出典元:FOX NEWS
新車の購入と言えば、自分の人生史上で10本の指に収まる高額な買い物に入るだろう。
努力の末、ようやく手にした車。まだ誰も乗ったことのないシートに深く座り、これからこの車と始まる新生活に胸を躍らせることだろう。ただ、もしもだ。「いや、もしもの話なんてない」なんて、想像力に乏しい方にも是非今回は耳を傾けてもらいたい。
新車を購入して、いざディーラーを出て、「さぁて、そのまま家に帰ろうか?少し時間もあるし、天気も今日は暖かいしなぁ。ドライブにでも行っちゃおうかな」なんてルンルンの気持ちのまま、車を走らせたとしよう。バックミラーにはディーラーショップの担当者が深々とお辞儀をしてお見送りをしてくれているのが見える。気分が良くて、いつもよりアクセルを深く踏んでしまいたくなるかも。
特にポルシェやランボルギーニ、フェラーリ等の新車を購入したなら、尚更だろう。「俺もようやくここまで来たか」という達成感とエンジン音に酔いしれて、かっ飛ばしたい衝動に駆られたりもするかもしれない。
もし、ディーラーショップを出た直後に、念願叶って購入した新車が「事故って」大破なんてしたらどうだろう?
それが、世界限定499台しか生産されていない、2億1000万円のフェラーリ・ラ フェラーリだったら・・・。
Fox Newsの「Fox and Friends」でレポートされた内容によると、ハンガリーのブダペストで新車のラ フェラーリを購入直後、ドライバーが道路を走行中にコントロールを失い、路上に駐車されていた3台の車に衝突。車の右側部分が破損する事故が起きた。
ラ フェラーリは3秒で時速62マイル(時速99.77km)に到達!
「目撃者によると、3秒以内に時速62マイル(時速99.77km)にまで加速する、ラ フェラーリのアクセルにドライバーが興奮しすぎたのだろうと話している。ドライバーは950馬力のコントロールを失い、道路を横切るようにして路上に駐車していた3台の車に激突した。」とレポートでは伝えている。
日本では、年末年始になるとフェラーリやランボルギーニといったうん千万級の高級車が首都高で炎上したとか、衝突事故で大破したとやらのニュースが毎年恒例のごとくニュースになるが、考えただけでも身の毛もよだつような話だ。当事者であれば顔面蒼白間違いなし。
出典元:Wikipedia
さて、ラ フェラーリオーナーのその後は知る由もないが、彼が得た刹那の至福はあまりに切なすぎる。大破の後日談は誰しも気になっているものの、なかなかそういった話は出てこないものだが、実際に新車を購入した後に派手にやらかしてしまった、という人はご一報いただきたい。笑い話に出来るくらい消化しきれた話であれば、是非ともお話を伺ってみたい。
4月から新生活を始め、車を購入しようか検討している人も多いのではないかと思うが、被害規模こそフェラーリほどではないものの、安全第一を心がけたいものだ。
【文/シーナ・リリー】