出典元:http://www.honda.co.jp/JADE/webcatalog/styling/design/
ホンダ・ジェイドの特徴は?
出典元:http://www.honda.co.jp/JADE/webcatalog/performance/driving/
2列目が独立したキャプテンシート採用の3列シート低全高ミニバン
個性的な低全高ミニバンとして知られるホンダ・ジェイド。その名前は、英語で翡翠(ひすい/かわせみ)を意味します。
ジェイドは当初、中国市場を意識して開発された世界戦略車で、日本に先立って2013年に中国で登場しました。
翡翠を珍重する文化のある中国を意識してのネーミングなのかもしれないですね。
その後2015年に日本に登場しますが、今一つ浸透しないまま今回のモデルチェンジを迎えることになりました。
日本の道路事情や駐車場事情を考慮した低全高、そして3列シートにしては珍しく2列目が左右独立したキャプテンシートとなっているのが最大の特徴。
立体駐車場でも車高を心配せずに利用できるミニバンとして人気が出るのではないかと思われました。
しかし時代がミニバンから離れていく傾向にあった上、ジェイドの登場とほほ同時期に人気モデルのステップワゴンがフルモデルチェンジ。
インパクトが薄くなり広く認知されずにここまで来てしまった印象です。
先代のオデッセイやストリームと同様にスポーティな走行性能
ホンダの人気車種としてよく知られているオデッセイやストリームはその走行性能の高さが人気の一因であることは疑うべくもないでしょう。
ジェイドはその人気車種と引けを取らないようなスポーティな走行性能を有しています。
高剛性スタビライザーを搭載したサスペンション、デュアルピニオンEPSの採用などでダイレクトなステアリングや快適な乗り心地を実現。
そのパワフルな走りに驚き、オデッセイから乗り換えるユーザーも発売当初には見られたそうです。
乗る人のスペースは最大に、メカニズムは最小にというMM思想
ホンダの車作りの姿勢として有名なのがMM思想。これは”Man Maximum/Mecha(nic) Minimum”の頭文字を略したものです。
車を利用するのは人、車と人との関係において決して車が主役ではなく、人が快適に過ごせる車、人に寄り添った車であるべきという考えから生まれたのでしょう。
如何に凄い走りができたり誰もが驚くような最新技術を使用したとしても、そのために車に占めるメカニックの割合が大きくなり居住性が悪くなると元も子もありません。
小型の車であってもまずはゆとりのある居住性を確保してから最小のスペースに収まるメカニックを開発する、それがホンダの誇るMM思想です。
もちろんジェイドにもこのMM思想は活かされています。
ハイブリッドモデルとターボエンジン搭載のRSをラインナップ
2015年の登場時には、ホンダが開発したフル・ハイブリッドシステムSPORT HYBRID i-DCDを搭載したハイブリッド車のみが販売されました。
燃費性能の良さやパワフルでスポーティな走りが実感できるものでしたが、高価格なこともありあまり出足が振るわず、早々にガソリンモデルのRSがラインナップに追加されました。
5代目ステップワゴンと同じ1.5L直4VTECHターボを搭載したのに加え、吸排気デュアルVTCなどを駆使してターボをパワーアップ、トルクは2.4Lのエンジンにも引けを取らないものになりました。
ホンダ・ジェイドはマイナーチェンジでどう変わる?
出典元:http://www.honda.co.jp/JADE/webcatalog/interior/design/
2列シートの5人乗りへ変更
ジェイドの大きな特徴であった3列シートに代わって、2列シートが導入されました。
2列目はキャプテンシートではなく、3人が座れるベンチシートに。
2列シートとなったことでカーゴルームの容量もアップ、幅広い購入層に受け入れられやすい仕様になりました。
3列使用6人シートは上級モデルXグレードとして残されます。
RSにハイブリッドモデル追加
これまでガソリン車のみだったスポーツグレードに匹敵するRSにハイブリッドが追加されました。
これからの時代においてハイブリッドやプラグインハイブリッドなどが主流になっていくことは明らかなため、時流を読んだラインナップ追加といえるでしょう。
安全装備ホンダセンシングを標準装備
近年各メーカーが競うように開発を続けている先進安全機能ですが、ジェイドにもホンダの安全運転システム、ホンダセンシングを全グレードに標準装備しました。
現在では車選びを左右する要素ともなっている安全性能ですが、ホンダセンシングは歩行者事故低減ステアリングや誤発進抑制機能など8つもの先進機能で安全運転をサポートします。
同じく2列シート5人乗りコンパクトステーションワゴンのシャトルとはどこが違う?
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シャトルの特徴
2015年に販売開始されたフィットがベースとなるステーションワゴンがシャトルです。
一時はかなりのブームとなった5ナンバーのステーションワゴンですが、今では流行は過ぎ去り他メーカーにおいてもあまり新型車は発売されない傾向があります。
それでも一定の根強い需要があり、その需要に応えるようにして登場したシャトルにはライバル車不在といわれてきました。
エクステリアは人と違った独自の価値観にこだわる層をターゲットに、ステーションワゴンとしてはこれまでないようなスタイリッシュさを持たせ、新しいユーザー層にもアピール。
ジェイドと同じく全グレードにホンダセンシングを標準装備されました。
またハイブリッド車には4WDの設定もあり、これは5ナンバーのステーションワゴンではシャトルが初めてとなります。
シャトルとジェイドのボディサイズの違い
シャトルとジェイドのボディサイズを比較してみましょう。
シャトル 全長4,400㎜×全幅1,695㎜×全高1,545~1,570㎜
ジェイド 全長4,660㎜×全幅1,775㎜×全高1,530~1,540㎜
ボディサイズとしてはジェイドが全長も全幅も大きいながら、高さではシャトルを下回っています。
低全高ミニバンを前面に出しているだけのことはありますね。
シャトルとジェイドのエンジンや燃費の違い
エンジンや燃費についても見てみましょう。
使用エンジンは、シャトルがガソリンハイブリッドともに1.5L直4DOHC i-VTEC、ジェイドはガソリンには1.5L直4DOHC TURBO、ハイブリッドには1.5L直4DOHCを使用しています。
それぞれのスペックは以下の通り。
最高出力(kW[PS]/rpm) | 最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 燃費(km/ℓ) | |
シャトル(ガソリン) | 97[132]/6,600 | 155[15.8]/4,600 | 19.6~22.0 |
シャトル(ハイブリッド) | 81[110]/6,000 | 134[13.7]/5,000 | 26.0~34.4 |
ジェイド(ガソリン) | 110[150]/5,500 | 203[20.7]/1,600-5,000 | 17.6~18.0 |
ジェイド(ハイブリッド) | 96[131]/6,600 | 155[15.8]/4,600 | 24.2 |
ハイブリッドはモーターも比較してみましょう。
最高出力(kW[PS]/rpm) | 最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | |
シャトル(ハイブリッド) | 22[29.5]/1,313-2,000 | 160[16.3]/0-1,313 |
ジェイド(ハイブリッド) | 22[29.5]/1,313-2,000 | 160[16.3]/0-1,313 |
燃費性能はガソリン・ハイブリッド両方ともジェイドのほうが優れているようですね。
ガソリン車はやはりターボを搭載しているジェイドがハイパワーなようです。
シャトルとジェイドの価格の違い
価格にも差があるのでしょうか。
シャトルはガソリン車が¥1,770,120~¥1,964,520。ハイブリッドは¥2,080,080~¥2,631,960となっています。
対してジェイドはガソリン車¥2,398,680~¥2,748,600、ハイブリッドは¥2,898,720~¥3,088,800です。
やはりジェイドは新型の発売直後ということもあり全体的にジェイドの値段が高くなっているようです。
ジェイド用のお薦めカスタムパーツはこれ!
出典元:http://www.honda.co.jp/ACCESS/jade/?from=jade_CA_pulldown
ホンダ純正アクセサリー(Modulo)
ホンダの純正アクセサリーブランドであるModuloから、ジェイド専用のカスタムパーツが発売されています。
ホンダらしいスポーティさをプラスできるModuloは種類も豊富、エクステリアからインテリアのイルミネーションなど、その選択肢はかなりのもの。
何よりも純正なのでフィットしないというような問題は皆無。安心して購入できますね。
お得なパッケージやセットも用意されています。
無限(MUGEN)
ホンダ車用のパーツブランドとして不動の地位を誇る無限。
自社チームを持ちスーパーフォーミュラにも参戦するなど、その高い技術と経験から生まれた各パーツは信頼性が高く、こだわりを持つユーザーに愛されています。
ホンダは2015年の東京オートサロンにおいて、発売前のジェイドにホンダ純正のModuloでカスタマイズしたものと、無限がカスタマイズを施したものを同時に展示。
純正ではないもののそれに次ぐような位置付けにあると考えてもいいでしょう。
Vビジョン
静岡発のVビジョンはプリウスやアルファードなど幅広く手掛けるカスタムメーカー。
ホンダ車に強みがあり、特にオデッセイのカスタムにおいては定評があります。もちろんジェイドのカスタムも行っており、相当ハードな仕上がりのものも自由自在。
一度試してみたいユニークなメーカーです。
終わりに
出典元:http://www.honda.co.jp/JADE/webcatalog/styling/design/
5人乗りにチェンジし、新しくなったジェイド。
低全高ミニバンでありながらもそのスタイルは最近の主流であるSUVに近づいた感もありますね。
今回のマイナーチェンジでその魅力を十分に発揮できれば、これまでと違う層にも支持されることが期待できそうです。
様々なカスタムが楽しめるのもホンダ車の魅力。ジェイド向けのものも数多く用意されているので、自分仕様のジェイドにチューンナップしてみるのもいいのではないでしょうか。