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売れ筋ミニバン、買いはどっちだ!?ホンダ・ステップワゴン vs. 日産・セレナ

2017.04.28
ステップワゴン セレナ 比較
photo by 本田技研工業株式会社
photo by 日産自動車株式会社

ミニバンとしては世界初となる「同一車線自動運転」という武器を引っ提げ昨年登場した、日産・セレナ。先代同様、好調なセールスを記録しています。この激戦区でライバルとして大きく立ちはだかるのが、ホンダ・ステップワゴンです。ユーザーにとって本当に使いやすいのは、果たしてどちらなのか?このクラスのミニバンを選ぶ際にポイントとして抑えるべき5つの項目で、白黒はっきりさせてみましょう。それでは、スタートです。

【エクステリア】「イマドキ」感の高いセレナは注目

photo by 日産自動車株式会社

まずは、エクステリアについて見ていきましょう。セレナは、切れ長のきりっとした目つきがとても印象的です。ミニバンに限った話ではありませんが、最近は迫力のある顔つきが好まれる傾向にあります。そういった点から考えると、セレナはトレンドに沿ったデザインになっているといえるでしょう。ところどころにエッジが効いていて、若々しい感じがします。

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一方ステップワゴンですが、こちらは少し抑えめのやさしいルックスに仕上がっています。押し出し感はあまりなく、欧州の多目的乗用車のような出で立ちです。エアロパーツをまとった「スパーダ」でもライバルにありがちなギラギラ感が抑えられ、よくいえば品よくまとまっています。どんな方でも、どんな場所でも、どんな時でも気軽に乗れるということを考えると、ステップワゴンのこの品の良さはある意味では「アリ」かもしれません。ただ、もう少しスパーダあたりではミニバンらしい思い切った遊び心が欲しかったのも事実です。

メーカーの考え方の違いはありますが、ユーザーが求める「イマドキのカッコよさ」を反映したという点ではセレナに分があるといえるでしょう。

【インテリア】かゆいところに手が届くセレナ

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ミニバンの一番の売りである広い室内はともに様々な使いやすい工夫が施されており、見どころが満載です。まずはセレナですがシートポジションが高めに設定されており、運転がとても楽になっています。メーターも先代より見やすくなっていて、インパネの質感も飛躍的に向上しました。ステアリングはDシェイプタイプで、足元のゆとりが取られているのがポイントです。オプションにはなりますが、2、3列目にもUSB端子を取り付けることができる点はスマホ世代には嬉しいのではないでしょうか。シートアレンジメントも多彩で、特に2列目の中央部が大きくスライドしてフロントのアームレストになるところなどは快適性を語る上で注目です。3列目の居住性も高く、大人でも楽に座ることができます。この3列目シートの格納がとても簡単というところも、このクルマのメリットです。

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対するステップワゴンは、低床パッケージによる乗り降りのしやすさが強みです。小物を置けるスペースも充実しており、全体的な質感が高いといえます。室内はルーミーで、同乗者もこれなら快適でしょう。ホイールベースはセレナより30mm長く取られていて、室内スペースはもちろん、特に2列目の足元スペースはたっぷりと取られています。ただ3列目シートについては座面が少し短いところがあり、長距離の移動は辛い部分があるでしょう。この3列目シートは床下格納式となっていて、荷室が広く使えるという点は大変魅力的です。それだけに、先代の2列目ベンチシート仕様で設定されていた格納機能がなくなったのは惜しまれます。

以上のことから室内のユーティリティという面から判断すると、わずかではありますがセレナの方がユーザーフレンドリーなつくりになっていると考えられます。

【走りの性能】力強い走りが頼もしいステップワゴン

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走りの性能はどうでしょうか。これに関していえば、ステップワゴンの方が頭ひとつ抜けている印象が強いです。排気量は1.5リッターですが、ターボの過給によって低回転域から粘る走りを見せてくれます。レスポンスも優れており、非常に扱いやすい仕上がりになっている点は評価できます。乗り心地は若干硬いところもありますが、タイヤサイズなどから考えると許容範囲内といえるでしょう。ステアリングの手ごたえやブレーキのタッチはしっかり感があり、運転していて安心できます。ドライビングの愉しさが味わえるという点では、今までミニバンや小排気量ターボ車に拒否反応を示していた方にもおすすめできるレベルです。

セレナの方はどうかというと、あまり印象に残らないフィーリングになります。もちろんこれは悪い意味ではなく、運転していてストレスをあまり感じないのです。排気量から考えるとレスポンスはどちらかといえば鈍い部類に入りますが、安定性といった部分では優れている感じを持ちました。乗り心地は終始フラットでロールも穏やかなので、同乗者も安心できるでしょう。欲をいうならば、もう少しエンジンにトルクが欲しいところです。

【燃費性能】両車ともに優れた燃費を発揮

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大きめのクルマということもあり、燃費性能の良し悪しをとても気にされる方も多いでしょう。セレナの燃費は15.0~17.2km/l、ステップワゴンの燃費は15.0~17.0km/lとなります。パッと見た感じは、セレナの方が優れているように思えます。ただ実用的な燃費としては、ステップワゴンも決して負けているとはいえません。先述のように、セレナはエンジンのトルクがステップワゴンと比べて細いところがあります。またセレナの一部グレードが簡易的なハイブリッド機構を搭載しているとはいえ、山道などのシチュエーションではアクセルを踏み増すこともあるでしょう。こういった道では、ステップワゴンのエンジンの優位性が光ります。お互いほぼ同じような数値ということで、ここは引き分けの判定としたいと思います。

【装備・価格】やはり使いやすい、ステップワゴンの「あのドア」

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高度な運転支援システムを良心的な価格で用意したセレナは、確かに評価に値するクルマといえます。ただしシステム的にはまだ発展途上で、一概に快適なものとはいえない部分があることは事実です。ここは日産の今後の改良に期待しましょう。その他の装備としては、ふたつの開口部を持つ「デュアルバックドア」や、足で感知して開け閉めが可能な「ハンズフリーオートスライドドア」「キャップレス給油口」などがユニークです。

ステップワゴンは一般的には価格が少し割高というイメージがありますが、リアのサブドアである「わくわくゲート」の使い勝手のよさや安全運転支援システム「ホンダセンシング」の性能の高さを考えると、十分納得のレベルといえるでしょう。特にこのゲートは好評で、ここが購入の決め手となったという方も多くいらっしゃるとのことです。今までにない斬新なアイデアが、高く評価されているのだと考えられます。これ以外でセレナのように特に目新しい装備があるわけではありませんが、そのぶん各部の熟成の度合いがとても高いということもできます。よってクルマ全体の完成度を考えると、まだまだステップワゴンにアドバンテージがあると思われます。

「隠し玉」があるステップワゴンに期待がかかる

このように両車ともにこのクラスの売れ線のクルマというだけのことはあり、かなり力が入ったつくり込みをしていることがわかります。走りのステップワゴン、ユーティリティのセレナというふうに、メーカーの考え方の違いも見て取れますね。

もちろん発売されてそれほど時間が経っていないセレナが徹底的にライバルのネガティブな面を潰していることは、大いに評価できます。しかし、これで安泰かというと疑問も残ります。というのも、まだステップワゴンにはハイブリッドという「隠し玉」があるからです。今年10月にも行われると予想されているマイナーチェンジ時に追加される予定というこのクルマによって、このクラスのミニバンの勢力図が大きく変わるかもしれません。

ちなみにハイブリッドシステムは、現行アコードに搭載されている「SPORT HYBRID i-MMD」が採用されるのではないかと見られています。また、上級グレードのスパーダについてはこのマイナーチェンジでフェイスリフトが行われ、ようやくライバルと肩を並べるほどの押し出しの強い顔つきを得るのではないかという情報もあります。今後もこのクラスのミニバンから、目が離せませんね。

【関連項目】

【評価レビュー】実は隠れた実力車。ホンダ・ステップワゴンの魅力を性能から再検証

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文:イキクル編集部


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