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マイナーチェンジしたCクラス(W205)の特徴は?前期モデルとはどこが違う?
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現行のCクラスが登場したのは2014年。4年の時を経た今年2018年、初となるマイナーチェンジが行われました。
初代の登場は1993年にまで遡ります。Cクラスの歴史は25年に及びますが現行のモデルは4代目。登場した当初のキャッチフレーズは「メルセデスの本気」でした。
その言葉がきっちりと反映され上質感を増した4代目は長いCクラスの歴史の中でも最高のモデルと高い評価を受け、大ヒット。メルセデスベンツを代表する車種といっても過言ではありません。
満を持してとなった今回のマイナーチェンジは、なんと約6,500点の部品変更となったとのこと。マイナーチェンジとはいえ、かなりの大規模な変更が加えられたことがわかりますね。
「Cクラス史上最も大規模なフェイスリフト」とメルセデスベンツ自身が語る今回のマイナーチェンジによってCクラスはいったいどのように変化したのでしょうか。
前後バンパーやライトなどのエクステリアデザイン変更
エクステリアは大きくイメージ一新、というわけではありませんが見る人が見ればわかる変更が施されています。
迫力と重厚感を両立させ、さらに時代性を取り入れてアップデートしたフロントフェイスはより洗練されたイメージを持つようになりました。
フロント・リヤ両方のバンパーデザインが変更され、ダイナミックな雰囲気をもたらすと共に空力性能をアップ。
フロントグリルにも2本のホリゾンタルバーが施され、エアインテークの形状も変化しました。
ヘッドライトにも変更が加えられ、C200以上のグレードにはSクラスやEクラスに採用されているマルチビームLEDヘッドライトを搭載。
マルチビームLEDヘッドライトは片側に48個もの光源をセットし、個別制御が可能な先進システム。先進車や対向車にリアルタイムに反応してその時々に最適な状態のハイビームに調節してくれます。
もうハイビームの眩惑を恐れなくてもいいですね。さらにこのマルチビームLEDヘッドライトは650m以上先を1ルクス以上の明るさで照らすことができるウルトラハイビーム機能も備えています。
デザイン面でも大きなインパクトを与えていますが、夜間の視認性も各段にアップしました。
テールライトにも変更が加えられ、Cクラスの”C”をイメージさせるデザインに。
最も私達日本人からしてみれば”C”というよりもカタカナの”コ”に見えてしまう様な気もしますが、それはご愛敬というところでしょう。
C200アバンギャルドに48V電気システム・BSG搭載
この新型Cクラスで一番注目されているパワートレインはC200 アバンギャルドのもの。
新たに開発されたM264エンジンは1.5L直4気筒ターボエンジンは単体で最高出力184ps、最高トルク280Nmを発生します。メルセデスベンツが特許を持つ摩擦軽減技術「CONICSHAPE加工」も施されました。
特筆すべきは48V電気システムとBSG(Belt-driven Starter Generatorの略)というクランクシャフトとベルトでつながりモーターと発電機の役割を果たすシステムが搭載されたこと。
発生した48Vの電気をリチウムイオン電池に蓄積し、最高出力14ps、最高トルク160Nmを発生させてエンジンをアシストします。
動力補助による燃費性能アップはもちろんのこと、ターボチャージャーがまだ十分ではない状態の場合にはその分をBSGが発生するパワーで担い、立ち上がりの加速もスムーズに。
パワー不足を感じることのない、ストレスの少ない走りを実現します。
またBSGはシフト時の回転合わせもしてくれるのでシフトチェンジした振動を感じさせないスムーズさも魅力。快適な乗り心地とともにドライブする楽しみを実感させてくれます。
新開発M264エンジンと48V電気システム、BSGで構成されるこのシステムは「EQブースト」と名付けられました。
運転支援機能「インテリジェントドライブ」の進化
新型Cクラスにはこれまでよりも格段と進化したインテリジェントドライブを搭載。
レーダーとステレオカメラを併用した最先端のセンサーシステムを搭載することによって、より詳細な周囲の情報の収集が可能になりました。
適切な車間距離を確保し、停止が必要な場合は段階的にブレーキ調整を行い停止するディスタンスパイロット・ディストロニックを搭載。
もちろんステアリング操作をアシストするステアリングパイロットも一緒に搭載しているので高速などにおいては半自動運転が可能になったといえるのではないでしょうか。
またこの他にも車線変更の際に死角に入る障害物などを検知して警告・ブレーキ制御をを行い安全な車線変更をサポートするアクティブブラインドスポットアシストも搭載しています。
ユニークなのはヘッドアップディスプレイ。車速、ナビ情報、そしてディストロニック・プラスの設定情報などをフロントガラスに投影してくれます。
周囲の明るさに応じて自動調整されるのでいつでも見やすく、表示位置などは自分の使いやすいように調整が可能。
ナビの画面を確認したり、メーターに目を映したりする必要がないのでフロントガラスから目を離すことなくより安全な運転が可能になりました。
かつて映画などの中で未来世界の車などがこのような機能を持っていましたね。遂にそういう世界が実現しつつあるようです。
マイナーチェンジしたCクラス(W205)のグレード別の装備や価格の違いは?
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C180(セダン/ステーションワゴン)
このC180は基本的に受注生産となるグレード。他のグレードと特に大きな差が出るのは先進安全機能やインテリアにおいてですね。
必要最低限の物は揃っていますが、メルセデスベンツの醍醐味を味わうとしたら少し物足りないかもしれません。
搭載される安全性能は衝突安全システムやアクティブブレーキアシスト、エレクトロニック・スタビリティ・プログラムにタイヤ空気圧警告システムのみ。
その他のアクティブステアリングアシストやアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックなど13の機能を搭載したレーダーセーフティパッケージはオプションでの設定となります。
内装は4ウェイパワーのファブリックシート、インテリアトリムはピアノラッカー調。
足回りは16インチマルとスポークアルミホイール、MOExtended(ランフラット特性タイヤ)が装備されました。
C180アバンギャルド(セダン/ステーションワゴン)
先進安全機能の装備はC180と全く同じです。
C180との違いはシートがメモリー付パワー仕様のレザーツインシートになり電動ランバーサポートもプラス、ブラウンアッシュインテリアトリムに変わっているところですね。
ステアリングも電動チルト&テレスコピックステアリングとなっています。
また、このグレードから64色のアンビエントライト、アナログ時計、イージーエントリーが用意されているのでメルセデスベンツならではのラグジュアリー感を得たいのであればこのグレードからの検討になるでしょう。
足回りはこのC180アバンギャルドから17インチ5ツインスポークアルミホイール、タイヤフィットが用意されます。
C180スポーツ(クーペ/カブリオレ)
安全性能はC180と変わりありませんが、スポーツサスペンション、18インチのAMGツインスポーツアルミホイールやAMGスポーツステアリングなど、AMGの要素を取り入れスポーティにアレンジしたグレードです。
クーペとカブリオレのみの設定となりました。
シートもレザーARTICOのスポーツシートとなっています。
C200アバンギャルド(セダン/ステーションワゴン)
ヘッドライトにマルチビームLEDヘッドライトを搭載。アダプティブハイビームアシスト・プラス、LEDコーナリングライトもセットされました。
縦列駐車にも対応したアクティブパーキングアシストやパークトロニックも装備され、より安全性能が充実したグレードです。
C180アバンギャルドの装備にプラスされたのはリヤウインドウと後席左右のプライバシーガラス。そしてトリムがブラウンウォールナットウッドインテリアトリムとなっています。
キーレスゴー、Burmesterサラウンドシステムも搭載されました。
C200 4マチック アバンギャルド(セダン/ステーションワゴン)
4マチックモデルであるこのグレードには4エレクトロニック・スタビティ・プロクラムが装備されています。
AMGモデル以外では唯一の4マチックですね。サスぺンションがスポーツサスペンションに変更になりました。
その他の装備に関してはC200アバンギャルドと変わりありません。
C220dアバンギャルド(セダン/ステーションワゴン)
エンジンがディーゼルになる以外の装備はC200アバンギャルドと全く同じです。
ではここで価格を確認しておきましょう。
価格 | |
C180セダン | 4,490,000円 |
C180ステーションワゴン | 4,730,000円 |
C180アバンギャルド セダン | 4,890,000円 |
C180アバンギャルド ステーションワゴン | 5,130,000円 |
C180スポーツ クーペ | 5,640,000円 |
C180スポーツ カブリオレ | 6,150,000円 |
C200アバンギャルド セダン | 5,520,000円 |
C200アバンギャルド ステーションワゴン | 5,760,000円 |
C200 4マチック アバンギャルド セダン | 5,800,000円 |
C200 4マチック アバンギャルド ステーションワゴン | 6,040,000円 |
C220dアバンギャルド セダン | 5,780,000円 |
C220dアバンギャルド ステーションワゴン | 6,020,000円 |
新型Cクラス(W205)のAMGモデルはどう変わった?
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C43 4マチック
AMGシリーズにはレーダーセーフティパッケージが標準装備となり、その走りはもちろんのこと安全性能・運転支援機能もかなりのハイスペックとなっています。
大型化したターボを搭載し制御にも手が加えられた3.0L6気筒ツインターボエンジンを搭載し、23psの出力アップに成功。最高出力は390ps、最高トルクは520psとなりました。
フロントグリルにはこのモデル専用のツインブレードグリルを、リアにもツインラウンドテールパイプを使用しランクアップした装いに。
また新世代AMGパフォーマンスステアリングが新たに搭載されました。
C63/C63 S
Cクラス最高峰のモデルであるC63/C63 Sには印象的なAMGパナメリカーナグリルを用意し迫力を醸し出します。ボディサイズもワイドなものに。
エンジンは4.0L8気筒ツインターボ、C63の最高出力476ps、最高トルクは650Nm、C63 Sは最高出力510ps、最高トルク700Nmという数値を叩き出します。
C63 SにはステアリングにAMGドライブコントロールスイッチが用意され、ステアリングを握ったまま走行モードを選択したり、サスペンションやマニュアルモードなどの調整ができるようになっています。
Cクラス(W205)とライバルのDセグメントモデルの価格・燃費などのスペックを徹底比較!
BMW・3シリーズ/4シリーズ
出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/3-series/sedan/2015/at-a-glance.html
メルセデスベンツ・Cクラスと並んで人気のシリーズがこちら。BMWの主力モデルでもあります。初代の登場は1975年と、メルセデスベンツ・Cクラスよりもかなり前から存在していた歴史ある車種となっています。
4シリーズは3シリーズクーペ・カブリオレの後継として誕生したシリーズで、2013年に初登場。翌2014年にはグランクーペもラインナップに加わりました。
ジャガー・XE
出典元:https://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/xe/features/exterior.html
日本には2015年に登場したジャガー・XE。メルセデスベンツ・CクラスやBMW・3シリーズに比べるとかなり新しい車種ですね。
ジャガーが日本初となるディーゼルエンジンを投入したモデルでもあります。
流れるようなエレガントなラインがジャガーと一目でわかるこのスポーツサルーンは、先進のドライビングダイナミクス機能を搭載し、オーナー好みの走りをアレンジが可能になりました。
アルファロメオ・ジュリア
出典元:http://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/giulia/technology.php#start
スポーツセダンでありながらも優美さを感じさせる独特のフォルムやエクステリアが多くのファンに熱烈に支持されているアルファロメオ・ジュリアですが、日本では昨年2017年に2代目が発売されたばかり。
4WDに加えてFR車がラインナップされたことも話題になりました。アルファロメオのFR車は長年生産されておらず、1993年のスパイダーというモデルが生産終了して以来の登場です。
先進安全機能はもちろん、車両の状態をモニタリングしたりオーナーのドライビングの傾向を分析してくれる最新のインフォテイメントシステムを搭載しています。
燃費・価格
燃費(km/ℓ) | 価格 | |
メルセデスベンツ・Cクラス | 未公表 | 4,490,000円~6,020,000円 |
BMW・3シリーズ | 11.0~21.4 | 4,310,000円~8,500,000円 |
BMW・4シリーズ | 12.3~16.0 | 5,930,000円~9,700,000円 |
ジャガー・XE | 10.4~17.1 | 4,510,000円~8,390,000円 |
アルファロメオ・ジュリア | 12.0~13.6 | 4,460,000円~5,870,000円 |
メルセデスベンツ・Cクラスの燃費はわかりませんが、燃費の一番いい値をメークしているのはBMWですね。
価格帯も幅広く、400万円台から高額なものでは一千万近くなっています。
終わりに
出典元:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-estate/explore/concept-WS205.module.html
歴代最高とまで言われたメルセデスベンツ・Cクラスが大幅なマイナーチェンジを経てどのように変貌したのか、お届けしました。
運転支援機能や先進安全機能の進化には目を見張るものがありますね。メルセデスベンツならではのラグジュアリーさ、そして最先端の技術が追求された新型Cクラス、歴代最高の呼び声は今後さらに大きくなっていくのではないでしょうか。