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歩行者に一番優しいクルマはマツダ・アクセラ!?  衝突防止性能ランキングからクルマの未来を考える

2017.01.30

昨年12月、国土交通省が、「平成28年度前期自動車アセスメントの評価結果」を発表。対歩行者自動ブレーキを採用したクルマの衝突防止性能を国が独自に試算し、その調査結果が報告されました。

いったいなぜ、国土交通省が衝突防止性能自動ブレーキの評価を始めたのでしょうか。今回は国の調査の背景とその結果報告から見える今後の自動車メーカーの行く末について探っていくことにしましょう。

国が対歩行者自動ブレーキの評価を開始した背景とは?

警察庁の発表によると、2015年の交通事故による死者数は全部で4117人。そのうち約37%にあたる1534人が歩行者でした。これは全体で最も高い割合を占めており、車両の安全対策として歩行者との事故防止が社会全体の大きな課題となっていることが分かります。

そこで、その対策の1つとして期待されているのが、自動車の先進安全技術を活用し、車両と歩行者等との衝突自体を未然に防止する自動ブレーキや車線逸脱警報装置です。

国土交通省は、1995年より自動車等の安全性能の評価・公表を行う自動車アセスメントを実施していました。さらに、2015年からは前方車両に対する自動ブレーキや車線逸脱警報装置等、事故を未然に防 ぐ先進安全技術を搭載した自動車の予防安全性能評価も行われています。

対歩行者自動ブレーキ最高性能はマツダ・アクセラ

さて、今年度の調査より新たに「対歩行者自動ブレーキ」の評価が加えられました。
今回評価されたクルマは、以下の表の通り6メーカー11車種です。

スズキ イグニス
スバル インプレッサ、フォレスター、レヴォーク/WRX、レガシィ
トヨタ クラウンアスリート/クラウンロイヤル、クラウンマジェスタ、プリウス
レクサス GS/GS F、RX
ホンダ フリード/フリード+
マツダ アクセラ

評価方法にはダミー人形を用います。クルマを時速10~60キロの範囲で5キロ刻みで走らせ、そのたびに人形を飛び出させて、自動ブレーキで止まれるかを測定。ダミー人形は大人と子どものサイズを使用し、衝突してしまうと減点とする採点方式です。

その結果、評価対象となった11車種はいずれも総合評価が46点以上で、最高ランクである「ASV++」の評価を受けました。中でも、最も高い評価を受けたのは「マツダ・アクセラ」です。「アクセラ」は、対歩行者自動ブレーキ評価が25点満点中24.5点で、総合評価も71点満点中70.5点という高得点を記録しました。

「アクセラ」が高得点を獲得した要因として、マツダの先進安全技術である「i-ACTIVSENSE」の装備の1つ、「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(以下、アドバンストSCBS)」が挙げられます。この技術はアクセラだけではなく、「デミオ」や「アテンザ」、発売を間近に控えた「CX-5」といったマツダ主要車種に搭載されており、2015年の予防安全性能評価でも一定の評価を得ていました。

ただし、安全評価はマツダだけが高かったかというと、当然そんなことはありません。例えば、スバルは2位「フォレスター」(69.5点)、3位「インプレッサ」(68.9点)、4位「レヴォーグ/WRX」(68.5点)と、点数はわずかにアクセラに敗れたものの、上位を独占。スバルの運転支援システム「アイサイトver.3」の安全性が優秀であることが証明された形です。

また、「Toyota Safety Sense P」を搭載した「トヨタ・プリウス」も5位(68.1点)にランクインするなど、各社ともさまざまなシステムを導入し、歩行者との事故を防ごうと創意工夫しています。

対歩行者自動ブレーキの標準搭載の日も近い?

国土交通省によると、2015年の乗用車の総生産台数に占める自動ブレーキ搭載車の割合は、全体の約4割で、前回調査時の2008年と比較すると約20倍とのこと。今や各社メーカーが安全性能の高い自動車の開発に向け、試行錯誤を繰り返してます。また、業界の動きに伴い、損害保険料率算出機構は2018年1月より自動ブレーキ搭載車の自動車保険料を9%安くするとしています。これらの追い風もあり、今後もいっそう対歩行者自動ブレーキは普及していくこととなるでしょう。将来的にはエアバッグやABSのように、自動ブレーキも標準装備されて当たり前という日が来る可能性も否めません。

ただし、どれだけ技術が進化しようと、最終的に交通事故を防ぐのは、人間です。ドライバー自らが普段から注意し、安全を心掛けた運転することが一番交通事故を防ぐ方法です。

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