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広さ自慢のハイトールワゴン。王者N-BOXとダイハツ・ウェイクで室内の使いやすさを徹底比較!

2017.04.21
N-BOX ウェイク 比較
photo by 本田技研工業株式会社

ボディサイズが制限される軽自動車ながらも、驚くほど広い室内空間が魅力のトールワゴン。その中でもいわゆる軽ハイトールワゴン(ハイトワゴン)と呼ばれる分野は、絶大な人気を誇っており、国内での販売台数が最も多い車種でもあります。

その人気の秘訣は高い室内高による開放的な居住スペースと、豊富なシートアレンジ、そして両側スライドドアでしょう。もちろん軽自動車ならではの経済性も加わり、子育て中のファミリーにとってこれ以上適した車種はありません。また、自転車やアウトドア用品をドッサリ積み込んでのレジャーにも重宝されている、まさにオールマイティーな車なのです。

代表的な車種と言えば、2年連続で軽自動車の販売台数トップを誇るN-BOXを始め、ミラクルオープンドアが人気のダイハツ・タント、低燃費が自慢のスズキ・スペーシア、そして日産のデイズルークスというところが主ですが、ここに変わり種のモデルとして加わったのが、タントと同じくダイハツが発売するウェイクです。その最大の特徴1,835㎜というN-BOXをさらに上回る全高。「軽はまだ広く出来るのか!」と話題になったのです。

今回の記事では「広さと使い勝手なら負けない!」ホンダのN-BOXと、とにかくデカイダイハツ・ウェイクを比較して、 本当に使えるのはどっちかを検証してみました。

N-BOXとウェイク、互いにウリの室内空間はどちらがいい?

photo by 本田技研工業株式会社
photo by ダイハツ工業株式会社

ウェイクの全高である1,835mm、室内高1,455mmというのは、クラスでも背が高い部類のN-BOXを越えてもはやミニバン並みです。まさに”ドデカイ”空間がウェイクの持ち味といえるでしょう。

後席で差が出る室内高

居住性を比べてみると、前席では頭上空間こそウェイクが上回りますが、N-BOXでも十分な広さがあって快適性に差はありません。前席だけでいえば、ウェイクの室内高はあまり意味はないのです。ただし、フロントガラスの上部がN-BOXより高い位置になるので見晴らしは確かに良いといえます。

  全高 室内高
ウェイク 1,835mm 1,455mm
N-BOX 1,780mm 1,400mm
ホンダ・ステップワゴン 1,840mm 1,425mm

後席はどちらも左右独立式のスライド機能が備わるので、このあたりの使い勝手に差は無い様子です。異なるのは後席の居住性。両車とも十分な広さで、後席の膝先空間は大人4名が乗車しても余裕があり、後席の前後方向の足元空間は、ともに普通車を含めても最大級で、ミニバンとも大差はありません。頭上空間の55mmの差は前席より後席の方が実感できて、確かに開放感は違うはずです。

ラゲッジスペースの使い勝手はどうか

photo by 本田技研工業株式会社
photo by ダイハツ工業株式会社

荷室の使い勝手を見ると、N-BOXは燃料タンクを前席の下に搭載しているために、路面から室床面までの高さと荷室の床はN-BOXの方が低くなっています。室床面までの高さはの差は115mmもあり、自転車や重い荷物を積む時などでその差を体感するでしょう。加えて全高がウェイクより低いのにかかわらず、リアゲートを開いた時の上下寸法はN-BOXが上回るのです。

「より多くの荷物を積むことができる」というウェイクのセールスポイントは、ルーフまでぎっちり積めば確かにN-BOXを上回る巨大空間であることは確かです。しかし、常識的な積載では、N-BOXの方が積みやすく楽なのです。

  荷室開口高 荷室フロア高
ウェイク 1,140mm 595mm
N-BOX 1,200mm 480mm

さらに、リアシートをたたむ方法が異なるのが、ウェイクとN-BOXの個性の差になって表れていて、大変興味深い部分です。ウェイクはヘッドレストを抜き、座面を前に持ちあげ、それから背もたれを倒すという手続きが必要ですが、デッキボードの脚を立てることでラゲージをより広く使うことができる、「上下二段式デッキボード」の利用が可能で、アンダートランクの容量もアップします。

対するN-BOXは、ヘッドレストはそのままで、背もたれを倒すだけでほぼ平らな荷室に早替わりする簡単さが特徴、そして「跳ね上げられる後席」は、座面をはね上げれば荷物を積める空間が出現。はね上げはワンアクションで、これまた簡単操作。

高さを利用して少しでも多く積みたいウェイクと、簡単操作にこだわるN-BOXという構図。人によって好みはそれぞれなのでどちらが良いかは一概に言えませんが、ラゲッジには両者に大きな差があることだけは確かです。

2年連続、軽自動車販売台数No.1はダテじゃない!

photo by 本田技研工業株式会社
photo by ダイハツ工業株式会社

軽ハイトールワゴンは軽自動車であっても室内を広く使いたいというユーザーにとってベストなもので、これが多くの消費者に受け入れられたのです。N-BOXやタントのユーザーは、さらに使いやすいものを求めているとはいっても、決してさらに高い室内高は求めていません。

ウェイクが登場したことで、SUVルックのハスラーに続き、軽自動車の可能性がまだあるという事を思い知らされました。ウェイクの発売によって、ワンボックスやミニバンを利用していた人がこぞって乗り変えたなら、一大ムーブメントが起こっていたでしょう。しかし、現実にはそうはならなかったのです。どうしてでしょうか?

ウェイクとN-BOXの居住性、積載性の実力はきっ抗しています。ならば4名で乗車したり、自転車を載せたりといった普段の用途では、使い勝手の良いN-BOXや、ダイハツ車ならタントで十分であり、ウェイクを選ぶ理由が無くなるからなのです。

ウェイクを選ぶ理由は、軽自動車を超える開放的な居住空間の他に、水洗いの可能な荷室やユーティリティフック、車中泊用のマットといったアウトドア用のオプションパーツの設定にあり、使用目的が明確であればN-BOX以上の価値が見い出せるはずです。そしてそういった使い方をされるユーザー次第では、ウェイクはブレイクするはずでしょう。

付け加えると、このウェイクには商用モデルの「ハイゼットキャディ」という派生車種があります。今まであるようでなかったFFのコマーシャルバンで、2人乗りのために広い荷室に加えて、キャブオーバーバンより低いフロア高が利便性を高めており、こちらがウェイク本来の用途では?と思うほどのアイデア商品なのです。さらに、まだ設定がないようですが、車椅子ごと乗降できる福祉車両には最適のベース車でもあります。

何事も程ほどが肝心。まさに過ぎたるが及ばざるが如し。ユーザーのニーズに応えたN-BOXの人気は伊達ではなかったと言えるでしょう。

【関連項目】

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