットでプロのドライバーが1分で走ったとして、牧野君が同じタイムで走れるとは限らないでしょ。

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2018年から燃費の計測方法が変わる!?

photo by 国土交通省

牧野:今、燃費の数値はJC08という計測の方法を用いていますが、今年から新しい計測方法に変わるようなんですね。

国沢:変わってもまたその計測方法に合わせてしまえばいいだけですから。ちょっとは変わるのかもしれないけど。もう少し言えば、今まで計測の際にタイヤはなんでも良かったのが、タイヤは同一のものを使いなさいというだけで、少しは実燃費に近づくかもしれないけど、またそこで競争が始まる。で、実際の燃費とは全然違うものが出てくるんですよ。

牧野:じゃあ、計測方法を変えても実燃費とは変わってくるんですね。

国沢:じゃあ、どうしたらいいかというと、一番分かりやすいのはアメリカ。アメリカのEPA(米国環境保護庁)というところの燃費は実車の燃費と限りなく近いものなんですよ。プリウスだったら、日本なら40km/L近い数値になりますけど、アメリカのEPAの表示なら21~2km/Lになる。

牧野:なるほど、より近い数値ですね。

国沢:EPAの燃費に届かないと、アメリカの自動車メーカーって訴えられちゃうんですよ。

牧野:そうなんですか!?

国沢:EPAはどうやって燃費を計測しているか、僕もよく分からないんだけど、どうやら自動車メーカーが言った燃費から70%~65%にしているみたいです。日本のJC08でも70%くらいにすればだいたい近い。

牧野:確かにその通りですね。だいたい走っていても実燃費はそうなりますよね。

国沢:だから、これは自動車メーカーが悪いとかではなく、国交省がもう少し実際の走り方に近いような係数をかければ良いと思うんです。

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カタログ燃費と実燃費の差を解消する責任は国にある!

牧野:じゃあ、カタログ燃費と実燃費に差が生まれるのはメーカーの責任ではないんですね。

国沢:全然違います!! この間、テレビに出ていて、有名な女の弁護士の先生が「カタログの燃費と実燃費って違うんですか?」って聞かれたから「違います」って答えたら「それはいけない!」と。それは犯罪だというので、違いますよと。そうなってるんですよと。それを決めるのは自動車メーカーではなく、アメリカのEPAのように近い燃費を出すような事を考えないといけないね。それをやらないことにはいつまでも実燃費とかけ離れた数字になる。

緒方:うーん、そうですね……。

国沢:でも面白いのは、お客のが賢くて、僕たちだいたいの目安でしか考えないですよね。

牧野:確かに、僕たちカタログ燃費あまり信じてないですよね。

国沢:でしょ? あまり気にしてない。自動車メーカーが燃費偽装だって大騒ぎしたけど、大騒ぎしたのって国交省とメディアだけでお客さんはあまり気にしていなかった。それが本音で、皆そんなことで騙されないんです。消費者の方が偉い! これからも目安にしかならないですよ。

牧野:ありがとうございます。国沢光宏の言いたい放題本日はここまでにさせていただきます。また次回の動画でお会いしましょう!

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文:イキクル編集部

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