【国沢光宏の言いたい放題】スバル・XVを評価レビュー!雪道や悪路に最強の理由って?【第24回】

     
   

毎週水曜日更新!「国沢光宏の言いたい放題」

この動画は、自動車評論家の国沢光宏先生が、クルマにあまり詳しくない初心者に向けて、「分かりやすく」「言いたい放題」解説する動画です。

スバル・XVが雪や悪路に強い理由を解説してもらいました!

今年の冬は日本列島各地で大雪の被害が相次ぎました。北陸地方での記録的な豪雪や関東の大雪などは連日ニュースでも取り上げられ、生活に大きな影響が出た方も多かったと思われます。

今回は今年の教訓を生かし、雪や悪路に強いクルマをピックアップ。そもそも雪道に強いクルマとはどういうクルマなのかという初心者向けの解説や、雪道や悪路にうってつけのクルマ、スバル・XVの評価レビューをしていただきました。

そもそもどんなクルマが雪道や悪路に強いの?

牧野:今日のテーマは大雪の話です。私、地元が福井でして、ちょうど先月の大雪で実家が被害を受けたんですよね。

国沢:おぉ、福井ね。すごかったね。

緒方:大変でしたね。

牧野:市内でも2m近く雪が積もりまして、道路もクルマが立ち往生で15分くらいの距離の道でも3時間半かかったなんて話を聞きましたね。

国沢:写真とか見ると、駐車場が埋まってて掘り出しても今度は周りの雪だらけで出られないなんてシーンもあったね。こんなに降ったのは久々でしょ?

牧野:元々雪国なので、毎年10センチとか20センチくらいは積もるのですが、流石に2メートルとなると対応もできなくて、県の除雪費用も100億近くになるという話らしいです。今日はそのことも教訓としまして、雪に強いクルマをお伺いできればと思います。まず初心者向けにそもそも雪に強いクルマとはどういうものかというところから解説していただけますでしょうか?

国沢:まず4WDですよね。雪は滑るから前にクルマを出そうとするときに4つのタイヤが駆動した方がいい。一番簡単にクルマがスタックするシチュエーションというのは、上り坂をイメージするかもしれませんが、平たんでも雪が凸凹しているところに前輪が乗っかってしまうと前に出られなくなるんです。そうなった時に前を押してくれる後ろの四輪駆動が必要なんです。

緒方:なかなか一般で4WDのクルマを持っている方って少ないから大変ではないですか?

国沢:四輪駆動って実はちょっと前まではいっぱい売れてたんです。普通の形に見えて実は4WDってのが多いんです。昔はなんでそんなに売れてたかというと、皆クルマを買ったらスキーに行ったんです。スキーに行くと絶対に4WDじゃないと坂を登れないので。でも最近スキーに行かなくなったので四輪駆動のニーズが減った。緒方さんがイメージする四輪駆動車ってうちのアウトランダーみたいなSUVとか見るからそうだというのが多いかもしれませんが、普通のクルマでも四輪駆動って多いんですよ。

スバル・XVが雪道で最強の理由

牧野:今回はその中でもスバルというメーカーにピックアップしていきますが、スバルはAWDって言い方をしていますよね。

国沢:「4WD=four wheel drive」って書くんだけど、緒方さんが思うようにちょっといかついクルマをイメージする人もいるんですよね。自動車メーカーの中にはそれはイヤだと言って「AWD=All wheel drive]と呼んでいるところもある。おんなじだよね。私なんか意地でも「4WD」って書くけどね。ユーザーが分かんないこと言わせてどうすんのって。

牧野:昨年4月に登場したスバル・XVは雪道や悪路に大変強いクルマだということを伺いました。具体的にどこが優れているのでしょうか?

国沢:スバルは全般的に雪道に強いです。雪に強いクルマは四輪駆動であると同時に、最低地上高ってのが大事になるんです。それは何かというと道路からクルマの床までの高さ。隙間のことです。雪って凸凹してるじゃないですか。隙間がないとお腹がつっかえてしまうんです。それを防ぐにはお腹が高くないといけない。普通のクルマはだいたい160mm程度ですが、XVは200mm。たったこんだけだと思うかもしれませんが、20%違いますからね。自動車の世界ではだいたい200mmあれば雪道に強いと言われています。スバル・XVはぱっと見、普通の乗用車のような恰好をしてますが、本格的な四輪駆動で最低地上高が200mm。だからクロスカントリー系のクルマと同じくらい悪路に強いんです。

スバル以外の他メーカーで悪路に強いクルマを買うとしたら?

国沢:最近、マツダの悪路に強いクルマを出していますね。

牧野:マツダもいいんですか?

国沢:マツダの場合はものすごく精密な電子制御でタイヤが滑る前にクルマを制御してくれる。

緒方:えぇ! すごいですね。

国沢:人間って結構転びそうになる前に体勢を制御してるんです。クルマも滑ってからコントロールしても遅いんです。マツダの場合は滑る寸前の挙動を見てちょっと戻してあげるとかそういうことをしているんです。だから、雪道に強くていいクルマが欲しいのであれば今ならスバルかマツダ。でもそこら走ればいいやっていうのであればなんでもいいです。全然使えない四駆って普通ならよっぽどじゃない限り見かけない。

牧野:なるほど。

国沢:ただし、本当にいい四駆がほしいならやはりスバル・XVはいいですね。スバルの四輪駆動の何がいいって、普通四輪駆動を買おうとすると値段が高くなったり、燃費が悪くなったりと悪いところもあるんです。でもスバルはそういうネガ要素がない。燃費も二輪駆動と変わらないし、値段も変わらない。車種によっては全モデルが四輪駆動というような気合の入ったメーカーなので安心といえば安心ですね。

牧野:ありがとうございます。少しずつ暖かくなってきてもう今年は雪も降らないだろうという季節になってきましたが、また来年に備えて雪に強い四輪駆動のクルマの購入も検討してみてください。では、国沢光宏の言いたい放題、また次回の動画でお会いしましょう。

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