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マセラティ・レヴァンテとは?
ギブリをベースとしたマセラティ初のSUV
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レヴァンテは高級スポーツカーの代名詞でもあるイタリアのメーカー、マセラティの初となるSUVとして登場しました。
2016年に販売開始されましたが、この5年前、2011年のフランクフルト・モーターショーで「クーバン」というコンセプトカーが発表されています。この「クーバン」が実はレヴァンテの前身でした。
レヴァンテは2013年に登場した高級サルーンのギブリM157がベースになっており、フロントエンドのデザインやアーキテクチャは共通となっています。
レヴァンテがデビューした2016年頃は、SUV旋風が吹き荒れていました。これまでにない勢いでSUVが人気を博し、その流れは2018年現在でも続いているといえるでしょう。
同じ年にベントレーも初となるSUVのベンティガを発表し、翌年2017年にはランボルギーニがウルスが発表しました。ここにきて高級メーカーにもついにSUVの波が押し寄せていることを実感させられましたね。
今年の6月にはロールスロイスまでもが世界最大級のダイヤモンド「カリナン」の名を冠した初のSUVを発表するに至りました。
フェラーリもCEOが初のSUVをハイブリッドで2019年~2020年までには発売すると語っているので、まだSUVが登場していないスーパーカーメーカーといえばブガッティ、マクラーレンというところでしょうか。
この残された2ブランドのSUVの発売の情報は今のところありません。マクラーレンに関してはSUVに否定的な意見を繰り返し述べていることからあまり期待できませんが、ブガッティは沈黙を守っています。これからの動向に注目したいところですね。
レヴァンテ 、S、ディーゼルの3モデル
レヴァンテにはスタンダートモデルとなるレヴァンテ、そしてエンジンスペックが上がり装備も豪華になったレヴァンテS、ディーゼルエンジン搭載のレヴァンテディーゼルの3モデルがあります。
ディーゼルモデルのみ少し遅れて2017年の登場となりました。
たいめいけんの三代目オーナー、茂出木浩司シェフも所有
オムライスで有名な日本橋の洋食店、たいめいけん。昭和6年創業という老舗中の老舗です。週末にあると行列ができる様子はもはや日本橋の定番の風景となっています。
現在3代目となるオーナーシェフ、茂出木浩司シェフはその料理の腕はもちろんですが、車にかける情熱もかなりのもの。車ファンの間でも知られた存在となっています。
日産GT-R、フェラーリ カリフォルニアTなど数々のスパーカーを所有していますがレヴァンテ Sも茂出木浩司シェフの愛車の一つ。
車に強いこだわりを持つ茂出木浩司シェフのこだわりが凝縮され、エクステリアはもちろんのことエンジンにもチューニングが施され、かなりタフなイメージのレヴァンテ Sとなっています。
レヴァンテGTSの特徴は?これまでのレヴァンテとはどこが違う?
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フェラーリ製V8ツインターボエンジン搭載
2018年8月19日に日本で初披露されたのはスポーツモデルとなるレヴァンテGTS。世界初公開は7月の第25回「グッドウッドフェスティバルオブスピード」でした。
レヴァンテGTSには、レヴァンテ初となるV8エンジンが搭載されることが最大の特徴です。
この3.8LV8ツインターボエンジンはフェラーリ製。最高出力550ps、最大トルクは730Nm、0-100㎞/h加速は4.2秒、最高速度は292㎞/hに達するマセラティの中でも最もパワフルなエンジンの一つともいえます。
新デザインのバンパーなど専用エクステリア採用
レヴァンテGTSはレヴァンテGTSより一足先に3月のニューヨーク国際オートショーで発表されたレヴァンテのフラッグシップモデルであるトロフェオに次ぐグレードとなりますが、エクステリアはトロフェオと同じく新デザインのフロントリアバンパーを採用しました。
スポーツモデルらしい迫力とマセラティの持つエレガントさが絶妙に融合しています。
レヴァンテ トロフェオとの違いは?
トロフェオはフラッグシップらしくGTSよりもさらにパワーアップしたエンジンを搭載、最高出量は590ps、0-100㎞/h加速は3.8秒をマーク。最高速度は299㎞/hにも及びます。
専用鍛造アルミホイール「オリオン」を装着し、Cピラーにはトロフェオ専用のサエッタロゴが配され、フラッグシップである存在感をアピールします。
インテリアもロゴが刺繍されたピエノフィオー仕様の専用スポーツシートとなり、GTSよりエンジンスペック、装備面共にワンランク上のものが用意されています。
レヴァンテGTSライバルのフルサイズSUVと価格・サイズ・エンジンスペックを徹底比較!
ポルシェ・カイエン ターボ
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カイエンはポルシェ初のSUVとして2002年にデビューしました。ポルシェの中でも屈指の人気を誇るカイエンは著名人にも多く愛されているようです。
カイエンは2018年の7月に新型が発売されたばかり。エクステリアも大きく変化し、スポーティながらも流線型をより意識したデザインになっています。
4.0LV8ツインターボエンジンは550psを発揮。0-100㎞/h加速は4.1秒というスペックを誇ります。
BMW・X6 M
出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/x6-m/2014/design.html
SUVながらもクーペを感じさせるスタイルが特徴のX6シリーズは2008年に登場。BMWはこのX6を全く新しいカテゴリーの自動車だと語っていました。
X6 Mは最上級グレードにあたります。4.4LV8ツインターボエンジンは優れた冷却システムを搭載し、サーキット走行も可能なセッティングになっています。
メルセデスAMG・GLE63クーペ
出典元:https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/gle-coupe/price/
メルセデスベンツの誇るスポーツ部門、メルセデスAMGが手掛けるメルセデスAMG・GLE63クーペは4ドアのSUVクーペ。BMW・X6を意識していることは明らかですね。時代の流れを鑑みたスタイリングが印象的です。
もちろんAMGならではの走りの魅力も兼ね備えています。シリーズ最強の5.5LV8ツインターボを搭載し、AMG専用7段ATをセットしました。0-100㎞/h加速は4.2秒、ポルシェ・カイエンターボに0.1秒差まで迫ります。
ランドローバー・レンジローバースポーツSVR
出典元:https://www.landrover.co.jp/vehicles/new-range-rover-sport/svr/index.html
「史上最速のランドローバー」との謳い文句がファンの気持ちを揺さぶるこのSUVは、5.0LV8スーパーチャージャーエンジンを搭載し0-100㎞/h加速は4.5秒。ポルシェ・カイエンやメルセデスAMG・GLE63クーペにも迫る勢いです。
シートにはヘッドレストにSVRのエンボス加工が施されたSVR専用の軽量パフォーマンスシートを装備。インテリアは4種類のカラーバリエーションから選べるのも魅力です。
ではボディサイズ・価格、そしてエンジンスペックと燃費を一覧にして比べてみましょう。
ボディサイズ・価格
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 価格 | |
マセラティ・レヴァンテGTS | 5,000 | 1,985 | 1,980 | 未定 |
ポルシェ・カイエン ターボ | 4,926 | 2,194 | 1,673 | 18,550,000円 |
BMW・X6 M | 4,925 | 1,990 | 1,690 | 17,080,000円 |
メルセデスAMG・GLE63クーペ | 4,920 | 2,015 | 1,720 | 18,000,000円 |
ランドローバー・レンジローバースポーツSVR | 4,855 | 1,985 | 1,800 | 16,810,000円〜 |
エンジンスペック・燃費
最高出力(kW[PS]/rpm) | 最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 燃費(km/ℓ) | |
マセラティ・レヴァンテGTS | 404[550]/6,250 | 730[74.4]/2,500-5,000 | 未公開 |
ポルシェ・カイエン ターボ | 404[550]/5,750-6,000 | 770[78.5]/1,960-4,500 | 11.9-11.7 |
BMW・X6 M | 423[575]/6,000 | 750[76.5]/2,200-5,000 | 未公開 |
メルセデスAMG・GLE63クーペ | 430[584]/5,500 | 760[77.5]/1,750-5,250 | 7.7 |
ランドローバー・レンジローバースポーツSVR | 423[575]/6,500 | 700[71.4]/3,500-5,000 | 7.6 |
燃費はポルシェ・カイエンのみWLTCモード、他の車種はJC08モードとなっています。
マセラティ・レヴァンテGTSは価格が発表されていませんが、レヴァンテSの価格が 12,790,000円ということを考えると15,000,000円~16,000,000円あたりになるのではないかと予想されます。
エンジンスペックもトルクの太さでは負けますがポルシェ・カイエンに比較的近いので似たような燃費になるのではないでしょうか。
レヴァンテGTSの日本の導入見込みは?
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レヴァンテGTSが日本では8月に初披露されたのはお伝えした通り。この披露は横浜から中国・上海にむけて太平洋を航海する大型客船上で行われました。
かなり大掛かりなイベントですが、太平洋上での新車の公開はこれが初とのこと。
ここまで手の込んだ披露をするくらいですから、レヴァンテGTSが日本に導入されないということはまずないと考えていいのではないでしょうか。
問題はその時期ですね。まだ本国でもデリバリーの時期は発表されていないようですが生産は5月から始まっています。それを考えると早くても来年2019年の前半、もしかしたら2019年の後半から末頃になるのではないでしょうか。
レヴァンテGTSが日本で走る姿を楽しみに想像しながら、今後の情報を待ちましょう!