広さ自慢のハイトールワゴン。王者N-BOXとダイハツ・ウェイクで室内の使いやすさを徹底比較!

広さ自慢のハイトールワゴン。王者N-BOXとダイハツ・ウェイクで室内の使いやすさを徹底比較!
     
   

ラゲッジスペースの使い勝手はどうか

photo by 本田技研工業株式会社
photo by ダイハツ工業株式会社

荷室の使い勝手を見ると、N-BOXは燃料タンクを前席の下に搭載しているために、路面から室床面までの高さと荷室の床はN-BOXの方が低くなっています。室床面までの高さはの差は115mmもあり、自転車や重い荷物を積む時などでその差を体感するでしょう。加えて全高がウェイクより低いのにかかわらず、リアゲートを開いた時の上下寸法はN-BOXが上回るのです。

「より多くの荷物を積むことができる」というウェイクのセールスポイントは、ルーフまでぎっちり積めば確かにN-BOXを上回る巨大空間であることは確かです。しかし、常識的な積載では、N-BOXの方が積みやすく楽なのです。

  荷室開口高 荷室フロア高
ウェイク 1,140mm 595mm
N-BOX 1,200mm 480mm

さらに、リアシートをたたむ方法が異なるのが、ウェイクとN-BOXの個性の差になって表れていて、大変興味深い部分です。ウェイクはヘッドレストを抜き、座面を前に持ちあげ、それから背もたれを倒すという手続きが必要ですが、デッキボードの脚を立てることでラゲージをより広く使うことができる、「上下二段式デッキボード」の利用が可能で、アンダートランクの容量もアップします。

対するN-BOXは、ヘッドレストはそのままで、背もたれを倒すだけでほぼ平らな荷室に早替わりする簡単さが特徴、そして「跳ね上げられる後席」は、座面をはね上げれば荷物を積める空間が出現。はね上げはワンアクションで、これまた簡単操作。

高さを利用して少しでも多く積みたいウェイクと、簡単操作にこだわるN-BOXという構図。人によって好みはそれぞれなのでどちらが良いかは一概に言えませんが、ラゲッジには両者に大きな差があることだけは確かです。

次ページ 2年連続、軽自動車販売台数No.1はダテじゃない!

評価レビューカテゴリの最新記事