出典元:http://intensive911.com/?p=34733
単独では世界販売台数6位、グループ販売台数では4位のヒュンダイ
出典元:https://www.hyundaiusa.com/vehicle-lineup/crossovers-suvs.aspx
残念ながら2010年に日本から撤退している韓国最大の自動車メーカー、ヒュンダイ。現在では世界販売台数6位、グループ販売台数では4位というポジションに君臨しています。その躍進は非常に目覚ましく、今や世界での販売台数規模はホンダと肩を並べるほど。
2013年からはヒュンダイ・モータースポーツ有限会社を設立し、モータースポーツ界にも本格的に進出。実車化はされていませんが、水素燃料電池で走る「ヒュンダイ N 2025 ビジョン グランツーリスモ」を発表したことも記憶に新しいです。
海外市場ではかなりメジャーな存在になりつつあるため、日本でも注目しているユーザーも多いのではないでしょうか。
今回はそんなヒュンダイの代表的なモデルをご紹介していこうと思います。また、ヒュンダイ傘下のメーカー、キアのモデルについてもご紹介しておりますので、どうぞ最後までお楽しみください。
それではまず、ヒュンダイブランドのものからご紹介しましょう。
EVもラインナップしている小型SUV、ヒュンダイ・コナ
出典元:https://www.hyundai.co.uk/new-cars/kona
2017年から発売されている小型SUV、「ヒュンダイ・コナ」。このモデルを元にした電気自動車「コナ・エレクトリック」も存在します。
エンジンは1.6L直列4気筒ディーゼル、1.6L直列4気筒GDiターボエンジンの2種類。
ちなみに、アメコミヒーロー「アイアンマン」仕様の「コナ・アイアンマン・エディション」も発表され、実際に購入できるとのこと。ダッシュボードにはアイアンマンことトニー・スタークのサインがあるというのが憎い一品です。
独特なフォルムのハッチバック、ヒュンダイ・ヴェロスター
出典元:https://www.hyundaiusa.com/veloster/gallery.aspx
ハッチバックモデルの大衆的なイメージとは反対に、非常にシャープなデザインが特徴的な「ヒュンダイ・ヴェロスター」。
エンジンには傘下メーカーであるキア開発の1.6L直列4気筒「ガンマ」GDi、1.6L直列4気筒「ガンマ」GDiターボを搭載した2種。
コナと同じくアメコミヒーロー映画『アントマン&ワスプ』とコラボレーションしたモデルも存在します。紫のボディカラーで大きく炎の模様が描かれているインパクト抜群なデザイン。残念ながら販売はされていませんが、映画本編にはヴェロスター以外にコナとサンタフェも実際に登場し、走っている姿が見られます。
「アイアンマン」や「アントマン」は映画化されたことで人気が高まったマーベル・コミックのキャラクターなのですが、ヒュンダイは今後もこうした映画作品とのコラボレーションを積極的に行うとのこと。映画ファンもアメコミファンも要チェックですね。
プリウスイーターとも呼ばれたヒュンダイ・アイオニック
発売国によって仕様が違うため、一概には言えませんが、「ヒュンダイ・アイオニック」のグレード・燃費が同じハイブリッド車であるトヨタのプリウスに勝っているため、同モデルは“プリウスイーター”と呼ばれることもあります。
価格についてもプリウスより安価で発売されているというケースが多く、海外市場では日本メーカーにとってヒュンダイが脅威の存在であることが伺えますね。
エンジンはキア開発のカッパ 1.6L直列4気筒DOHCを採用。
かつて日本でも販売されたミドルクラスセダン、ヒュンダイ・ソナタ
出典元:https://www.hyundaiusa.com/sonata/gallery.aspx
ソナタと聞けば韓国の有名ドラマ『冬のソナタ』を連想する方も多いのでは?
セダンタイプの「ヒュンダイ・ソナタ」というモデル自体は『冬のソナタ』放映よりもずっと前(1985年)から存在します。両者には全く関連性はないのですが、作中でパク・ヨンハ演じるサンヒョクがソナタの4代目のモデルに乗っているんですよ。さらに、日本でのCMには『冬のソナタ』の主演を務めたペ・ヨンジュンが起用されています。
日本では2002年に韓流ブームの波に乗った形で、5代目のモデルが発売開始されました。現在海外で発売されているのは7代目にあたり、エンジンはそれぞれ直列4気筒で、2.0LGDi、1.7Lディーゼル、1.6LGDiターボ、2.0LGDiターボの4種類があります。
ミドルサイズSUVのヒュンダイ・サンタフェ/サンタフェXL
初めクロスオーバーSUVとして発売された「ヒュンダイ・サンタフェ」は歴史のあるモデルですが、日本では発売されていませんでした。
4代目にあたる現在のモデルはフロントバンパーにヒュンダイ特有の「カスケーディンググリル」というデザインが施されており、ロングホイールベース化しています。
3列シート(米国・ディーゼルエンジンのみ)となったうえに、ペットや子供の置き去りを防止する「リア・シート・オキュパント・アラート」を搭載。エンジンは2.4L直列4気筒、2.0L直列4気筒ターボのガソリンエンジン2種があり、米国のみディーゼルエンジンが選べます。
日本でも大型観光バスのユニバースは継続販売中
出典元:http://www.hyundai-motor.co.jp/universe/
現在、日本で発売されている唯一のヒュンダイ車は大型観光バスのユニバースです。バスツアー旅行で乗ったバスがユニバースだったということも多いでしょう。
エンジンはヒュンダイオリジナル開発の12.3 L直列6気筒SOHCインタークーラー ターボを搭載しています。
ヒュンダイの高級ブランドとして独立したジェネシス
Dセグメントに投入されたジェネシス・G70
出典元:http://syachiraku.com/archives/20181223/hyundai-genesis-g70-motor-trend-car-of-the-year.html
ヒュンダイの高級車ブランドである「ジェネシス」の評価が海外で高いのはご存知でしょうか。
2015年に立ち上げられた同ブランドの最新作がこちらのセダンタイプ、「ジェネシス・G70」となります。初めてDセグメントに参入するというだけあって、現時点でのヒュンダイの本気が詰まった商品と言えるでしょう。
エンジンはオリジナル開発のラムダ(λ)V6 3.3LGDIツインターボ、シータ(θ)直列4気筒2.0LGDIターボと、ディーゼルエンジンである直列4気筒2.2LVGT直噴ターボの3種類です。
かつてクーペも存在したジェネシスの後継モデルG80
「ヒュンダイ・ジェネシス」の後続モデルとして2016年に「G80」が発売されました。
ラムダ(λ)V6 3.3L、3.3Lターボ、ラムダ(λ)V6 3.8Lの3種類のエンジンを搭載。後にV6 3.3L GDIターボエンジンを搭載した「G80 SPORT」も登場しています。
本国にはリムジン仕様も設定、フルサイズセダンのジェネシス・G90
出典元:http://autonationdrive.com/2016-detroit-2017-genesis-g90-takes-hyundais-luxury-brand-forward/
韓国内では「EQ900」と呼ばれているモデルです。
ラムダ(λ)V6 3.3Lターボ、ラムダ(λ)V6 3.8L、タウ(TAU、τ)V8 5.0Lの3種のエンジンを搭載。リムジンタイプがあり、韓国における大統領の警護車両として採用されています。
元BMW Mのチーフエンジニアや元アウディのデザイナーを引き抜きレベルアップ目覚ましいヒュンダイ傘下のキア
ハイブリッドもラインナップするコンパクトSUVキア・ニロ
1999年にヒュンダイ傘下に加わったキア自動車は、現行のヒュンダイモデルとメカニズムを共有する兄弟車ともいうべきモデルを沢山誕生させています。
「キア・ニロ」は「ヒュンダイ・アイオニック」と兄弟車のため、エンジンも同じくカッパ 1.6L直列4気筒DOHC。ただし、電気自動車タイプはこちらにはありません。
欧米での量販モデルの一台、キア・ソレント
出典元:https://www.kia.com/us/en/vehicle/sorento/2019/galleries/exterior
5ドアのSUVで、アメリカでは量産されていたモデルです。2015年には大きく改善された3代目の「キア・ソレント」が発売されました。
「ヒュンダイ・サンタフェ」と同じ直列4気筒 直噴ディーゼルエンジン(2.0L、2.2L)を搭載しているほか、3.3L V型6気筒ガソリンエンジンを搭載。
今年フルモデルチェンジしたばかりの新型キア・フォルテ
2018年に3代目が発表されたモデルです。「キア・セラトー」の後続モデルで、販売国によっては継続して「セラトー」という呼び名が使用されています。
2.0L直列4気筒ガソリン搭載で、最大出力147hp、最大トルク18.3kgmを発揮可能。
デザインと走りで高い評価を受けるキア・スティンガー
出典元:http://jadefansite.com/43593
最後に、英語で「毒牙」を意味する名前を持つ、このモデルをご紹介します。「ジェネシス・G70」とほとんどのメカニズムを共有していますが、登場はこちらの方が先。
デザインはG70と比べるとシャープでよりオシャレに見えませんか?それもそのはず、元アウディのデザイナー、ペーターシュライヤーが携わっているのです。メカニックについては元BMW Mのチーフエンジニアであるアルバート・ビアーマンも参加。
ジェネシスシリーズとは違った個性と魅力を醸し出していますよね。
以上、ヒュンダイおよび、傘下メーカー、キアのモデルをご紹介させていただきました。海外市場で勢いのあるヒュンダイを、改めてチェックしてみてはいかがでしょうか。