新型レクサス ES発表、かつてのウィンダムに代えて国内販売決定!全長5mに迫るボディサイズ、現行レクサスGSやHSとスペック・価格を徹底比較!

     
   

出典元:https://lexus.jp/pressrelease/news/20180418.html

018年4月、北京モーターショーで発表された新型レクサスES。大きな話題を集めましたが、日本にも導入されることが正式に発表されました。

日本国内では初登場となるレクサスES、その実体に迫ってみましょう。

海外では7世代目となる新型レクサス ESの特徴は?

出典元:https://lexus.jp/pressrelease/news/20180425.html

USAトヨタのアバロンをベース

北米トヨタのフラッグシップモデルとして、1994年の登場時から堂々たる存在感を誇る車種、アバロンをベースに開発されたレクサスES。

トヨタの最上級車の名にふさわしい存在感を誇るアバロンは、日本でアバロンの名で販売されたことはないのですが、実は初代と2代目は逆輸入されて日本にも登場していました。

2代目はトヨタ・プロムナードの名称で2000年から販売していたので、聞き覚えのある方もいるのではないでしょうか。

ワイド&ローなエクステリア、F SPORTの導入

新世代のGA-Kプラットフォームの採用により、これまでよりもさらに重心が低くなり、ずっしりと安定感を感じさせるワイド&ローなエクステリアは否応なくその走りに期待を持たせるフォルム。

個性的なスピンドルグリルは流れるような走りをイメージさせ、重厚感がありながらもスポーティな、バランスの取れたデザインとなっています。

ボディカラーにも新規開発されたカラーが加わり、バリエーション豊かな展開になるようです。

さらに、今回の新型レクサスESには、よりスポーティな走りに焦点を当てたF SPORTが導入されました。

多くのレクサスモデルに設定されているF SPORTですが、これまでESには設定されたことがなく、今回が初となります。

繊細な減衰力の調整が可能なリニアソレノイド式AVSを搭載、さらには車体の前後にパフォーマンスダンパーを配置した専用ボディを採用。

日本刀の制作工程「刀取」からインスピレーションを得たF SPORT専用のアルミオーナメントパネルなど、走行性能はもちろんのこと、そのデザインもよりシャープなものになっています。

新世代のハイブリッドシステムを搭載

新開発の2.5ℓ直列4気筒エンジン「Dynamic Force Engine」にモーターを組み合わせたハイブリットシステムは世界最高峰の熱効率41%を実現。

トヨタの製品開発の方針「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」の精神を踏まえて開発されたこのシステムは、環境性能はもちろん動力性能も高い基準で両立させています。

Lexus Safety System +採用

これからの車選びには安全性能も大きなポイントとなってくることは明らかです。

新型レクサスESには、単眼カメラとミリ波レーダーで安全をサポートする、より進化した第2世代のLexus Safety System +を採用。

車間距離を適正な状態に保ち、車線内を安全に運転するようアシストする高度運転支援機能Lexus CoDrive。

加えて夜間の視認しにくい歩行者などを検知するプリクラッシュセーフティなど、進化したシステムが安全運転をサポートします。

日本で初めて発売されるレクサス ES とは?

出典元:https://lexus.jp/pressrelease/news/20180425.html

初代はカムリプロミネントのレクサス版として登場

レクサスのブランドスタートと同時に立ち上げられ、フラッグシップのLSと共にレクサスの歴史を作ってきたモデルです。

1989年にレクサスがデビューする際、高級車であるLS一種でのデビューは営業的に良くないとの販売戦略から投入されることになったES。

エントリーグレードとしての登場となりました。

トヨタブランドの高級セダンであるトヨタプロミネントの3代目、ハードトップのものがレクサス版=レクサスESとして登場することに。

レクサスとしての共通イメージを持たせるため、フロントグリルなどはLSに似た雰囲気ものに変更されるなど、高級車にふさわしくなるよう細かい変更が施されました。

2代目~4代目は国内ではウィンダム(10系/20系/30系)として販売

1991年に登場した2代目は、初代から大きくエクステリアが変化、より洗練され、大型化しました。

この2代目レクサスESは北米市場において大きな成功を収め、レクサスの最多販売車となり、日本に逆輸入されトヨタカローラ店で初代ウィンダムとして販売されることに。

1996年に発表された3代目、そして2001年に登場した4代目まで日本ではウィンダムとして展開していました。

その後日本でのレクサスの展開が2005年8月末から始まり、当時販売不振に陥っていたウィンダムはその約半年後の2006年に1月末に販売終了となりました。

5代目~6代目は海外専売車に

5代目の登場は2006年。日本にレクサスが登場してからの発表となりましたが、日本レクサスのラインナップに加わることはありませんでした。

右ハンドル仕様が廃止され、左ハンドルのみの展開に。

この5代目のES用メーターは、2006年のグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン面において高く評価されました。

そして現行となる6代目は、ベースとなる車種をカムリからアバロンに変更して2012年に登場。

レクサスの象徴ともいえるスピンドルグリルはESではこの6代目から採用されました。レクサスとトヨタ車の明確な違いを醸し出す為にレクサスの共通デザインとして、今ではレクサスの全ラインナップで採用されています。

またこの世代からハイブリッド車も展開されるようになりました。

現行レクサスのミドル~ラージクラスセダンのスペック・価格を徹底比較!

出典元:https://lexus.jp/pressrelease/news/20180510.html

販売終了となるレクサス HS

レクサスでは初めてのハイブリッド専用車種として知られているHS。2009年のデビュー当時はアメリカのみでの展開でしたが、2012年にアメリカでの販売は終了。

以降は日本のみで展開されてきた車種です。

環境性能の良さを前面に打ち出し、地球や人をテーマにした穏やかで上質感のあるデザインは、他のレクサスと一線を画しています。

登場以降フルモデルチェンジは行われず、マイナーチェンジを繰り返しながら親しまれてきましたが、今年2018年の3月で販売終了となりました。

後継モデルの開発が凍結されたレクサス GS

初代は1993年に登場したEセグメント車。

レクサスの中でLSに次ぐ上位クラスの位置づけです。

現行モデルは4代目、ハイブリッドもラインナップされていますが、このシリーズの人気モデルは2015年に発売されたGS F。

BBCの人気自動車番組「トップ・ギア」の共同司会者のジェレミー・クラークソンが”走る楽しさ自体はドイツ車よりも優れている”という発言をしたほどで、熱狂的なファンも多くいるようです。

GSは次期型が開発されているという話でしたが、中止したと見られています。

現行GSが販売不振なこと、新しく日本のラインナップに加わるESとターゲット層が被ることも背景にあるようです。

ただGS Fにおいては、5月10日に一部改良したものを発売開始。

このまま全てのラインナップを続投するのか、ある程度整理するのか、それともGS Fだけを残すのか……。

この先のGSの展開については、読めなくなってきました。

ES・HS・GSそれぞれのスペック・価格を一覧化!

ボディサイズ・価格

  全長(㎜) 全幅(㎜) 全高(㎜) 価格
レクサスES 4,975 1,865 1,445 約5,400,000円
レクサスHS 4,710 1,785 1,495 4,347,000円
レクサスGS 4,880 1,840 1,455 5,770,000円

スペック

  エンジン 最高出力(kW(PS)/r.p.m.) 最大トルクN・m(kgf・m)/r.p.m. 総排気量(ℓ) 燃費(㎞/ℓ)
レクサスES 直列4気筒 130(178)/5700 219(22.4)/3600-5200 未公開 未公開
レクサスHS 直列4気筒DOHC 150(110)/6,000 19.1(187)/4400 2362 20.6
レクサスGS V型6気筒DOHC 234(318)/6,600 380 (38.7)/4,800 3.456 10.6

レクサスESに関しては、ボディサイズ以外は予想値となります。

国内でライバルとなるのは?

ホンダ・アコード

出典元:http://www.honda.co.jp/ACCORD/webcatalog/styling/design/

レクサスESのライバル候補の代表格といえるのがホンダ・アコード。

初代は1976年に登場と歴史は古く、ホンダファン垂涎のフラッグシップモデルです。

3月に新型が北米で発売開始となり、注目を集めています。ホンダの運転支援システム”ホンダ センシング”を標準装備、エンジンはシビックと同タイプの2.0ℓ直噴ターボエンジンもラインナップ。

ハイブリッド車も導入されるようです。

関連記事:北米で新型を販売中のホンダ・アコード、国内のモデルチェンジはいつ?発売から33年の歴史を振り返る!

海外で新型が公開された日産・アルティマ(ティアナ)

出典元:https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-487297034c80023008bd9722aa080daa-180329-01-j?lang=ja-JP

ニューヨークモータショーで新型が発売されたアルティマ。

日本ではティアナの名称で展開されています。

最新鋭のコネクティビティ機能、世界初となる量産型可変圧縮エンジン”VCターボ”と搭載したモデルもラインナップされるとあり、先進技術を惜しげもなく搭載したものになるようです。

近年の日産の共通デザインテーマの”Vモーショングリル”を採用、これまでのデザインよりも洗練されたものとなっています。

国内での発売時期は?

出典元:https://lexus.jp/pressrelease/news/20180411.html

2018年の秋発売予定

気になる日本国内の発売時期ですが、プレスリリースにて2018年の秋頃の予定と発表されています。

それまでに日本仕様の細かいスペックなども次々明らかになってくることでしょう。

日本に初めて導入されるレクサスES、期待は高まるばかりですね!

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