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最新の先進安全装備・運転支援機能はどんなものがある?
アクティブセーフティ
あらかじめ事故などの危機的な状況に陥ることを予防する技術のことを、アクティブセーフティといいます。
昨今の進化した技術に注目か集まりがちですが、周囲の車に自分の車が進む方向を示す方向指示器や、自らの存在を相手に示すクラクションもアクティブセーフティの一環です。
各種ミラー類やワイパーなども当然のように使用していますが、これも立派なアクティブセーフティなんですよ。
こうしてドライバーならばある程度当然のように行っているものもアクティブセーフティには多くあります。
近年では特に各メーカーがアクティブセーフティに力を入れる傾向があり、最先端技術を投入して様々な機能が開発されています。
アンチロックブレーキシステム(ABS)や、横滑り防止装置などは定番ですね。
その他にも、車線逸脱を防ぐ機能や適正な車間距離を保つ機能、歩行者や障害物を察知して回避行動やブレーキの操作を行う機能もあります。
どんどん技術が進化している分野なので、これからも新しい技術が次々と現れることが予想されています。
衝突被害軽減
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衝突被害軽減は、事故が発生してしまった際に、少しでも被害を軽くするためのシステム。
アクティブセーフティに対して、衝突被害軽減のことをパッシブセーフティとも呼びます。
シートベルトが代表的な例。衝突の際にシートベルトを装着しているのとしていないのでは大きく被害が変わることを、免許取得時の講習などで学んだ方も多いのではないでしょうか。
かつては日本でもシートベルトの着用は努力義務でしたが、現在では罰則付きで義務づけされていることはご存じの通り。
その他にもエアバッグやチャイルドシート、衝突安全ボディーなどもパッシセーフティといえるものです。
自動車の予防安全性能アセスメントとは?
平成26年度から始まった、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が協力して予防安全技術を評価するシステムです。
・被害軽減ブレーキ(対前方自動車)32点満点
・被害軽減ブレーキ(対前方歩行者)25点満点
・車線逸脱抑制装置 8点満点
・後方視界情報 6点満点
これらの各試験の結果を踏まえて総合評価が下されます。
46点以上の獲得で先進安全車ダブルプラス(ASV++)の最高評価、12点以上で先進安全車プラス(ASV+)の評価が与えられます。
この試験は毎年行われます。
各メーカーの先進安全装備・運転支援機能の内容を徹底比較!
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トヨタ・セーフティセンスP/セーフティセンスC
トヨタには2種類のセーフティパッケージが存在します。
上位にあたるセーフティセンスPはミリ波レーザーと単眼カメラにより、雨や霧などの比較的視界が悪い状況下でも歩行者や先行車を認識。
プリクラッシュセーフティシステムは、衝突の危険を察知するとまず警告を発し、ドライバーのブレーキ動作をアシスト。
万一ブレーキが踏まれなかった場合でも、自動ブレーキが作動します。
セーフティセンスPのレーンディパーチャーアラートはステアリング制御機能が付いたもの。
レーダークルーズコントロールももちろん搭載。
主にコンパクトカーなどに装備されるトヨタセーフティセンスCのプリクラッシュセーフティシステムは、歩行者を検知しません。
レーンディパーチャーアラートも、ステアリング制御機能は設定されておらず、警告を行うのみです。
検知システムは単眼カメラにレーダーを組みあわせたもの。レーダークルーズコントロールは装備されていません。
検知システムの違いが、歩行者を検知できるかどうかの分かれ目になっているようですね。
基本的な先進機能は有していますが特に目新しいものはなく、セーフティパッケージに関しては他のメーカーに先行されている感が否めません。
最も、車の開発では常に一歩先を行く感のあるトヨタですから、これからどんどん新しい機能を開発してくると思います。
レクサス・セーフティシステム+
レクサス・セーフティシステム+は、トヨタのセーフティセンスPと同様のもの。
新しく設定されたレクサス・セーフティシステム+Aには、さらに、ロードサインアシスト、交差点などでの見えない危険を察知して知らせるフロントクロストラフィックアラートなどが追加されます。
ユニークな機能は、ドライバーの異変を察知できた場合、停止、その上ハザードランプと警告音で周囲に異変を知らせてくれます。
救命要請までもサポート、高級車にふさわしい安全性能で理想の安全を追求しています。
日産・インテリジェントエマージェンシーブレーキ/プロパイロット
車種によって単眼カメラか赤外線レーダー、ミリ波レーダーのいずれかの方式で前方の車や歩行者を検知します。
インテリジェントエマージェンシーは歩行者もしっかり検知、万一の際には自動で緊急ブレークを作動させ衝突回避を行います。
特筆すべきはプロパイロット。日産の誇るこの技術は、高速道路同一車線自動運転技術。
車線や先行車をモニタリング、適度な車間距離を保ちつつも自動でステアリングを制御する高度な機能。カーブにも対応しています。
自動運転システムではなくあくまでも運転支援という位置づけですが、単調になりがちな高速運転においてこれは嬉しい機能ですね。
また、渋滞時にもその機能を発揮してくれるので、高速道路での長距離運転を頻繁に行う方にはこれから必須となっていく機能かもしれません。
ホンダセンシング
今では多くのメーカーに取り入れられている自動ブレーキステムを最初に導入したの実はホンダとのこと。
それだけに、強いこだわりを持って安全性能の開発には取り組んでいるようです。
フロントウインドウ上部に設置された単眼カメラとバンパー下、もしくはエンブレムに取り付けられたミリ波レーダーの3つのセンサーを使用するシステム。
この組み合わせは、ホンダが考えるベストだということです。
ホンダセンシングには多彩な機能が充実、誤発進抑制機能や衝突回避軽減ブレーキはもちろんのこと、歩行者事故低減ステアリングも装備。
これは歩行者側の車線を逸脱しそうなシーンで歩行者を検知すると、警告と共にステアリングの操作も行われるというもの。
自動ブレーキ性能だけに頼らない、高い歩行者保護の意識が窺えます。
その他にも路外逸脱抑制機能、標識認識機能、後方誤発進抑制機能などを完備。
全部で10の機能を有する、非常に優れたシステムといえるでしょう。
スバル・アイサイト
「ぶつからない車」を合言葉に、どんどん進化を続けるアイサイト。
知名度も高く、実際に使用した方の満足度が高いことでも知られています。
アイサイトの特徴は人間の目のように左右に設置された2つのカメラ。
他のメーカーではカメラとレーダーの組み合わせが多い中、カメラのみで制御システムが成り立っているのはアイサイトだけです。
これが、まるで人間の目で見るように対象物を捉えることからアイサイトというシステムの名前になったのかもしれませんね。
衝突を回避するプリクラッシュブレーキや急発進を防ぐAT誤発進抑制制御(バックにも対応)、後退時自動ブレーキシステムなど、ぶつからない装備は万全。
最新版ではドライバーの疲れを軽減しサポートする機能、ツーリングアシストがパワーアップ。
従来からのクルーズコントロール機能がさらに進化し、完全に停車している状態から120km/hまでの速度でのコントロールを可能に。
それに加え、状態によってはステアリングをコントロールする機能や、車線の中央をキープして走るようサポートする機能が加わりました。
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マツダ・i-ACTIVSENSE/プロアクティブセーフティ
マツダの安全に対する考え方、危険な状態になって初めて対処するのではなく、危険そのものが起こらないようにする。
その安全思想がマツダ・プロアクティブセーフティです。
優れた視界性能や理想的なドライビングポジション、車との一体感を感じられるG-ベクタリング コントロール。
これらは、マツダがプロアクティブセーフティを実現するために追求した結果生まれたものです。
また、この安全思想に基づいて開発された先進安全技術が、i-ACTIVSENSE。
視認性にこだわるマツダらしく、先進ライト機能、アダプティブ・LED・ヘッドライトを開発。
3種類のモードを走行環境に合わせて自動で選択し、夜間でも安全な前方視界をキープ。
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートが衝突の回避、衝突時の被害を軽減するように働き、ペダルの踏み間違えによる誤発進をAT誤発進抑制制御が抑制します。
他の車が接近した状態で車線変更しようとすると警告してくれるブラインド・スポット・モニタリングなど、細やかな機能が多くある印象。
全ての機能が搭載されるわけではなく、車種によって搭載される機能は異なるので購入の際は確認が必要です。
ダイハツ・スマートアシスト
ソナーセンサーと世界最小のステレオカメラを使用したシステム。
5つの機能を有します。
衝突回避ブレーキは、車のみならず歩行者にも対応。車線逸脱警報機能は車線をはみ出しそうになったら警告ランプが点滅し、ブサー音で注意を促します。
御発進抑制制御機能は、バックにも対応。
また先行車が発進したことを知らせてくれる機能やオートハイビームを備えています。
ステアリングの制御を伴う機能などはまだ導入されていないようなので、これからも進化が期待されますね。
スズキ・セーフティサポート
自動でブレーキを制御するデュアルセンサーサポートは、人も感知することが可能。
単眼カメラとレーザーで、モニタリングを行います。
誤発進抑制機能はブレーキをかけるのではなく、エンジン出力を最大で5秒抑制し、速度を制御するシステムです。
車線逸脱時は警報を発してドライバーに注意を促し、状況に応じてヘッドライトを自動で切り替える先進ライトも装備されています。
シンプルですが、押さえるべきところはきちんと押さえた装備ですね。
三菱・e-Assist
衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システム、レーダークルーズコントロールシステムなど、基本的な機能はしっかりと揃えています。
渋滞時に嬉しい低車速域被害衝突軽減ブレーキシステムは、低速時急に車間が詰まった時にブレーキを自動で制御。
軽自動車向けには、誤発進抑制機能が用意されています。
最低限の安全装備は整っていますが、特に軽ではない乗用車用の機能は他メーカーと比べると見劣りしてしまうのが正直なところ。
アウトランダーPHEVなど、一歩先を進んだ車も存在するのですから安全性能にも力を入れて欲しいところです。
これから登場する先進安全装備・運転支援機能はどんなものがある?
出典元:https://www.photo-ac.com
今後安全機能、運転支援機能の開発はもっとさかんになっていくことは必須。
これから日本が突入する高齢化社会に抜けての対策としても、必須といえるでしょう。
2020年ごろにはすべての自動ブレーキシステムが歩行者を検知できるようになるともいわれています。
またテスラのモデルSなどは、発進時などに人が行わなければならない動作は極めて少なく、さらにオートパイロットを装備しています。
オートパイロットは一般道でも使用でき、ステアリングもほぼ任せられる状態だといいます。
それでも赤信号の認識しないなどの問題点はまだ残っていますが、完全自動運転もいつかは実現しそうな勢いです。
それは極端な話かもしれませんが、AIを利用した自動運転や、一人一人に合わせたパーソナルな運転支援ができるものが登場するのもそれほど遠い未来ではないのかもしれません。
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