出典元:https://gqjapan.jp/car/review/20180410/all-new-mercedes-benz-cls
数少ないミッドシップライトウェイトスポーツカー、新型アルピーヌ・A110の特徴は?
出典元:http://carislife.hatenablog.com/entry/2017/12/09/210000#
アルピーヌから新型となるA110の発売が決定しました。日本での発売はたったの50台限定となっており、既に応募は50件を超えているため抽選での販売となっています。
アルピーヌはルノーの子会社で、アルピーヌ・ジャポンは2017年に立ち上がったばかりなので全く知らない方もいるはずです。車体を見てポルシェのケイマンに似ていると思った方も多いのではないでしょうか。
今回販売されるA110をきっかけにアルピーヌのことも知ってもらえればと思います。
ミットシップレイアウトの2シータースポーツカー
出典元:http://carislife.hatenablog.com/entry/2017/12/09/210000#
アルピーヌは見て分かるように小柄でコンパクトな車なので2シーターとなっています。
スポーツカーらしくミッドシップエンジンになっています。そこまで多くはないですが、フェラーリ、ブガッティ、ホンダのNSXなどもミッドシップエンジンとなっています。
ルノースポーツ製1.8リッターターボエンジン、7速DCTミッション搭載
A110には1.8Lターボエンジンが搭載されており、最大出力は252ps、最大トルクは320Nmを誇ります。車体が小さくとても軽いのでスポーツカーとしても十分な性能を誇っているといえるでしょう。
また、このエンジンはルノーと日産が共同開発したものになります。外車と呼ばれてもそこに日本の血が宿っているのは何とも感慨深いですね。
トランスミッションは7速DCTでミッションモードも搭載されるので切り替えて楽しむのも良いですね。
軽量なアルミニウム製のシャシー&ボディ
A110のボディは非常に軽量で、その重量はわずか1110kgです。シャシー・ボディの9割はアルミニウムで構成されており、いらないものを削ぎ落とすというスポーツカーの精神を感じることが出来ます。
本格的なスポーツ走行性能と快適性の両立
削ぎ落とされたアルミニウムによる軽量化、2シーターでミッドシップエンジンということで、スポーツカーが持つべきものを持ち合わせているといえるでしょう。
ミッドシップエンジンだとエンジンが車体の中央に近いため、加速時の慣性力が少なくとても安定感があります。
ルノー子会社のアルピーヌとは?初代A110をはじめ歴代の代表モデルたち
アルピーヌが誕生したのは1956年で、ルノーの参加に入ったのは1973年のことでした。日本だと日産もルノーの関連子会社なので非常に自動車業界の中でも勢力の大きなグループです。
そんなルノー子会社のアルピーノはフランスメーカーなのでドイツ、イタリアなどと比べると日本にはあまり浸透していないのも仕方がないでしょう。
ですが、日本人好みの車もあると思いますよ。歴代の代表モデルを振り返ってみましょう。
アルピーヌ・A108
出典元:https://gazoo.com/car/newcar/vehicle_info/Pages/detail.aspx?MAKER_CD=00029&CARTYPE_CD=A02&GENERATION=-2&CARNAME=A108
A108は1959年から5年間発売された車です。写真を見てみるとロングノーズがとても印象的だと思います。かなり古い車なので生で見るのはかなり難しい一台です。
ボディタイプはクーペとオープンカーの2種類で販売されました。前身であるA106と比べても外観に大きな変更は無いように思われますが、足回りなどの変更が見られました。
モデルチェンジ後のA110にもA108が受け継がれることになります。
アルピーヌ・A110
出典元:https://corecars.jp/alpine-a110-2017-import
A110は1963年から発売を開始しました。今回復活を遂げた新型A110同様の軽い車体、そしてリアにエンジンを積むという構造で、アルピーヌの中でもラリーなどで功績を残した歴史的な一台です。
新型A110を知るためにも、アルピーヌを語る上で外すことの出来ない車といえるでしょう。
アルピーヌ・A310
出典元:https://www.webcartop.jp/2016/05/40994
A110の後継者として誕生したのがA310です。A310が活躍していた頃にアルピーヌはルノー傘下となりました。
これまでの車体とは大きく違い角ばった印象があります。その見た目からも分かるように重量が重くなりこれまでのような走行性能には至りませんでした。
マイナーチェンジ後は4気筒エンジンから6気筒エンジンへと変更され、走行性能に対する不満の声も少なくなったようです。このエンジンはルノー、ボルボ、プジョーという3つ大きな自動車メーカーによる共同開発で行われたことでも有名になりました。
アルピーヌ・GTA(V6ターボ)/A610
GTAは日本でも販売されたことでも知られる車で、日本ではV6ターボの名で知られています。1990年頃なので日本はバブル真っ只中でした。
日本で販売されていたにも関わらず、並行輸入する方が安いことからディーラーで購入せずに使用していた方も多かったようです。
その後後継モデルとしてA610が誕生しましたが、こちらは日本では販売されなかったようです。A610以降、新型のA110が登場するまでは新車の生産は行われていませんでした。
限定導入されるアルピーヌ・A110プルミエール・エディションとは?
限定導入されるアルピーヌ・A110プルミエール・エディションは世界でも1955台と希少で、日本には50台のみとなってます。特別感が漂っているネーミングですが、どのような違いがあるのでしょうか。
本国で公開されている通常モデルのLegende(レジョン)とPure(ピュア)
出典元:http://intensive911.com/?p=124169
本国フランスではLegende(レジョン)、Pure(ピュア)の2種類が販売されています。
Legendeは内装が非常に豪華になっておりレザーシートやトリムなどがとても豪華です。
Pureはそれと正反対になっておりかなり削ぎ落とされてシンプルな作りになっていますが、下位モデルという訳ではありません。豪華さを無くした分だけ軽量化を計り、運動性能を向上させることが出来ました。
スピードを楽しみたいならPure、快適な走りを楽しみたいならLegendeを選択すると良いでしょう。
プレミエール・エディションの特別装備とは?
出典元:https://autoc-one.jp/news/5002310/
特別装備としてアルミ製サスペンション、リアブレーキキャリパー、スポーツシートなどが採用されています。これらの特別装備は軽量化、性能共に抜群で車重を1110kgと超軽量に抑えることができたのです。
新型アルピーヌ・A110と競合するミッドシップライトウェイトスポーツカーのサイズ・価格などのスペックを徹底比較!
新型アルピール・A110の競合といえば真っ先にポルシェ・718ケイマンが出てくるかと思います。それ以外にも競合となる車種と比較してみましょう。
ポルシェ・718ケイマン(PDK)
出典元:https://gqjapan.jp/car/review/20160729/porsche-718-cayman-kawamura/gallery/9
718という伝統的な数字が名前にも刻まれている718ケイマン。フォルムもやや似ていると思いますが、2シーターミッドシップクーペという点は同じです。
ケイマンから718ケイマンに代わり、ACCや衝突軽減などの装備も可能となっておりました。またターボ化によって燃費性能も向上したので経済的にありがたいですね。
アルファロメオ・4C
出典元:http://creative311.com/?p=27460
更にライバル車となるのがアルファロメオ・4Cです。こちらも2シーターミッドシップクーペです。
新型A110は車重が1110kgと非常に軽量なのが魅力でしたが、4Cは米国仕様で1118kg、通常の仕様では1050kgとなっており全く引けを取らないどころかそれを上回る軽量化を計っているのです。
2018年モデルはサスペンションやステアリングなどに一部の改良が行われました。また2020年には次期モデルも発表されるとのことで、更に期待されている一台です。
サイズ・価格を徹底比較
価格 | 全長 | 全幅 | 全高 | |
アルピーヌ・新型A110 | 7,900,000円 | 4,205mm | 1,800mm | 1,250mm |
ポルシェ・718ケイマン | 6,550,000円〜 | 4,385mm | 1,800mm | 1,295mm |
アルファロメオ・4C | 8,490,000円〜 | 3,990mm | 1,870mm | 1,185mm |
価格だけを見ると718ケイマンの価格はかなり低めに設定されているようですね。
4Cは全長・全幅が他の二台より短いですが、かなりワイドに作られています。似た三台でどの車にも魅力があるので購入を迷ってしまうかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
出典元:https://autoc-one.jp/news/5002310/
アルピーヌ・新型A110を紹介させて頂きました。既に応募受付は終了となってしまいましたが、通常モデルとなるLegende、Pureは日本での導入も考えられるので、市販モデルでの発売を待っておきましょう。