出典元:http://www.importdpsonline.com/hondata/hondata-engine-management/honobd1ecuboost/i-3735488.aspx
アメリカのホンダ車専門チューニングメーカーHONDATAとは?
出典元:https://www.mandm-honda.com/shop/products/detail.php?product_id=1016
カリフォルニアにあるホンダ車専門のコンピューターチューナー
現在の車のチューンナップにはECU(エンジンコントロールユニット)が大きな鍵を握るといっても過言ではないでしょう。
もちろんエンジン本体や吸排気系、点火系なども重要ですが、それらの真の力を引き出すためにはECUのチューンナップが欠かせません。逆にいえばどれだけいいエンジンに仕上げても、ECUのチューンナップ一つでそれを台無しにしている可能性もあるのです。
ECUは走りを追求するのであれば徹底してこだわりたいところです。今回ご紹介するHONDATAはアメリカ・カリフォルニアにあるホンダ車専門のコンピューターチューナーです。
日本ではホンダを専門的に手掛けているメーカーといえば無限が思い浮かびますが、無限はどちらかというとパーツ類を扱うアフターパーツメーカーの色合いが強いですね。もちろん無限にもチューニングECUはありましたが……。
HONDATAは1992年以降のほとんどのホンダ車をカバーしており、ホンダ車においてのチューニング業界のリーディングカンパニーともいえる存在となっています。
話題となっているフラッシュプロ(FLASHPRO)とは?
ホンダ車のECUチューニングの大定番ともいえる存在がフラッシュプロ(FLASHPRO)です。手持ちのPCで自由にコンピューターデータの書き換えが行えるもので、リミッターの解除はもちろん、マフラーやエキゾースト、エンジン本体のチューニングにまで使用できます。
HONDATAといえばこのフラッシュプロ、ともいえる代表的なアイテムです。
自分で一からセッティングが行えるため、十分な知識やテクニックを持っている方には最高のアイテムですが、基本的な知識がなく、これまでにチューニングをしたことがないという方にはとても扱いが難しいアイテムともいえます。中途半端な知識で何となくセットアップしてしまうと、最悪の場合車が動かなくなる可能性も。
そのため基本的なセッティングはメーカーのホームページからダウンロードできるようになっています。またフラッシュプロを取り扱っている販売店が独自のデータを構築している場合もあります。
現行シビックやUSAアコード用のキットを発売
HONDATAのフラッシュプロは様々なホンダ車のモデルに対応しています。
現行シビックはもちろんのこと旧型に対応するものも取り揃え、さらにUSAアコードやCRV、CRZ(アジア、ヨーロッパ、USA)、フィット、RDX、S2000などのフラッシュプロも発売しています。
FK8シビックタイプRのフラッシュプロに注目
現在大きな話題を呼んでいるのは2018年に新たに販売開始となったFK8シビック タイプR用のキット。
2017年に販売が開始された現行モデルのFK8シビック タイプRはニュルブルクリンク北コースで7分43秒80を記録してFF量産車最速記録を更新しました。
さらに2018年に行われた「ホンダ・シビック・タイプR・チャレンジ2018」においてマニクールやシルバーストーンなどの世界の名だたるサーキットで次々と最速記録をマークしたのも記憶に新しいですね。
364馬力まで引き上げ
歴代のシビック タイプRの中でもひときわ走れる印象の現行モデルですが、エンジンは2.0L水冷直列4気筒、最高出力は320ps、最大トルクは400Nmというスペックです。
ところがこのFK8シビック タイプR用のフラッシュプロを使用すれば最高出力は364psまで引き上げることが可能に。
もう少し馬力があれば……と感じていた方にはたまらないアイテムでしょう。
スプーンがHONDATAフラッシュプロ(FLASHPRO)の国内代理店に
ホンダ車チューナー、スプーン(SPOON)とは?
出典元:https://www.spoonsports.jp/
ホンダ車を専門に手掛ける日本のチューニングメーカー、それがスプーン(SPOON)です。
ホンダは現在でこそファミリー向けの軽スーパーハイトワゴン、N-BOXなどが大ヒットしていますが、1962年にホンダが鈴鹿サーキットを建設したこともあり積極的なモータースポーツ、レースへの参戦を繰り返してきました。
先にも少し述べたシビック タイプRをはじめとするスポーティな走りと追及したモデルをホンダのイメージとしてきた過去があります。
1960年代からF1世界選手権に参戦し(2008年に撤退)、ツーリングカーの世界においても1994年から全日本ツーリングカー選手権、現在のSUPER GTにも参戦。
また2012年からはWTCC(世界ツーリングカー選手権)にシビックを投入し、2013年にはマニュファクチャラーズタイトルを獲得するなど、そのスポーツ精神は現在も脈々と続いています。
スプーンは40年以上の歴史を持ち、そうしたホンダの活動に寄り添ってきました。先進的な技術と独創的な技術を持ってホンダ車用の様々なチューニングパーツを開発し続けてきたのです。
今では一般的になった感のあるカーボンネットやアルミ対向異径モノコックキャリパーなどもこのスプーンが世界に先駆けて開発したという実績もあります。
ハッチバック(FK7)やセダン(FC1)用HONDATAフラッシュプロもラインナップ
今回そのスプーンがHONDATA製品の日本での取扱窓口、国内代理店になりました。
北米ホンダのワークスを支えるHONDATAと日本のスポーン、同じホンダ車のチューニングメーカーとしてライバル関係でもありながらお互いに刺激を受ける相互補完の関係でもあるといいます。
スプーンが代理店になることによって導入の壁もかなり低くなるのではないでしょうか。
現在スポーンでは、現行のシビックハッチバック(FK7)、シビックセダン(FC1)、シビック タイプR(FK8)用をラインナップしています。
N1マフラーなど新型シビック用パーツも開発・発売中
HONDATA製品の取り扱い開始も話題ではありますが、スプーン自身も新型シビック用パーツを次々と発売しています。
昨年2018年にはN1マフラーキットやブレーキパッド、ルーフスポイラーやフルモノコックキャリパーセット、今年2019年に入ってからもレッドやイエローの塗装を施したヘッドカバーなどが販売開始されています。
続々と新しいアイテムが登場するので、ファンの方は目が離せませんね。
現行FK8シビックタイプRのチューニングECUの発売状況は?
J’Sレーシング・ハイパーECU
出典元:https://www.jsracing.co.jp/js2/index.asp?xMODE=SHOP&xSW=2&xBUNRUI=52&xPARENT=51&xSHASHU=49
2018年11月に遂に発売された現行FK8シビックタイプR用のハイパーECU。基本性能の高いFK8 シビック タイプRですが、さらに高次元での走りを追求し全回転域でのパワー&トルクのアップを図っています。
基本データ作成はDYNAPACK。実走行によるセッティングもDYNAPACKが手掛けています。
オリエントワークス
オリエントワークスからは満を持して2019年の2月11日にFK8シビック タイプR用のECUがリリース。
まず登場する第一弾はなんと400ps仕様ということ。これは先代のFK2の仕様と同じです。第一弾の後に登場が予定されている第二弾に至ってはさらに馬力を引き上げ、450pを狙ってセッティングをしているとのこと。
どんな仕上がりになるのか、期待が膨らみますね。450psを発揮するシビック タイプRの走りを実感してみたいものです。